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中国茶パーティー

近所のあけみさんが、最近中国から戻ってきた。
仕事で行ってきたと言う。

「なんかパリに戻ってきたら、こんなつまんない所に住んでるんだと思って、
がっかりした。」と、仰る。

そりゃ、中国はいろんな意味で、パリに比べたら「濃い」とは思う。
お吸い物と赤だし味噌汁くらいの差はありそう。

聞くと、かなりの中国好き。
学生時代に、中国語を学び、数ヶ月いろんなところをうろついた経験もある、筋金入り。

「中国って、ほんとにいいところ」
と、しきりに私にアピールしてくれるが、当のわたくし、文化やら景色やら
好きには好きだが、どうしてもいけない理由がある。

どんなにステキな所でも、水周りのきちんとしていない所は、完全にダメ!
墨絵のような景色を見てみた~い!、と思う。
でもねぇ、、、。

この夏、ヒロシマの宮島に行った時の、公衆トイレ。
脳天カチワレルほどの臭気。
どんなに口を抑えても、皮膚呼吸から匂いを感じてしまうほど。

中国は、それ以上のイメージ。
やっぱり、話だけにしておこう。

ジャスミンティーのお土産を頂いた。
お湯を注ぐと花が開くんですって。

本で読んだことがある。 うれしー。ありがとー。

で、それじゃぁって、一緒に楽しむ事に。
お昼を食べた後、お茶タイム。

彼女、ジャスミンティーだけじゃなく、珍しいお茶も持ってきてくれた。

「すごく苦いのよ、このお茶。」と、彼女。
緑茶の苦味なのかと聞くと、そういう苦さとは違って、逃げ場がないような苦さだと言う。

何でまた、こんなものを私に、と思ったが、どうも、この苦さを共有したいらしい。
半分、怖いもの見たさで呑んでみたい気もするが、正直言って、
遠慮したい気もしていた。

でも、せっかくだから、、、。

苦い、と聞いていたせいもあるが、見た目で一歩引いた。
葉っぱがクルクルッと丸めてあって、黒光りした細いシガーのよう。
よく言えばね。
でも、私には、蓑虫が中から出てきそうな感じがして、う~ん。

ま、試してみようじゃない。
ポットに2本入れて、お湯を注ぐ。
薄い綺麗な黄色。 匂いは特に無い。
じゃ、ひとくち。
思わず、全身がぶるぶるっと震えるような気がした。

「苦ー!!」
これは、確かにお茶の苦さじゃない。
どちらかと言えば、クスリの苦さ系。
でも、もっと強烈かも。
舌が収縮した気がした。

「ね、なにか身体にいいの?このお茶?」と、聞いてみた。

特に、書いては無い。
稀に見る良いお茶だと。最初は苦いがあとから甘味がしてくると。

そうなの?
じゃ、もう一回と、飲んでみたが、甘味のかけらも無かった。
やめときゃよかった。目から涙が出そう。

仲良く「苦味」を分かち合ったあと、本命のジャスミンティーに。

コロコロッとしたまあるいタイプと葉っぱを束ねているだけの細長いタイプ、ふたつ。

丸いのは、上からお湯を注げば良い。
じゃ、細長いのは?
花が開くんじゃ、縛ってある糸を取るんじゃないの?って糸を取ってみた。

丸いのは、丁度ひとり分。
ふわっと花が咲いて、まろやかなお茶の香り。

片や、細長い奴。
大き目の器に入れたものの、ドバッと広がり、器中、葉っぱと花で埋め尽くされた。
違う、これ、ひとり分じゃなかったのね。

ガラスのティーポットに移し変えたら、たっぷりのお湯の中に、黄色い花が2輪も咲いて、
とっても綺麗。

でもさ、あけみさん。
やっぱり、糸取っちゃいけなかったんだよ、ね。
なんか、見た目藁みたい。

ほんわかジャスミンの香りに包まれながら、二人がしていたのは、実はお灸。
火をつけて、貼るだけの便利なもの。
これは、日本から。
ほんと、日本っていろいろあるのね。

こうして、パリのけだるい午後は、ジャスミンティーの香りと、
お灸の藻草の香りで包まれたのでした。

学校から帰った娘が、臭い臭いと、大騒ぎしたのは言うまでもありません。
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by suzume-no-oyado | 2006-09-27 07:06 | 暮らし | Comments(4)
Commented by soleil at 2006-09-27 08:27 x
パリでお灸だなんて、オツだわ。
中国茶もいろいろありますよね。以前会社に中国からのお土産だというお茶があって、プレスして固めてあったの。どうやって、どのくらい入れたら良いのか、中国語も分からないし、暫くそのままになっていました。知り合いにきいていわれるまま煎れたら、なんとも色が薄くて。上手にいれたら美味しいのでしょうか。皆で「・・・・」でした。
凄く苦いおちゃ・・・すぐ思い出すのが朝鮮人参茶。思い出しただけで舌がしびれるわ~

中国に行かれる人がいたら、必ずジャスミン茶をお願いします。あの香り、ちょっと舌にのこる苦味、やはり本場のものは美味しいですね。
Commented by ポポ手 at 2006-09-27 08:27 x
その苦いお茶、タバコすってる人にいいって勧められて私も上海いったとき買いました。実際、ヘビースモーカーにあげたら、おいしいって言ってた。私も初めのうちは物珍しさにのんでたけど、やっぱりふつうの中国茶がいいなって思った。しかし中国は上海でも広州でもほんとに料理が激ウマだから、お宿さんは行けばトリコになるかも。学生時代広州行った時はトイレひどかったけど、三年前の上海はトイレも綺麗だった。上海だからかもしれないが。
Commented by suzume-no-oyado at 2006-09-27 14:47
>ソレイユさん。
その「苦・・・」というお茶も薄くても立派に苦かったです。色がきちんと出てから飲んだら、さらに・・・。苦さにも種類があるのを知りました。
Commented by suzume-no-oyado at 2006-09-27 14:54
>ポポ手さん。
ご存知でしたか。箱に「苦○茶」と書かれていたような。ちゃんと「苦い」と表示されてました。とっても高級なお茶なようです。でも、なにかすごい効用が無い限りもう一生飲むことはないでしょう。
彼女も上海に行ったのですが、綺麗な所はあるにはあるけど、ちょっと横に入ったら、「・・・」だそうです。
興味深い遺跡のあるところは、大抵辺鄙な所なんですよね。
勇気が要ります。
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