「ほっ」と。キャンペーン

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トロピカル・ホリデー VOL2

小さなこのモルジブの島は、「カニ」と言う。
それこそ、標高1メートル。
端から端まで歩いたって20分くらい。
海の見えるアパートメントと砂浜の上にバンガロー。
究極は水上コテージ。
延々と続く海が眺められる位置にお風呂がある、とパンフの写真は言っていた。

目の前の海は浅瀬でさんご礁が広がっている。
ん?足元でなんか泳いでる。
思わず顔を突っ込んでみた。  いるわ、いるわ、熱帯魚。
全然人間を怖がらないんだね。

バンガローのシャワーとトイレは屋外。
塀には蔓状の草木が生い茂っていて見えるわけは無いんだけど、
やっぱり落ち着かない。
とは言え、その日の夜には、すっかりなれたけどね。
青空を仰いでのトイレもまんざらじゃない。

急いで水着に着替えて、娘達と一緒に目の前の海へ。
泳ぐと言うよりは、熱帯魚観察。
シュノーケルを付けて潜る。
お魚達は怖がるどころか寄って来るから、もう可愛くって仕方が無い。
あ、なんか大きいのが来た。
顔は目が離れていて、ちっとも可愛くないけど、親しげにされると悪い気はしない。
あれ?なんか様子が違うような、、、。
ち、違う。
目が据わってるじゃん。しかも、殺気が、、、。

突進してきた。
逃げた、逃げた。
バッシャバシャと走ってはみたが、相手はツワモノ。
かなう訳が無い。

イッターイ! 噛まれた―!!
ヤダ―!まだ、攻撃してくるじゃないっ!

あの楽園のようなおだやかな風景の中で、40過ぎのオバサンがキャーキャー
言いながら、シュノーケル片手にキチガイのように走ってる。

悪夢だ、、、。

その後、魚がみんな襲ってくるような気がして怖かった。

気を取り直して、夜のお食事。
ホントにここはお勧め。
だってだって。
毎日、インド洋で取れる新鮮マグロが食べれるの。
カルパッチョやお寿司まで。
ああ~、し・あ・わ・せ。

カクテル片手に夜空を仰ぐ。
わぁ~!と言った口がそのまま。
星ってこんなにあるの?
プラネタリウムなんて、星があるうちにはいらないじゃない。
夜空の端から端まで、星、星、星。
黒い部分の方が少ない。
天の川があんなにはっきり。確かにあれは川だわ、と実感。

昼の惨事も忘れてたところに、また現実が。

「耳が痛い、、、」と、夫。

飛行機の気圧のせいかなーなんて言ってたが、翌日も痛いまま。
念のため、島のドクターに会ってみた。

「炎症を起こしてますね。このクスリを使って,5日間は、水の中に潜らないで下さいね。」
「5日間、、?」
「ドクター、ホリデー終わっちゃいます。」
「う~ん、お気の毒です。」

貴重な時間とお金を使って、やって来たのに。
楽園のような海を目の前にして、おあずけ。
泳ぎに来て、泳ぐなって、、、。

なんなんだよぉぉぉぉぉ~~、と背中が叫んでいた気がした。

丸1日。
ちょこっと不機嫌。  付き合って日光浴。
娘達が元気に帰ってきた。
すると、セイリングなら出来るんじゃない?と。

次の日、加山雄三になった夫は、すっかり上機嫌になった。
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by suzume-no-oyado | 2006-07-28 16:03 | 暮らし | Comments(0)

トロピカル・ホリデー VOL1

2002年の夏は日本に一時帰国するはずだった。
早々と2月には航空券を予約し、ディスニ―ランドとディスニ―シーに行く為、
ホテルにまで予約を入れた。朝食はおかゆ♪ 準備万端。

