パリ~フィレンツェ・ピザ

日本から戻ったその週末、よしときゃいいのにパリに行った。で、案の定ぐってり。

前回、カーテン生地を買った時にいただいた185ユーロのバウチャー。
大人3人で、しかも2泊で行ったら、それ以上に費用がかかるのは分かってはいたが、なぜがバウチャーを無駄にするほうがもったいない気がした。

美味しいフランス料理を、とのリクエストがあったが、ぜひに!と思うレストランは土日がお休み。いろいろ選んでいるうちに、なんとタイム・アップ。

なかばやけくそで、行き当たりばったりでいいや、と。

1日目は、遅くなってしまったので、ホテルの近くのレストランへ。
雰囲気満点、しかもウェイターは、「ここはホストクラブ?」と思えるほどのイケメン揃い。
が、お味のほうは、批評できるレベルではなく、ちょっと残念。でも、気持ちよく過ごせたので、よしとしよう。

二日目は、オルセー美術館やポンピドーのあと、La table de Lancasterへ。

以前、ランチをした事があるが、夜は初めて。
中庭がライトアップされ、なんとも気持ちがいい。

お料理は以前より、ずっと美味しくて、家族全員、大満足。
以前いらっしゃった日本人女性のパテシエの方は引き抜かれたと聞いていたので、デザートが心配だったが、もう一度食べたい!と思うほどの美味しさ。

なにより、サービスが良かった。
控えめでいて、そつが無い。丁寧なのに堅苦しくない。
おかげで、すごくリラックスして過ごせた。
また行きたい。

ミラノに戻って、一息入れたところで、娘のリクエストでピザの斜塔とフィレンツェへ。
トフィーと娘と3人で、電車で行く。

行きはミラノからピザまでの直通電車。ジェノバ経由なので、時間はかかったが、海沿いを行くので景色が楽しいかった。

駅について、バスで斜塔へむかう。
あまりに有名で写真やテレビでおなじみだけど、見たとたん、思わず「おおー!」と雄たけび。聞くと見るとは大違いを体感。分かっているのに、「本当に斜めなんだ、、、」と娘と二人感心する。

ピザの駅に戻るバスの中で、スリ騒動発覚。

駅に着くひとつ前のストップで、スリとすられたご夫婦が捕り物帳。
バスから降りて、追っかけたが、さすがに逃げ足が速く、逃げられた様子。

「怖いねー」と言いながら、駅に到着。
前を歩いていたアメリカ人の男性ふたり。そのうちの一人が、騒ぎ出した。

膝上のサファリ・パンツの足のポケットに入れていた財布を取られた。
財布だけならまだしも、パスポートから全部。悲惨。あまりの悔しさに電柱を殴る彼。

そして、目の前で起こった出来事にあせる、母娘ふたり。
「あの人、私の横に立ってた人だ」の一言で、慌てて自分の荷物を確かめた。
無事、財布を確認。

しかし。被害にあった彼。お腹のへんに小さなバッグをぶら下げていたのに、その中には財布もパスポートも入れずじまい。ボタンで留めてあるとはいえ、足のポケットに貴重品を入れていたなんて。敵は、こうしたはしゃいだ観光客を獲物にしているわけで。

ああ、気をつけよう。

ヒヤッ!としながらフィレンツェに着き、ホテルに入る。
1泊だから、三ツ星ホテルでいいや、と思ったのが、ビッグ・ミステイク!

3つ星どころか、2つ星だって取れそうもない、貧弱なホテル。
愛想のないレセプション。部屋は3階。エレベーター無し。
部屋は広いが、窓を開けても景色は見えず。
辛気臭い部屋には、見た事もないような、エアコンがベッドの横にどーんと置いてある。
スイッチを入れると、ぶ~んぶ~んと不快音。エアコンのすぐ横で寝ろとおっしゃる、、、。
だだっ広いバスルーム。ちんけなシャワーのみ。しかも、いまどきヘア・ドライヤーがない!
「髪洗えないじゃん」って、娘ぶーたれる。。そして、肝心のベッドは、簡易ベッド並みの品質。

