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トロピカル・ホリデー VOL2

小さなこのモルジブの島は、「カニ」と言う。
それこそ、標高1メートル。
端から端まで歩いたって20分くらい。
海の見えるアパートメントと砂浜の上にバンガロー。
究極は水上コテージ。
延々と続く海が眺められる位置にお風呂がある、とパンフの写真は言っていた。

目の前の海は浅瀬でさんご礁が広がっている。
ん?足元でなんか泳いでる。
思わず顔を突っ込んでみた。  いるわ、いるわ、熱帯魚。
全然人間を怖がらないんだね。

バンガローのシャワーとトイレは屋外。
塀には蔓状の草木が生い茂っていて見えるわけは無いんだけど、
やっぱり落ち着かない。
とは言え、その日の夜には、すっかりなれたけどね。
青空を仰いでのトイレもまんざらじゃない。

急いで水着に着替えて、娘達と一緒に目の前の海へ。
泳ぐと言うよりは、熱帯魚観察。
シュノーケルを付けて潜る。
お魚達は怖がるどころか寄って来るから、もう可愛くって仕方が無い。
あ、なんか大きいのが来た。
顔は目が離れていて、ちっとも可愛くないけど、親しげにされると悪い気はしない。
あれ?なんか様子が違うような、、、。
ち、違う。
目が据わってるじゃん。しかも、殺気が、、、。

突進してきた。
逃げた、逃げた。
バッシャバシャと走ってはみたが、相手はツワモノ。
かなう訳が無い。

イッターイ! 噛まれた―!!
ヤダ―!まだ、攻撃してくるじゃないっ!

あの楽園のようなおだやかな風景の中で、40過ぎのオバサンがキャーキャー
言いながら、シュノーケル片手にキチガイのように走ってる。

悪夢だ、、、。

その後、魚がみんな襲ってくるような気がして怖かった。

気を取り直して、夜のお食事。
ホントにここはお勧め。
だってだって。
毎日、インド洋で取れる新鮮マグロが食べれるの。
カルパッチョやお寿司まで。
ああ~、し・あ・わ・せ。

カクテル片手に夜空を仰ぐ。
わぁ~!と言った口がそのまま。
星ってこんなにあるの?
プラネタリウムなんて、星があるうちにはいらないじゃない。
夜空の端から端まで、星、星、星。
黒い部分の方が少ない。
天の川があんなにはっきり。確かにあれは川だわ、と実感。

昼の惨事も忘れてたところに、また現実が。

「耳が痛い、、、」と、夫。

飛行機の気圧のせいかなーなんて言ってたが、翌日も痛いまま。
念のため、島のドクターに会ってみた。

「炎症を起こしてますね。このクスリを使って,5日間は、水の中に潜らないで下さいね。」
「5日間、、?」
「ドクター、ホリデー終わっちゃいます。」
「う~ん、お気の毒です。」

貴重な時間とお金を使って、やって来たのに。
楽園のような海を目の前にして、おあずけ。
泳ぎに来て、泳ぐなって、、、。

なんなんだよぉぉぉぉぉ~~、と背中が叫んでいた気がした。

丸1日。
ちょこっと不機嫌。  付き合って日光浴。
娘達が元気に帰ってきた。
すると、セイリングなら出来るんじゃない?と。

次の日、加山雄三になった夫は、すっかり上機嫌になった。
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by suzume-no-oyado | 2006-07-28 16:03 | 暮らし | Comments(0)
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