あんた、何様?

3月末に、この冬、2回目のスキーに行った。
今回は近所のあけみさんと私、うちの娘ふたりの4人で。
日にちを決めたら、すぐあけみさんがホテルを手配。そして、日頃はおんぶに抱っこのパッケージ旅行ばかりの私が電車のチケットを予約。少し役に立てた自分にけっこう感激。

場所は前回行った、エイム・ラ・プラーニュの左側、レ・ザルク。
同じパラディスキーと言うエリアだけど、コースがこちらの方が変化に富んでいて面白い。

火曜日の午後、ミラノに戻る夫を見送り、トフィーをいつもお世話になっている油布さんに預けに行き、それから、スキーの準備を整え、夜9時過ぎにあけみさんの家へ。ご主人のジョン・ルイがメトロの駅まで車で送ってくれ、そこからオーストリッツ駅に向かう。

22時25発。
修学旅行以来の夜行列車。しかも、ここはヨーロッパ。
気分はなんだか女学生。(ずうずうしいって?)

ホームの途中で、パスポートとチケット検査。
古い車両と新しい車両が連なっている。
「新しい方だといいねー」なんて話していたら、やったね。日頃の行いがよかったんだね。

6人一部屋。上と真中4人が私たち。
下のふたりは男性。
って事は、もし、ひとりで乗ったら、知らない男性と一緒の部屋で寝る事になるわけね。
「恐いって友達(女性)は言うけど、私は平気」と旅慣れたあけみさんは仰る。
やっぱり彼女はたくましい。

荷物を部屋に運び入れ、身体を小さくして、それぞれのベッドへ。
文句ったれの次女も、ウキウキでベッドに乗り込む。
枕と寝袋が袋に入っている。さっさと寝る準備をして、電気を消す。
ああ、快適、といいたいところだったけど、空調が効き過ぎて、何処からともなく風が吹いてくる。寒いって。上にかけていたスキージャケットのフードでさえぎってみる。
寝ているうちにずれて、また風。寒い。被る、ずれる、寒い。
朝まで、これを繰り返す。ああ、疲れた。

朝、7時過ぎ。駅に到着。
ヒンヤリとした山の寒さに眠さもすっとび。
何にもない田舎駅ということで、あけみさんが事前にタクシーを予約しといてくれた。
一同、ホテルに直行。

小さい山小屋風ホテル。一泊2食付きで、ひとり44,5ユーロというお得なお値段。
いいじゃない。
ホテルの入り口に立って、うちの文句ったれが言った。
「ここ?ここに泊まるの? ねー、ここ星付き?」
「二つ星かな。」あきれた調子で答えるあけみさん。
「え~っ!ふたつ星~?!」
何、バカ言っているんだ、この娘はっ!と思った矢先に長女が突っ込んだ。

「あんた、何様? お姫様かいっっっ!!」

おお、ひとりでもまともな感覚の娘がいた事に感謝!
方や、もうひとりのバカ娘。突っ込まれても感じてないし。
いまだ空気を読めずにキョロキョロ。

荷物を置かせて貰い、先ずは朝食。
あけみさんが遠慮しがちに「たいした朝食じゃないからね」なんて言ってるし。
大人に気を使わせるんじゃないよっ!ってペシンと叩いてやりたくなる。

二部屋のうち一部屋は用意できてるとの事で、部屋に移動。
改装仕立てのベッドルームは、小さいながらも可愛くてきれい。
この時はさすがの姫も、「わぁ~かわい~!」と満足げ。
よかったでございます。あけみさんと顔を見合わせて苦笑い。

すぐ着替えて、レンタルのスキーとスノーボードを借りて、いざ出発。
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ゲレンデからすぐのホテルは何処も一杯。私たちのホテルはゲレンデまでバスケットに乗って山に上がる。
バスケットまでは歩いて6、7分。スキー板を担いでのこの距離は大変といっちゃ大変だが、ちょっとしたウォーミングアップでいい感じ。スキーの後も、クール・ダウンで身体には良いと、体育会系のあけみさんお勧め。
だけど、普段鍛えてない私には、スキーの後のあの距離は青息吐息。
颯爽と元気に歩く彼女の後をひぃ~こら。体力の差を思い知らされる。

