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億万長者

お料理教室に時々参加してくださるYさん。
ちょっと珍しい(私にとって)キャリアの女性。

宇宙開発局出身。
ナサでの研修で、オーストリア人のご主人とめぐり合ったと言う。

仕事柄、こう言う方々と出会う人もいるとは思うが、
普通の主婦の私には縁遠い世界である。

彼女Yさん。
記憶力がずば抜けていい。
特に、数字がすごい。○パーセント、とかよくそこまでひとつひとつ数字を覚えられる物だと
いつも驚き。しかも、小数点以下までインプットされている。

とにかく話題が豊富でお話上手。
こんなキャリアの持ち主なのにぜんぜん高飛車な所も無い。
楽しい方である。

そんな彼女を交えてのお教室の時に、呼び起こされた『にわか億万長者』の話。
誰の話かって?
この「わたくし」でございます。

パリに移ってから、定期預金の口座を開こうと近くの銀行に行った。
イギリスは日本と同じく窓口で口座を開設する事もあるが、
大抵は別室に入ってのご相談。
ここフランスは、もっと丁寧な説明がある。
定期預金といえども、色々種類があるので条件に合わせて、シミュレーションをしてくれる。

担当の30代の女性マネージャーと英語通訳の20代の女性。
色々な質問をしたりされたり。

「では、幾つかの口座をシミュレーションしてみましょう。」
「お幾らお預けになる予定でしょうか?」と。

別にシミュレーションだから、きっちりとした金額を提示する必要は無い。
金利を見るだけなんだから。

「では、○○タウザンドでお願いします。」

シミュレーションが次々に行なわれ、「へぇ~けっこう金利がつくんだ~」と感心していた。

そこへ、マネージャーが質問してきた。
「このお金は、土地とか建物を売ったものですか?」と。
「いえいえ、普通に貯めたものです。」
変な質問、と思っていたら今度は、横に座っていた通訳の女性が、
「失礼なのは分かっていますが、ちょっとした私の好奇心からの質問なのですが、、。」
そう言って、夫の職業を聞いて来た。
「普通のサラリーマンです。」と答えると、
「えー!どうやってこんなに貯められるんですか?」って。
「どうやってって、節約でしょう。」と何なのこの人と思いながら答える。

それでは、口座の開設を、とお願いすると、支店長の予約を取らないといけないと。
何で、支店長?と疑問を投げると、「額が額ですから」と仰る。
なんだか大層な手続だなー、とめんどくさいが受け入れた。

家に帰ってきて、プリントして貰ったシミュレーションを見ていて、ハタ!と気がついた。
な、なんだ?このゼロの数は!
いち、に、さん、、と数えてみた。

ゲゲッ!!私ったら!
英語でタウザンドと言ったつもりが、フランス語とごっちゃになり、どうも間違えたみたい。
フランス語でタウザンドはミル。
ミル、ミルと覚えていたら、いざ英語で言うことになり、
ミルの代わりに「ミリオン」と言ったらしい。

ってことは、日本円にしたら、○百万が○○億になっちゃったわけ。
「たわけ」って言葉が頭に浮かぶ。
○○億って言ったら、まるでビル・ゲイツの世界じゃない!

確かに一介のサラリーマンが貯められる額じゃない。
不思議に思われても、当り前。

そう言えば、やけに丁寧でVIP待遇だったような、気がする。
そりゃーそうよね。
そんな大金の大口預金者じゃねぇ。
上へも下へも置けないでしょう。

でも、支店長のアポまで取ってしまったからには、その間違いを正さなくちゃいけない。
恥を忍んで、電話した。
電話口で頭を掻き掻き、お詫びする。

あの日のあの銀行は、おバカな日本人の話で持ちきりだったろう。
どんな顔して次行ったらいいんだろう、って頭を抱えたっけ。

それにしても、何処からか○○億、降って沸いて来ないかなー。
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by suzume-no-oyado | 2006-10-06 23:59 | 暮らし | Comments(4)
Commented by miki3998 at 2006-10-07 01:25
ということは500万円ですか?すごいじゃないですか・・・。確かに50億に比べると・・・ですが(笑)。海外ならではのエピソードですね。

 お教室での会話、生徒さんからいろいろな刺激を受けますね。それもまた楽しみの一つです、私も。
Commented by suzume-no-oyado at 2006-10-07 01:39
違います違います。そんなには出来なかったんです。
シミュレーションの時、ちょっと見え張っちゃっただけで、、。
あっはっは・・・(涙)




Commented by studiopinot at 2006-10-07 19:45
これは楽しいお話。
一度でいいので、大見栄切ってみたいものです。
女性ビルゲイツですものね。
でも訂正なさるの大変でしたでしょ。

凄いですね、応接室まで通されるのね。
何か言葉がありません。億万長者さん。

宇宙開発局出身の女性の事ですが、あのようなお仕事をしてらっしゃる方の頭の中はやはり違うのですね。
Commented by suzume-no-oyado at 2006-10-07 21:34
pinotさん。
数字がひとつ、ふたつ違う間違いなら良いですが、桁がみっつもよっつも違うんじゃ、洒落になりませんよね。
昔、くだりのエスカレーターを気がつかずに下から一所懸命のぼっていたときに、指を指されて笑われた時以来の恥ずかしさでした。
一生のうちに、いったいいくつ恥をかかなきゃいけないんでしょうねー。
あ、個人の問題ですね。(シュン)
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