ミラノ訪問 2

夜8時ごろ、夫が到着。
ホテルはミラノの中心ドゥモのすぐ近く。
彼は、そこまで1時間ちょっとかけてやってきた。

彼のオフィスは、ミラノから南に下がったピアチェンツァ。
とっても綺麗な街だと言う。
もし、娘の学校がなくて、ふたりだけだったら、ピアチェンツァに住んでいたと思う。
でも、習い事や日本食とか考えたら、ミラノ市内の方が何かと便利。
イギリスの事を考えたら、どんなとこにも住める。
でも、人間1度便利さを味わってしまったら、また不便な所で暮らすには、
少し勇気がいると言うもの。

その夜は、ホテルの近くのレストランへ。
フランスのレストランとは全然違う。

ウェイターがノリノリ。
明るいなんてもんじゃない。
笑顔たっぷりで、ポンポンとオーダーを取ってくれる。
でも、ハッと気がつくと、ウェイター・ペースになっていて、余計な物を頼んだかも、、。
う~、いけない、いけない。

しかし、イタリア人はよく食べる、って分かってはいたけど。
フランスだって、メインが2コースあったりするけど。
私たちはそんなに食べれない。
スターターとパスタで、もうパンパン。
その後、肉や魚料理なんて無理無理。
その日は軽く、なんて言いながら、滞在している間、ずっと軽かった気がする。

最後まで、楽しかったウェイター。
席を立つ時に、なにやら夫に耳打ちしている。
「何?何を言ったの、彼は? 」
「日本人の女を紹介してくれってさ。」

あ~、ここはイタリア。

次の朝、アパート訪問に付いて来てくれたのは、イタリア人のロレンツォ。
慎重190cm以上と言う、大男。
こりゃまた、底抜けに明るい人だった。

ドゥモから、地下鉄で10分の場所。
パリだと、まだまだビルの中って感じだけど、そこは、道も大きく広がっていて、
なにやら郊外の趣がある。

あ、いいかも。

駅から歩いて5分。
プライベート・ロードの中に建っているアパートのひとつ。
同じ大家さんが、そこに2物件をお持ちだと。

最初の物件は、3階建ての小さなアパート。
外観、入り口とも、もうひとつ。
階段を数段上がると、とっても小さなエレベーターが。
これは、この部屋の専用なんですよ、と説明される。
これが、びっくり!
このエレベーター、部屋の中に到着するのである。
ドアが開いたら、玄関の横のシューズ・クロークと言う訳。
これは、すごい。

床は白っぽい大理石で、おお~と思ったが、これは普通の事らしい。
部屋は広くて明るくて、申し分なかったけど、部屋のコンディションが今ひとつ。
キッチン、シャワールーム、窓枠等など、いかんせん直すところがありすぎ。

ま、いいけどね、と思いながら、次の物件へ。
2つ先の建物。
実は、こちらが本命。

ここも、3階建ての小さな物。
こちらは、大家さんが案内してくれた。
エントランスもエントランス・ホールも手入れされてて、綺麗。
エレベーターも良いけど、憧れの螺旋階段で部屋へあがる。

先ほどの物件より、少し狭いけれど、部屋は手入れが行き届いている。
木の窓枠が、リゾート・コテージみたいでいい感じ。
すると、娘が、前の物件の方が好きだという。
木枠がクラッシックすぎて重たい、と。
そう、それも一理あるかもねー、と言いながら、やっぱりこっちだよね、と。(無視)

元々は、家具つきの物件。でも、備え付けの家具意外は全部取り払ってくれる。
説明された家具の中に、7世紀の物が使われているワードローブがあった。
ドアについている鏡は古く侵食されてて、それはそれでいい味が出ている。

でも。

夜中になんか映ったら怖いかもって、ちょっと身震い。
それも、いい経験でしょうかねー。

前の物件はエレベーターが変わっていたけど、ここにも面白い物発見。
キッチンに数字が点灯している。
横のスイッチを押すと数字は消える。 なに、これ?

