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Tuiles aux amandes アーモンド・チュイル

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今月のウェルカム・ドリンクの焼き菓子が、このアーモンド・チュイル。
イギリスの最初の友人サージがくれたレシピ。

彼は、フランスでヘッドハンティングされて、私と同じ年に渡英してきたシェフ。
同じ英語のクラスで知り合い、食べ物がらみで仲良しに。

彼のレシピには、よくオレンジが使われている。後に、私の理想となった先生、ニナはレモン好き。なので、私は、よく両方を使う。

そのサージが、またヘッドハンティングされて、ベルギーに行く前に、
いろいろとくれたレシピのひとつがこれ。

チュイルは、瓦の意味。なので、瓦の様に反ったビスケット。
チュイルのレシピもいろいろあって、小麦粉が多めのビスケットタイプのものと、ほんの少ししか小麦粉を使わない、カリッとしたキャラメルタイプ。サージのレシピは後者のキャラメルタイプ。

実は、20年以上前にもらったレシピで、作り方は聞いていたものの、もらった紙には書いてない。で、そんな昔の事、記憶の端にも存在せず、、、(涙

なんとなく作った1回目。恐ろしいほどに生地は溶け流れ、形にならず。それでも、記憶の端にあった味には近かったので、気を取り直して、2回目を焼いた。

とにかく、薄く薄く焼き上げる。ビスケットと言うより、香ばしいアーモンドを食べている感じ。あまりの薄さに、ついつい手が出てしまう。いったい、試食と称して、どんだけ食べた?

当時の味が甦る。
懐かしい人の顔も思い出す。
戸惑いながらの生活も。

鳥の鳴き声。 軒下に巣を作られ、朝うるさくって仕方なかった。 
かわいいリスやウサギが身近にいる生活。 球根を根こそぎ食べられてからは、天敵に変わった。
森の中に暮らしているよう、って聞こえはいいけど、ド田舎って事。

パリに移動が決まった時、「都会なんて嫌~」と涙したのに、生活に慣れたら、「こんな田舎嫌~」って。でも、今は、やっぱり一番に戻りたい場所。

サージのレシピを引っ張り出し、ひとつひとつ再現してみよう。
なんだか、タイムカプセルを開けたみたいだ。

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ps:トップの写真のピンクとグリーンのお菓子は、Aさんから頂いたメレンゲの手作りお菓子。ストロベリーの甘酸っぱさと、抹茶のほろ苦さがとっても美味しかった。ありがとうございました❤
by suzume-no-oyado | 2011-09-12 10:42 | お料理
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