なのに。

春休みに入った途端、できるだけ早くパリに移れと辞令が出てしまった。

全部キャンセル。
あぁ~、おかゆセットが消えていく~。

がっくし。

その後は、ビザの手続やら学校の手配やら住居やら引越しやらで、わらわらわらわら。

夏休みは、飛んでいった。
日本行きは翌年になったが、ひと夏潰された欲求不満は健在。

よし、スキーに行こう!
10月に入ってから、旅行代理店に行った。
まだまだ早いと思っていたら、甘かった。
めぼしい所は全部一杯。
そう言えば、友人から言われてたんだ。
2月のスキーは、前年の9月中には決めときゃなきゃダメよって。
忘れてた。

貰って来たパンフレットを見ていて、家族全員「トロピカル」に釘ずけ。
スキーが一転してモルジブとなった。

気分はすっかりトロピカルで、4月に決行。

パリからホリデー便でマレに飛んだ。
日本だとこういうツアーでも普通の飛行機だけど、こちらはツアー会社が
専属の航空会社を持ってたりする。
このホリデー便。
大抵、すし詰め状態。椅子が入るだけ入ってるって感じ。 狭いってもんじゃない。
それに、10時間。

疲れた、疲れた。

でも、外に出た途端、吹っ飛んだ。

目が深呼吸した。

だって、空と海との境目が無い。
想像以上に真っ青。

そこから、ボートで1時間くらい離れた小さな島へ。

ボートの屋根に座り込み、太陽の中に浸った。
すごいね、すごいね。
夫も私も娘達もおおはしゃぎ。

途中でイルカの大群がお出迎え。
30分くらい、ボートと一緒に泳いでくれた。
ジャンプもありで、天然イルカショーだね。

島から伸びた桟橋。
写真で見たことはあったが、初めての経験。
滞在するバンガローは白い砂浜の上。
蘇鉄、白いさんご礁、青い海。

天国に近い島って、こう言うのを言うんだろうな~、とCDジャケットのような景色を堪能。

が、鏡の前に立って、あ然とした。

腕がすっかり土方焼け。

そうだった。 半袖を着てたんだった。 
しかも、ボートの上に1時間。

うっかり、、、。

1日目から、こんなみっともない焼け方をして、わくわくホリデーは幕開けした。。
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by suzume-no-oyado | 2006-07-27 06:18 | 暮らし | Comments(2)

ツール・ド・フランス

日曜の午前中、ご近所組のあけみさんから電話があった。

「今日、サン・クルーで何があるか知ってます?」と、仰る。

なにやら、ちょびっと興奮気味。
え~知らない、と答えると、

実はね。

マルシェに行こうとしたら、何処もかしこも道路が閉鎖されてた。
なんで?と近くにいたおまわりさんに聞いてみた。
すると、ツール・ド・フランスのファイナルがあって、シャンゼリゼに入る前に、
直ぐ前の大通りを通ると言う。

ツール・ド・フランスとは、自転車のロードレース。
100年以上の歴史があり、毎年6月から7月にかけて行なわれる。
フランス全土をぐるっと回る感じで、約4000キロを3週間かけて走る。
ゴールは必ずシャンゼリゼ。

この一見してクールなご夫婦。
実は秘めたる「お祭り魂」の持ち主だった。

で、このホットなニュースを帰ってくるなり、私に教えてくれた訳。

テレビを見ながら、スタートした所までは分かったが、何処を走っているか良く分からない。
これじゃ、いつ来るか分からないや、と思っていたら、ドアのベルが鳴った。

あけみさんだった。

レースの一群が来る前に、宣伝カーが通るから行かない?とお誘い。
T-シャツとか帽子とか、ちょっとしたプレゼントを投げてくれると言う。

行く行くと、二つ返事で、夫とふたり参加した。

待つこと、暫し。

同じように、待っている人たちも沢山いる。
パラパラとその関係の車は通るけど、なかなか来ない。
暑いね~、と言いながら、1時間経過。
ここまで、待ったら見なきゃ気がすまないよねーとお互いを納得させる。

しっかし暑い。

日曜だから、カフェは休みだし。
ビールが飲みたい、せめて水でも、とブツブツ。
でもさ、いくら家が直ぐそこだって、自転車ヤロー達は一瞬で通り過ぎてしまうから、
水を持って来たら行った後って言うのも、これだけ待って洒落にならないしね。

結局1時間半待って、やっと宣伝カーがやって来た。
一台通り過ぎ、二台目も行ってしまった。
あれれ?今回はなんにも無いの?
前回美味しい思いをした彼女は、ちょっと不服のよう。

ま、そんなものさ、と諦める。

おーっと、来た来た。
カラフルな自転車の一群がうじゃうじゃと。
側道の人たちから、大きな拍手が起きる。
有名選手の名前を呼ぶ人たちもいる。

そういや、テレビ中継があったんだ。
映るかも~!私、初テレビだー。
あ、口紅塗っとけばよかったー!

