スキーの人力車

パリ時代の友人、あけみちゃんとスキーに行ってきた。

場所は、フランス側のアルプス、Les Arcs1600。ここは、Paradiski の一部で、一昨年、20年以上ぶりに再開したスキーで行ったplagneプラーニュと同じエリア。プラーニュが右なら、レザルクは谷を挟んで左側。

去年、行けなかったので、かなりはしゃいでいた。

13日の朝、ミラノから電車に乗り、Chamberyで乗換え、Bourg St Mouriceへ。
ホテルは、そこから、フニクラで上ったゲレンデの近くにある。

乗換えのシャンベリーで、次の電車のホームを聞いたら、電車でなくてバスだと言われる。てっきり、電車だと思い込んでいたので、少々面食らったけど、バス停に向かう。

でも、どこを見ても、目的地の表示がない。途端に、心細くなって、再度質問。でも、やっぱりバスだって。あけみちゃんに電話してみたら、やっぱり電車だって言うし、またまた心細くなり、3度目の質問へ。

3度目で、バスの理由が分かった。ホームが工事中のため使えないので、バスサービスになっているとの事。やっと納得。初めから、ちゃんと説明してくれればいいのに。
ケチっ!

そんなケチがつきながらも、無事ホテルに到着。
あけみちゃんは、その日の朝から滑っていたが、私は次の日から。

彼女のスキー仲間3名と合流したのはいいが、皆様かなりの腕前。
彼女自体、体育会系で、一緒に滑るにはかなりの覚悟が必要なんだけど、今回はさらにバージョンアップ。「止まらない」「休まない」とは聞いていたが、午前中で、タオルを投げそうになる。

で、午後。

やっぱり、ハード。WII FIT なんてぜんぜん役にたってないほど、体力の無さを実感。
もっと鍛えとけばよかった、と後悔。

で、事は起こったわけで、、、、。あとから思えば、止めときゃよかった。
ま、世の中、こんなもの。

自分の体力を分かっていたようで、やっぱり過信していたんだと。

ゆっくり下りていたんだけど、転んだ。かなりの傾斜があったので、軽く転んでも、谷へコロンと。これまた運悪く、その時に片方の板が山側へ刺さった。スピードが出ていれば、パコンと取れるはずが、ゆっくりだったために、取れるのもゆっくり。

まるでスローモーション。

ぐにゅ~っとふくらはぎが伸ばされて、板が外れた。
そんな一瞬の出来事だったが、嫌な予感。足が動かない。
すぐ、ナイトMちゃんが助けに来てくれ、端に移動。

こんな急斜面、しかも上のほう。歩いて下りれるわけもなく、ましてやお尻で滑れるわけもなく。結局、レスキュー隊を呼ぶ。

「すぐバイクが行きます」と言うので待っていたら、来たのは、「はぁ~?」と思うほどの手作りそりを引いたお兄さん。

「これに乗るの?」「嘘だぁ~」とくらくらしながらも、ジュリアン救助隊員は、助手Mさんを使って、手際よく私をそりのベッドにくくりつけた。

手も足もペルクローのテープでしっかり固定され、小学校の工作で作ったようなそりは、ジュリアン隊員に引かれて動き出した。

頭が下状態で、ハッキリ言ってかなり怖かった。その上、このジュリアンが転んだら、そりが投げ出されて、私は崖の下?なんて妄想が始まり、生きた心地がしない。

そんな事を考えているうちに、下に到着。救急車に乗せられ、スキー場の病院へ。
靴を脱がされる時の、「いたたたたたーーーー!」が何故か大受け??

