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趣味じゃない?!

忘れもしない7月2日 午後3時。
人生最大の危機。

去年のこの日は土曜日で、長女と2人パリに出た。
彼女はそのまま友達に会いに行ったので、私ひとり家に帰った。

いつも通りに、地下駐車場に車を停める。
荷物を出そうと、トランクを開けたその時。

「????!!!!!」

一瞬何が起きたか分からなかった。
後ろからきた男に口を塞がれ、羽交い絞めにされている。
頭の中は黒白、白黒。
自分の口を抑えているのが人の手だって分かるにも、数秒かかった気がした。

「殺される?」
って思った瞬間、奴は私を離した。
若い男。黒いズボンに黒いTシャツ、黒いキャップ。

肩からしっかりバッグを下げてるにも拘わらず、
「なんにも持ってませんからっ!!」って、英語とフランス語で言ってみる。
持ってるじゃんね。ついでにトランクにも荷物はあるしさ。

男は何かを言ったが、良く分からない。
でも、なんかオドオドしている。
え?出口は何処かって?
教えてやったら、慌てて逃げていった。

「行っちゃったよ、、、。」

そう思ったら、急に恐怖がこみ上げてきた。
膝はガクガク。涙ボロボロ。

子供のようにウエ~ンウエ~ン泣きながら我家にたどり着いた。
「怖かったよ~。ふえ~ん。」と、家族に説明。
夫は怒り狂い、外に飛び出していったが、当然奴はいる訳がない。

首にかすり傷。
もみ合った時についたものだろう。
夫は、なんで肘鉄とか蹴るとかして、もっと抵抗しなかったんだ、と。
これが意外と出来ないものだと、わかった。
怖くって怖くって、それどころじゃない。

でも、よかった、よかった。
物も取られず。何もされず。

落ち着いてきたら、素朴な疑問がフツフツと。

「なんで?なんで、襲ったの?」

物取りじゃない。バッグは無事だったもの。
じゃ、何、目的はアレって事?   ううん、違う。
別に変な事はされなかったし。

じゃぁ、なんなんだ!
色々考えた挙句、ひとつの結論にたどり着いた。

遠目で見たら、若く見えたので、襲ってみたら、なんだババアじゃないか、と。
ついでに、アジア人だし。  俺の趣味じゃねぇ、と。

失礼なっ!

無事でよかったはずなのに、なんか後味が悪い。

勿論、襲われたかった訳じゃない。
そんなんじゃない。そんなんじゃないんだけどね。

、、、納得できない、、、。

その後、数日は駐車場に行く度、まるで忍びのように、神経を張り巡らせていた。

次は殴ってやる。
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by suzume-no-oyado | 2006-07-02 15:23 | 暮らし | Comments(3)
Commented by ポポ手 at 2006-07-03 11:16 x
これはほんとに怖い。泣きたくなくても涙出ますよね。とにかく無事で良かったです。地下駐車場って、日本でもなんだか怖いですもん。
Commented by suzume-no-oyado at 2006-07-03 14:39
襲った奴の顔、真正面から見たはずなのに、パニクってた時の記憶ってホントに曖昧で、全然覚えてないんです。だから例え道ですれ違っても分からない。向こうは分かってもね。なんか、それ考えると怖いです。
Commented by soleil at 2006-07-05 23:08 x
もう絶対こんな事がないように祈ります!
奴がが震えてたというのも、とっても恐いわ。
なんにもなくて本当によかったです。
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