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尻尾を巻いて逃げ出した話

1週間放牧状態のワタクシ。2週間前からいろいろイベントを考えていたわけで。

夫の留守中に派手に遊ぶのも何かと。それでは、小さくひとりクリスマスマーケットツアーにでも参加してしまえ!とひそかに目論んでいたのに。

うかつにも風邪をひいてしまい、ぐずぐずと1週間引きずり、やっとよくなってきた今日この頃。なもんで、一人お泊り旅行はギブアップ(涙)

「21日にレベルテストね」とドイツ語の先生に言われた昨日。心穏やかではなく。かといって、せっかくの自由時間を何もしないんじゃもったいない。ええ、とてつもなくもったいなーい!

ケルンにあるテルメに電車で行ってしまおうか、とよぎってみたが、そこは結構小心者。とりあえず地元のテルメなる物に行ってみようと思い立った本日。
しっかり下調べをして、いざ!

テルメとは名ばかりのなんとなーく市民プールに毛が生えた感じ。イメージは保養所か。
サウナは苦手だけどスチームサウナは大好き。なので、スイミングとサウナのチケットで入場。

サウナ組は2階のサウナの近くの更衣室へ。ドアを開けると、長い廊下。右側にはまるで病室のようなマッサージ用のベッドが並ぶ。なんか辛気臭いなぁと思いながら進む。

6個のロッカーが並ぶ部屋に入りカーテンを閉める。水着に着替えて、借りたバスローブを羽織って外に出た。

うおおおおーーーー!

目の前に裸のおっさんが尻を向けてるじゃないかぁぁ。

ああ、そうだった。ドイツのサウナは男女一緒。しかも、皆様すっぽんぽん。

て、聞いてはいましたが、テルメのHPのサウナでは、とりあえずバスタオルを巻いた男女の写真。すっかり忘れておりました。

頭がひょーっと飛んだのもつかの間。サウナルームの方から、次から次へと裸のおっさんがあられもない姿でうようよ湧いてきまして。もうもう、どこに目をやっていいんだか。頭の中であたふた。とりあえず、早くここから立ち去らななければと思うだけで、なにやら不審な行動をとってたらしく、ヒトリのすっぽんのおっさんが話しかけてきまして。

ドイツ語を考える余裕はこれっぽちもないので、とりあえず即英語。スイミングプールへの行き方を尋ねたら、すっぽんおじさん、まずはタオルで前を隠してくださり、親切にプールまで連れてってくれ、使い方を教えてくださいました。隠してくれて、ありがとうオジサマ。

ひとしきりスイミングでさっきの悪夢のような光景を忘れ去り、屋外のソルトプールでジャグジーを楽しみ。ああ、やっぱり来てよかったと思った頃に、覚悟を決めてサウナの方に戻ってみたら、また、ガビーン!

自分のロッカーの並びに男性が!はぁぁ?更衣室も男女一緒なんですかぁ?

くらっと来たけど、その前に、やっぱりサウナ料金を払ったからには、入っていかなきゃもったいない。ガウンを着たまま、サウナルーム探検。

シャワールームは仕切りがなく、すっぽんおじさんたちがシャワー中。無理だ、無理無理。この中でシャワーを浴びるなんて。

その先にサウナとスチームサウナがある。ちょろっと覗いたら、やっぱりおっさんばかりなり。いきなり出てきたおっさんに微笑まれる。が。すでに泣きたい気分。

いいですよ。男女一緒でも。せめてタオルでかくしていただけてたら、ぜんぜん問題ないんですけど。たとえ、自分はタオルを巻いて入ったとしても、大勢のすっぽんおじさんの中にいられれるかって、そりゃ無理な話。リラックスという拷問だわ。

頭の中で、「やっぱり無理ーー!」と叫び、自分のロッカーに誰もいないことを確認して、さっさと着替えて退散。

誰か一緒にいてくれたら、少しは勇気がわいてきたかもしれない。でも。いちいち「わぁぁ!」「うぉぉぉ!」と脳内叫びをあげてる小心者にはハードルが高すぎた、ドイツのサウナ事情でございました。

帰り際、隣接しているSalzgrotte 岩塩の洞窟で迷走した精神を癒してきました。あ、こちら、20度くらいのひんやりとした岩塩の壁で覆われた洞窟の部屋で45分間ベッドで寝るだけで、お肌や呼吸器にとっても良いと歌ってますが、真偽はいかほどに。

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by suzume-no-oyado | 2016-12-09 05:51 | 暮らし
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