幸い、骨にも異常がなく、どこかが切れているということもなかった。
軽い「肉離れ」という事らしく、お風呂にも入れるとの事で、ホッとした。

スキーは出来なくても、せめてもホテルにあるスパくらいは楽しみたかったから。

松葉杖を買ってください、と言われたが、これまた幸い、教えてもらった歩行法で、ゆっくりだけど、前に進めたので、とりあえず保留。

結局、帰る前までには、なんとか歩けるようになり、松葉杖をお土産にしなくて済んだ。

3日間滑るはずが1日で終わってしまったスキーホリデーだったけど、ホテルのスパで3時間以上過ごしたし、食事もおいしかったしで、それなりに満足。

私が怪我をした時間帯:初日の3時ごろは一番事故が多いそうだ。

年も年だし、最初から飛ばしちゃ行けない。ずっと怪我なんてしたことなかったから、すこし甘く見ていた気がする。でも、この程度で済んだから、よかった。

スキーの先生が言ってたそうだ。
「事故はどこでも起こりますからね。靴を履こうとして、転んでろっ骨を折った人もいますから。」

ああ、それよりはましだったかも。

落ち着いてから思ったが、写真を撮ってもらえばよかった。
Iさんいわく、「誰も入っていないと思ってたら、中から出てきた」って。引田天功みたい。
「思わず、撮ろうかとも思ったんです。でも、レスキューの人たちからヒンシュクを買いそうなので止めました」だそう。そうですよね。フトドキモノですよね。

それにしても。

さて、今晩、夫に報告しなくちゃいけない。どうしたものか、、、。
下手をすると、「スキー禁止令」が発行される可能性もあり。

多少、事実を隠ぺいしたほうがいいかもしれない。
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by suzume-no-oyado | 2009-03-18 01:49 | 暮らし | Comments(8)
Commented by さとみーな at 2009-03-18 06:46 x
お帰りなさーい!

足、大丈夫ですか??
しっかし、すごい体験されましたね。
そりで下山だなんて・・・。
それにしても、怪我、怖いですね(汗

というか・・・・まだご主人に報告されていないんですね?
ブログ先行でしたか(苦笑

あ~、ご主人の反応が、気になります。


Commented by soleiljap at 2009-03-18 09:20
大事に至らなくてよかったわー 転んだ瞬間怖かったでしょう。
笑い話になってよかったです。
私も(数年に一度の割合で)スキーをすると、まず怪我が頭に浮かぶのよね。
なので、最後の最後まで緊張して全然楽しめないのです。
一番楽しいのは冷え切った身体を温泉で休める時(笑)。

Commented by OKU at 2009-03-18 14:12 x
一昨年、私もスキー初日に全くすずめさんと同じ状況で肉離れを起こしました。そうなのそうなの~、スローモーションでふくらはぎが伸びていく感触・・・思い出します。私は緩斜面だったので、なんとか滑って降りたけれど、すずめさん、大変でしたね。今度は一緒にノルディックをしましょう!
Commented by suzume-no-oyado at 2009-03-18 15:17
さとみーなさん、ただいま。今まで、ほかの人が怪我して運ばれているのを見たことはありましたが、すべてバイクの後ろでした。

それが、、、。時代錯誤なスキーの人力車版。目が点になりました。
あ、夕べ夫に報告しました。後ほどブログで。
Commented by suzume-no-oyado at 2009-03-18 15:21
それいゆさん、怪我の事は、スキーに行く度、気をつけているつもりでしたが、甘かったんですね。

でも、今回の事で、「スキーに行くなら温泉付きは必須!」と思いました。
あ、もちろん、もっと気をつけなくちゃ、とも反省しましたけど。(学習してます!)

Commented by suzume-no-oyado at 2009-03-18 15:27
OKU,同じ経験してましたか。あの感触、忘れられませんよね。願わくは、二度とないことを願います。

来季は一緒に行きましょう。
Commented by ポポ手 at 2009-03-19 19:26 x
うわー大変だったのね。「いたたたたた」が受けたのは、なぜかしら。
「フニクラ」って、「フニクリフニクラ」の「フニクラ」?
私も昨日は日帰りで、家族三人でスキー行ってきました。
つい三年前、スキーはじめたばかりの私はもう転びまくりで、スキー板も借りるとき「初心者」って念押ししたせいか、やたらと外れやすく、午後ちょっと滑っただけで、七回くらい外れてしまいました。とほほーーーーーー。
「外れたほうが安全とはいえ、ここまで外れやすいのも」と夫は言ってたけど、ここ読んだら、なるほど簡単に外れる板で良かったと思いました。
そりで下まで連れられていったとは、想像するだけに、怖そう。
おみ足、くれぐれもお大事に。
Commented by suzume-no-oyado at 2009-03-20 00:27
ポポ手さん、ご心配ありがとうございます。
スキーは楽しかったですか?雪山を見るだけでも、気持ちいいですよね。

「フニクラ」は、あの歌の「フニクラ」です。乗りながら、頭の中で歌ってました。

「そり」は、ちょっとした逆ジェットコースターのようでした。そう思うと、スキーに遊園地の乗り物と二つ楽しめたことになります。物は考えようです。
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