夜の食事もしっかり3コースで、美味しい地元ワインとチーズで満足。
「姫、お食事のほどは?」 「まぁまぁかな?」
聞きはしないが、そんな感じだった。

夜、あけみさんと部屋での会話。

「たまにいるよね。とんでもない事言う子供って。」
「そうそう」
「親の顔が見てみたいって思っちゃう。」と彼女。
どんっ!と自分の顔を差し出し、「たっぷりと見てやってください」と、私。

いやはや。
同じように育った娘ふたり。こうも感覚が違うとは。
確かに、家族旅行はソコソコのホテルに泊まってきた。

違いといえば、長女は学校の旅行でけっこうどん底ホテルに泊まった経験あり。
次女は、ない。

若い頃の苦労は買ってでもしろ、と昔の人は言った。
今は、しなくていい苦労をわざわざしなくったって、と言う傾向あり。

でも、姫。 貴方には必要と、母は悟った。
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by suzume-no-oyado | 2007-04-12 06:22 | 暮らし | Comments(6)
Commented by ポポ手 at 2007-04-12 10:30 x
いやーここはいつも癒されます。私と誕生日が一日違いの大学時代の友人とこないだ誕生会したんだけど、彼女もほぼ毎日みているそうで、ほんと、癒されるって。料理とか動物とか旅とかね。でも優雅な水鳥が水面下では必死に足をもがき動かしているように、きっと書いてるほうは御苦労も多いのかと思います。そのへんを感じさせないって、もうすでにプロ。人生のプロかな。
Commented by suzume-no-oyado at 2007-04-12 14:45
ポポ手さん、ご冗談を。こんな、とんでもハップン娘と手のかかる夫との暮らしが優雅なわけないじゃないですか!
でも、これを読んで癒されてくれてるなんて、とっても嬉しい。
続きはまだまだございます。
Commented by kish-paris at 2007-04-14 09:51
楽しいスキー旅行だったのね。すずめさんは楽しめることが多くてうらやましいわ。次女Yちゃんの言動、うちの美亜と共通するのよね。年も同じだし。あの年の子達って20代から見ても異星人らしいわよ。育てた親の責任かもなあってちょっと(ちょっとだけだけれど)反省しています。

きのう↑上のポポ手さんにお会いしました。とてもすてきな方でした。いいお友達持っているのね。ポポ手さん、これでわたしたちも知り合い。仲間に入れてくださいね。よろしく!
Commented by ポポ手 at 2007-04-14 13:04 x
おお、さっそくきっしゅさんが!
昨日はほんとに楽しかったです。あのあと一緒に行った友人とご飯食べながら、良かったね〜可愛かったね〜と余韻に浸っておりました。それに、きっしゅさんの白いスーツ姿、とっても似合ってました。また、京子さんも思っていたより若くて可愛らしくてびっくりでした。
こちらこそ、これを機会によろしくお願いします! 軟弱者の私ですが、みんなのパワーには、ほんと励まされます。
Commented by suzume-no-oyado at 2007-04-14 18:45
きっしゅさん、初日お疲れ様。みあちゃん、京子ちゃんが一番疲れたのでしょうけれど、裏方さんの気苦労は並大抵でない事をちゃんとわかっておりますから。
ね、ポポ手さんって可愛いでしょ。中・高校と一緒だったのに、その頃はあまり接触がなかったのに、ここ数年ですっかりなかよし。
縁ってふしぎです。

今日、明日、楽しく終われる事を祈っています。がんばれ!
Commented by suzume-no-oyado at 2007-04-14 18:51
ポポ手さん、これで次の帰国の時はきっしゅさんも交えて延々と話ができそうですね。なんか、友達の輪が広がって、私も嬉しい。

いつも「みんなから元気をもらって」って言ってますが、貴方もちゃんと元気をくれてますから。
こちらこそ、これからもよろしく。
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