「ほっ」と。キャンペーン

春の口紅

新しい口紅を買った。

別に春だからって言うわけじゃない。
 
春になると、化粧品メーカーがこぞって、口紅の新色を発表。その度、購買意欲に駆られたのは、一体いくつまでだったんだろう?

そういや、松田聖子の「ロックン・ルージュ」の時は、口紅より、髪型がかわいかった。週刊誌から、資生堂の広告をひっぱがし、美容師さんに、「この髪形にしてください」と。

でも。

切り終わった鏡に映る自分は、似ても似つかぬ松田聖子。どこがどうしたら、こんな髪型になるのか!ええ、もちろん顔が違うのを踏まえたうえでの、怒りです。

ちょとフェミニンなショートカットのはずが、どうみたって「プロゴルファー」。今こそ、アイドル化している女子プロゴルファーですが、当時は、化粧っけのない女っけのない人が多かったわけで。今までの服が全てに合いそうもなく、泣きたくなったのを覚えている。

で。

春だから、口紅を新調したわけではなく、たまたま底をついただけの事。

同じ口紅を買うのも、なんだったので、少し明るめを選ぼうと、デパートへ。どうせなら、いろんな色を試してから決めようと、メーカーの女の子にお願いする。

席に座り、希望の色を説明。後から思えば、この時点で失敗だった。自分で、いくつか選んでからすべきだった。

あんなに色があるのに、3本くらいしか持ってきてくれず。見た目で、すぐ却下、と言うのもあったが、薦められるままに、つけて見る。

なんだか、手際が悪い。

自分でつけたいが、彼女の仕事を取り上げても行けないし、と、されるがままになる。紅筆でつけてくれるのはいいが、先っちょだけしか使わないから、まるでくすぐられているよう。特に上唇の上が、どうにもこうにもむずむずしてきた。

「いかが?」と言って、手を離した彼女の手元が狂い、上唇から、赤いひげがにょきーん

「チッ! このへったくそっ!」と、ついののしりたくなったが、そこはいい年をしたお・と・な。「すみませーん」と謝る彼女に、「平気、平気」とにっこり。

だから、明るめの色って言ったのに。どうみても、これは秋の色だろう。却下。

上唇のむずむずを我慢しつつ、他に3色つけて見る。つけては取り、つけては取りで、やっと納得のいく色を見つけた。

「じゃ、これください」 いそいそと選んだ口紅を探しに行く彼女に隠れて、上唇を下の歯で思いっきり掻いた。うーん、もう我慢できなーい!

「さ、買って帰ろう」と、レジの前で待っていたら、彼女が来て言う事には、「すみませーん、この色、もう作られていないんです。なので、別の色にしていただけますか?」って。

はぁ~~??? 何のために、今までの時間を費やしたのか? しかも、紅筆のくすぐりにも耐え忍んできたのに、、、。

結局、買わずじまい。無駄足だった。
で、後日、大型店で勝手に選び、やっと新しい口紅を買えた。

最初から、そうすればよかった。
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by suzume-no-oyado | 2010-04-23 23:46 | 暮らし | Comments(0)
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