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もっと大人になってから

イギリスで、お隣のお隣だったアヤコさん。
ご主人はイギリス人。

一見、トロッとした彼女だが、実はバリバリのスタイリストだった。
結婚と同時に止めてしまって、それ以来ピリピリする事がなくなったらしく、
自分でも信じられないくらいおっとりとしてきたんですって。

もともと美大出身だから、やっぱり彼女はアーティスト。
そんな彼女が、ライフワークにしているのが、フレンチ・デコパージュ。
最近、イギリス国内のコンテストで、銀賞をもらったというから、凄腕。

年齢の事を言うのはアンフェアだが、すでに60を超えてるとは思えないほど、
年を感じさせない。
あんな風に年を重ねられたら、なんてステキだろうと、いつも思う。

もう10年近く前になる。
彼女と知り合って間もない頃、一緒にブロードウェイという町に遊びに行った。
そこは、コッツウォルド地方で、ハニーストーンの家並みのとってもきれいな町。
イギリス人が、定年してから住みたい町ナンバーワンなんだって。

色んな店を散策してて、あるアンティークのお店に入った。
年代もののティー・セット。
白地に茶系の模様で、ゴールドのアクセントがある、ちょっとシックなもの。

「アヤコさん、これすてきね。」と、私が言ったら、
「ほーんと、落ち着いてていいわねぇ。」と彼女。
「でも、もっと大人になってからね。」って。

ウン?もっと大人って?

「もっと大人って、何言ってんでしょ。 もう、ばあさんに足突っ込んでたんだわ。」

彼女がお土産に買っていったのは、足を押すと歌いだすアヒルの人形だった。

いつまでも、可愛いアヤコさんでいてね。
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by suzume-no-oyado | 2006-04-10 05:39 | 暮らし | Comments(4)
Commented by ポポ手 at 2006-04-10 09:55 x
ほんと可愛い人だね。そういうことがさらっと言えて、しかも人にも可愛いって思わせるってところがいいね。私も古典、やめたらピリピリしなくなるのかな。いや、そんなことはないな、きっと。
Commented by ソレイユ at 2006-04-10 10:00 x
最近富みに考えるんだよね。歳を重ねることと老い。加齢は逆らえないから、せめていい歳の取りかたをしたいですよね。
仕事や生活に追われて、ぎすぎすしていると、表情にでてくるし。やはり心が安定してて、時間も経済も余裕をもって好きな事ができることが理想。自然とふわっとした表情になってくるのかなと思います。
アヤコさん素敵だわ。 その年齢だから見えてくることもあるのでしょうね。私もそういう風に歳をとりたいです。
Commented by suzume-no-oyado at 2006-04-10 12:51
いやいやポポ手さん、わかりませんよ。アヤコさんだって、ピリピリしていて近づきがたいって言われてたって。いまの彼女からは考えられないもん。私なんて25ぐらいの時に幼稚園だけ一緒だった子のお母さんに、「まぁ、全然変わってなくて。」って言われたけど、嬉しくなんてないって。
6歳の頃と比較されたって。あ、話題がずれた。失礼しました。
Commented by suzume-no-oyado at 2006-04-10 13:01
パリのマダムは2種類いるんです。エレンガントなマダムとスタイルは昔のままなんだけど、なんかこう魔女っぽいギスギスしてるのと。前者のようなマダム願望の私ですが、格の違いを感じてしまってます。ま、他人は他人。お互い楽しんで年をとりましょうね。デモね、最近はもっと若かったらなって思わないです。お恥ずかしい話ですが、今やっと自分が見えてきたところです。
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