ツール・ド・フランス

日曜の午前中、ご近所組のあけみさんから電話があった。

「今日、サン・クルーで何があるか知ってます?」と、仰る。

なにやら、ちょびっと興奮気味。
え~知らない、と答えると、

実はね。

マルシェに行こうとしたら、何処もかしこも道路が閉鎖されてた。
なんで?と近くにいたおまわりさんに聞いてみた。
すると、ツール・ド・フランスのファイナルがあって、シャンゼリゼに入る前に、
直ぐ前の大通りを通ると言う。

ツール・ド・フランスとは、自転車のロードレース。
100年以上の歴史があり、毎年6月から7月にかけて行なわれる。
フランス全土をぐるっと回る感じで、約4000キロを3週間かけて走る。
ゴールは必ずシャンゼリゼ。

この一見してクールなご夫婦。
実は秘めたる「お祭り魂」の持ち主だった。

で、このホットなニュースを帰ってくるなり、私に教えてくれた訳。

テレビを見ながら、スタートした所までは分かったが、何処を走っているか良く分からない。
これじゃ、いつ来るか分からないや、と思っていたら、ドアのベルが鳴った。

あけみさんだった。

レースの一群が来る前に、宣伝カーが通るから行かない?とお誘い。
T-シャツとか帽子とか、ちょっとしたプレゼントを投げてくれると言う。

行く行くと、二つ返事で、夫とふたり参加した。

待つこと、暫し。

同じように、待っている人たちも沢山いる。
パラパラとその関係の車は通るけど、なかなか来ない。
暑いね~、と言いながら、1時間経過。
ここまで、待ったら見なきゃ気がすまないよねーとお互いを納得させる。

しっかし暑い。

日曜だから、カフェは休みだし。
ビールが飲みたい、せめて水でも、とブツブツ。
でもさ、いくら家が直ぐそこだって、自転車ヤロー達は一瞬で通り過ぎてしまうから、
水を持って来たら行った後って言うのも、これだけ待って洒落にならないしね。

結局1時間半待って、やっと宣伝カーがやって来た。
一台通り過ぎ、二台目も行ってしまった。
あれれ?今回はなんにも無いの?
前回美味しい思いをした彼女は、ちょっと不服のよう。

ま、そんなものさ、と諦める。

おーっと、来た来た。
カラフルな自転車の一群がうじゃうじゃと。
側道の人たちから、大きな拍手が起きる。
有名選手の名前を呼ぶ人たちもいる。

そういや、テレビ中継があったんだ。
映るかも~!私、初テレビだー。
あ、口紅塗っとけばよかったー!

などなど言ってたのに、一群は思ったより早く去っていってしまった。

これだけなんだね。  終わっちゃったね。

と、一時間半のイベントは1分ちょっとで過ぎ去ってしまった。
なのに、不思議と満足感はあった。
有名イベントをこの目で見れたもの、ね。

これから、電車でシャンゼリゼまで出たら、ゴールが見れるわ、と彼女。
ホントに好きなのねぇ~と、お祭り魂に感心した。
なんてね。そんな元気ないわよと、お祭り夫婦は帰っていった。

その日は、自転車レースのほかに、バイクのレースもテレビで見た。
スーパー・バイク。  1000cc以上の大きいバイクのレース。
何と、日本人が優勝した。
海外のレースで日本人が活躍すると、ものすごく嬉しい。
これこそ愛国心だね。

これを見ていた夫から面白い話が。

イタリア人の社員と日本レストランに行く事になっていた。
イタリア人のこの彼、結構日本通で、ここぞとばかり日本語で注文しようとがんばった。
刺身はすずきを食べよう。
「すずき、すずき、すずき、、」
よ~し!オッケー!

準備万端でレストランに行った。

「刺身は何になさいますか?」

よし今だ!彼はがんばった日本語で注文。
「カワサ~キ、くださ~い。」

「かわさき???」

店員さんを始め、みんな彼が何を言ってるんだろうと、首をかしげた。

すると、彼は、「カワサキ、ホンダ、ヤマハ、、、エ~ト、、」
やっとみんな、納得。
「あ~、スズキですねー!」

彼は慣れない日本語を、有名バイクメーカーの名前で覚えてたんだ。

感心される代わりに、大爆笑になったのは、言うまでもない。
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by suzume-no-oyado | 2006-07-25 06:33 | 暮らし | Comments(0)
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