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ブッシュ・ド・ノエル Buche de Noel

木曜日に、ロンドンから長女が到着。
ちょうど、その夜に、語学学校のクリスマス・パーティーがあった。

疲れているから、誘ったって来ないだろうと思っていたのに、元来パーティー好きの娘は二つ返事で行くという。

なので、ミンス・パイとブッシュ・ド・ノエルを作った。

夜7時半。学校に到着。生徒よりも、見た事のない叔母様方がいらっしゃる。
先生じゃないし、「誰?」と思っていたら、ホスト・ファミリーのママたちだった。

「日本人は、大人しくて素直で受け入れやすいのよねー。
何食べても美味しいって言ってくれるし」って、ひとりのママさん。

「本音はどうだか」と、ヒネクレすずめは思ってしまう。 でも、確かに日本人は遠慮深いから問題は少ないらしい。

ホスト・ファミリーはかなりのあたりはずれがあると聞く。彼らからしてみれば、受け入れる学生だって、あたりはずれがあるだろうけど。

これは、イギリスでの話だが、トーストの食べ方までケチをつけられたり、極寒の冬にリビング以外暖房を使わない家。だから、部屋は氷が張るくらいの寒さで、寝る時にコートを着て寝たと。シャワーは10分以内でね、と。オーバーすると、イヤミたらたら。

泣き寝入りしていた留学生たち。

かと思えば、「暑いからシャワーを1日2回は浴びたいのに、浴びさせてくれない」と、文句を言っていたセレブの彼女。

「大丈夫?何かあったら言ってね」とホストに聞かれて、「ぜんぜん問題ありません」とニッコリ微笑んだ彼女は、最後に学校にありったけの文句を言っていた。だったら、進行形の時に言えば、お互いがハッピーになれるのに。

昔、本帰国したら、留学生のホスト・ファミリーになるのも悪くないかも、と一瞬思った事もあったが、いろんな話を聞いた今。そんな夢は見なくなった。

初めて会う人たちの中で、しかもイタリア語が喋れない長女だが、気がつけば輪の中心になって喋っていた。恐るべしコミュニケーション力(りょく)!

私といえば、もっぱら先生たちと話ていた、小心者。

ケーキを焼いても、夫とふたりでは食べ口が足りず、いつも先生たちに持って行っている。
それが、結局、営業のような効果をもたらし、ケーキを教えて欲しいと頼まれた。
人間、欲がないほうが、得をするのかもしれない。

パーティーは、ケーキや食事が持ち寄りされ、最後に投票が行なわれた。

「もしかして、1位はいただきかな?」なんて、ちょっと天狗になったけど、ふたつ作ったので、票はふたつに分かれてしまい、1票差で、「鶏のから揚げ」に敗れてしまった。

ま、別にいいけどね。ええ、気にする訳がございません。
でも、あの唐揚げ、「唐揚げ粉」使ってたんだよね。

ライバルがインスタントだったなんて、、、、。
なんだか、むなしい、、、。

ブッシュ・ド・ノエル Buche de Noel _f0095873_754763.jpg

箱に入らなかった残りブッシュ。
真中の白いクリームは、クレーム・ムースリング。クレーム・パティシエールとクレーム・ブーレを混ぜたもの。ガナッシュは、生クリームと溶かしたチョコを混ぜただけなので、少し苦味があって、全体を引き締めてくれる。
by suzume-no-oyado | 2008-12-22 02:30 | お料理
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