ここで、少しケチった事を大きく後悔。

腐る気持ちを抱えながら、フィレンツェ観光。
ミラノのドウモは真っ白だけど、フィレンツェのは色がついてメルヘンチック。

ドゥモを眺めながら、白ワインを一杯。場所を変えて、また一杯。
夜はワインバーに行って、また2杯。

ご機嫌で、ちんけなホテルに戻り、煩いエアコンを切って寝たら、暑くてうなされ、
朝は朝で、これまた、恐ろしくしょぼい朝食。かっすかすのパンとソーセージ・ハム。ジュースは果汁が入ってなさそうな甘ったるいもの。朝食命の娘でさえ、さすがに手が出ず。

午前中は、ウフィツィ美術館でボッティチェリの「ビーナスの誕生」と「春」を堪能。
誰の作品かは忘れたが、2作の「アダムとイブ」があり、そのひとつのアダムがすごいチャラ男に描かれていた。あたかも「彼女、ちょっとお茶しな~い?」とイブを誘っているかのよう。ある意味、感激。

昼前に、悲しいホテルをチェックアウト。
シニョリーナ広場でお昼を食べ、今度は内陸経由でミラノに帰った。
楽しかったけれど、かなり、しんどい。もう、動きたくない、、、。

だけど、明日からは、娘の大学の卒業式に参加するため夫婦でロンドンに行ってくる。

以前、娘が「いろいろな国に行けるビジネスマンっていいよね」なんて言ってたが、今回休む暇なくあっちに行ったりこっちに行ったりした後、言った言葉が「ビジネスマンって大変なんだ」。

夫が、あまり出張に行きたがらない理由が、わかった気がした。
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by suzume-no-oyado | 2009-09-08 00:10 | 暮らし | Comments(6)
Commented by 森の人 at 2009-09-10 00:54 x
すっごい盛りだくさんの内容で〜思わず肩に力が入ります。
ホテルが悲しいと旅行の印象に大きく関わりますよね。
ホテル選びの大切さと難しさを感じます。
suzumeさんとお嬢さんの関係それにしてもいいですね。
とっても楽しそう!
お料理上手で楽しいお母さん言うことないです。拍手〜

来週から始まるクラス人数足りずなくなりました(涙)
いっぱい習って帰国したいのに〜残念だわ。
魚のクラスは開催されるように祈ってるところです。
Commented by ポポ手 at 2009-09-10 10:47 x
ほんと盛りだくさん。しかも読んだ方も一通り観光した気になる臨場感でした。
斜塔、聞くと見るとは大違いなのか〜。
あと、チャラいアダムってのに笑いました。たしかにやってることはチャラいっすよね〜。
スズメさんの勢いある筆致のおかげで、いろいろ目に浮かぶ〜。
Commented by suzume-no-oyado at 2009-09-11 04:12
森の人さん、観光って本当に疲れます。来たからには見なくちゃ損、と思っちゃうんですよね。

楽しみにしていたクラスが無くなるとは、がっかりですね。
次は大丈夫な事を祈ってますね。
Commented by suzume-no-oyado at 2009-09-11 04:16
ポポ手さん、斜塔は必見です。斜塔の前に芝生があるのですが、沢山の人が芝生の中に入って、斜塔をてにのせたり、支えたりするポーズをとっていました。でも、そこの芝生、本来なら入っちゃいけないって書いてあるんです。そうしたら、数分後にポリスが来て、ピーピー増え鳴らして、みんなを閉めだしたんですよね。芝生大事も分かりますが、なんだか無粋でした。

チャラいアダム、写真を撮ってくれば良かったと後悔です。
Commented by K at 2009-09-14 01:29 x
最高に面白い日記でした!
でも、一喜一憂して読み終わったら私まで旅行したかのようにドドドドーッと疲れました・・・・。いやぁ、suzumeさんは、若い・・・。
Commented by suzume-no-oyado at 2009-09-14 14:09
kさん、私も疲れました。

この旅行で一番印象的?だったのが、斜塔でもドゥオモでもなく、スリ騒動です。目の前の米人の「エッヴリティングッ!」と叫んだ言葉が今も思い出されます。

今日、日本に発ちます。帰ってきたら、Kさんの武勇伝、書かせてください。
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