聞くと、お手伝いさん用のものだと。
つまり、各部屋にスイッチがあり、押すと部屋番号がキッチンに点灯する。
で、お手伝いさんが、部屋に来てくれる。
夫と娘が目を輝かせたが、冗談言っちゃいけないよ。
私は、お手伝いさんでもCAでもないんですからねっ!
と、言いつつ、病気の時は便利かも。私も使えばいいんだよね。
でも不思議。
こんな物が必要なほど大きな部屋ではないのに。

ピアノ、バイオリン、犬もOKの確認を頂いた。
これで、決まり。
午後に、もうふたつの物件訪問を予約していたが、キャンセルして貰う。

その後、みんなでお昼。シーフード専門店。
なんと、そこでシラスを発見。
一回り大きいけど、あれはまさしくシラス。
イタリアに住んだら、大好きなシラスおろしが食べれるんだ。 うふふ。

昨日のレストランとは打って変わって、みんな大人しい。
イタリア人とて、みんながみんな「オ~ソ~レミ~ヨ~」みたいに
おおらかって訳じゃないのね。

残りの日は、ショッピングを楽しんだり、忘れてはいけないアイスクリームを食べたり、
ホテルの日本語放送をたっぷり見た。
観光は、「最後の晩餐」を見に行きたかったけど、1月まで予約がいっぱいで断念。

ここ1ヶ月、あまりにいろいろな事が起こり、かなりまいっていた。
泣かない日のほうが、たぶん少なかった。
でも、「旅」ってすごい。
頭を空っぽにしてくれて、もやもやをすっかり洗い流してくれた。

命の洗濯。

うまい事を言った人がいるものだ。

でも、あと2、3日もしたら、また真っ黒になりそうな気もする。
そしたら、また、どこかで洗ってこようっと。
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by suzume-no-oyado | 2006-11-14 17:34 | 暮らし | Comments(10)
Commented by studiopinot at 2006-11-14 21:22
お疲れが少しは癒されたようで、良かったですね。
イタリア人ののりのりには、はじめは着いていけないけど、何故か楽しんでしまうところが有りました。

兎に角お疲れをためないようにね。
Commented by ポポ手 at 2006-11-14 22:44 x
ウエイター、明る過ぎる。「日本人の女を紹介してくれ」とは。御主人、なんて答えたのかしらん。なんだか弾むような感じが文章から伝わってきます。
Commented by suzume-no-oyado at 2006-11-15 00:11
pinotさん。
気取ったフランス人より開けっぴろげなイタリア人が好きでした。
何言われても、きゃははは、と笑って肩なんか叩いちゃってって、そんなノリです。
抱えてる問題をブログに書いてしまおうかと思いましたが、まだ深刻さが残っていて、重たくなりそうなので避けます。
もうちょっと胸をはって言えるようになるまで待とう思ってます。
なにはともあれ、ストレスは貯めないのが一番です。
Commented by suzume-no-oyado at 2006-11-15 00:19
ポポ手さん、夫は「わっはっは」と笑って「この次にね。」って言ってました。彼はイタリア人のノリノリが大好きなようです。
Commented by mina-milano at 2006-11-15 01:52
こんにちは。
家が決まったようで、良かったですね!
お手伝いさんようのスイッチがあるなんてすごいですね~。
きっと素敵な家なのでしょうね。

シラス、ありますね。近所のスーパーには置いていない(冷凍のみ)
のですが、お魚屋さんに行けばあるのでしょうね。
それにしてもイタリア人って・・。笑
うちの近所のアパートの門番さんもいつーも、誰か友達紹介して!
と言って来ます。ちなみに彼は60歳すぎてると思うのですが。笑

オイシイものを食べて、ゆっくりお過ごしくださいね。
Commented by suzume-no-oyado at 2006-11-15 06:58
minaさん、これで安心です。
パリに移動の時は、家も学校もなかなか決まらず、かなりあせりました。
60歳の門番さん、お元気で何よりです。(笑)
ちなみにナイス・ミドルですか?
ステキに年をとっている人って魅力的ですよね。男女を問わず。
Commented by kish-paris at 2006-11-16 08:29
う~ん、イタリアにはすずめさんの忘れかけていた熱い何かが待っているのかもね。でも火遊びは火事のもとよ。(笑)
すてきなおうちが見つかって良かったですね。見てみたいなあ。
Commented by soleiljap at 2006-11-16 17:05
あとの予定をキャンセルさせるほどのお家、私も見たいわ!
イタリアに昨年夫が出張して、ミラノはまさに渋谷だったといっていたの。若者のエネルギーで溢れているのかな。
リフレッシュできてよかった。
Commented by suzume-no-oyado at 2006-11-17 00:43
きっしゅさん、何を仰る。
そんな勇気はございませんって。
でも、昔キムタクと誰かのキスシーンを見た時、思わず「いいなぁ~」って独り言を言っていた自分に気がついて、恥ずかしくなった事があります。
ロマンスへの憧れは、いくつになってもあるものなのですねー。
って、そんな事言うの私だけか。
Commented by suzume-no-oyado at 2006-11-17 00:50
ソレイユさん、そんな大層ないえじゃぁございませんって。
でも、今よりはずーっと綺麗です。
今回は、あんまりウロウロした訳じゃないんですが、パリのほうがごちゃごちゃしている感じでした。
でも、楽しかったです。
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