などなど言ってたのに、一群は思ったより早く去っていってしまった。

これだけなんだね。  終わっちゃったね。

と、一時間半のイベントは1分ちょっとで過ぎ去ってしまった。
なのに、不思議と満足感はあった。
有名イベントをこの目で見れたもの、ね。

これから、電車でシャンゼリゼまで出たら、ゴールが見れるわ、と彼女。
ホントに好きなのねぇ~と、お祭り魂に感心した。
なんてね。そんな元気ないわよと、お祭り夫婦は帰っていった。

その日は、自転車レースのほかに、バイクのレースもテレビで見た。
スーパー・バイク。  1000cc以上の大きいバイクのレース。
何と、日本人が優勝した。
海外のレースで日本人が活躍すると、ものすごく嬉しい。
これこそ愛国心だね。

これを見ていた夫から面白い話が。

イタリア人の社員と日本レストランに行く事になっていた。
イタリア人のこの彼、結構日本通で、ここぞとばかり日本語で注文しようとがんばった。
刺身はすずきを食べよう。
「すずき、すずき、すずき、、」
よ~し!オッケー!

準備万端でレストランに行った。

「刺身は何になさいますか?」

よし今だ!彼はがんばった日本語で注文。
「カワサ~キ、くださ~い。」

「かわさき???」

店員さんを始め、みんな彼が何を言ってるんだろうと、首をかしげた。

すると、彼は、「カワサキ、ホンダ、ヤマハ、、、エ~ト、、」
やっとみんな、納得。
「あ~、スズキですねー!」

彼は慣れない日本語を、有名バイクメーカーの名前で覚えてたんだ。

感心される代わりに、大爆笑になったのは、言うまでもない。
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by suzume-no-oyado | 2006-07-25 06:33 | 暮らし | Comments(0)

週末事変

あれはパリに越してきて3年目の夏だった。

長女はオックスフォードのIBコースに3週間行ってしまうし、夫は長期出張。
残された私と次女は、何処に行くわけでもない、けだるい夏休みを送っていた。

アパルトモンはホリデーでがらんとしていた。

ある土曜日の朝、いつものようにトフィーと散歩。
すると、ガルディアン(管理人)が部屋から私を呼び止める。

「このビン、あなたのですか?」と。

見ると、なにやら訳の分からない日本食の空きビン。
その中に、砂と吸殻が入っている。

「いいえ、私のじゃないですよ。こう言うへんな日本食、私達は食べないし。
 夫はタバコをキッチンでしか吸わないしね。」

その時は、ふ~ん、って感じで終わった。

これが、事の始まりだった。

次の土曜日の朝、また呼び止められる。
今度は、恐ろしいほど安っちいプラスティックの大皿。

「私のじゃありません。」と答える。

そのまた次の土曜日。
今度は、これがまた大きなフライパン。
あなたのですか?って。

なんでフライパン?
さすがの私も、不思議に思って聞いてみた。

すると、毎週土曜日の朝になると、庭になにやら落ちていると言う。
彼らの家は、丁度私達の部屋の真下にあたる一階。小さいながらも庭がついている。

これまで、聞かれたのは3回だが、それまでにも、封の開けられてない
大きいケーキがそのまま落ちてたり、お菓子が落ちていたりしたと言う。

そりゃ、気持ちが悪いわねー、と言った後、はたと気がついた。
こいつ、私達を疑ってるなって。

すっごい嫌な気分。

ちょっと待ってよ、私達じゃないわよ、と訴えた。
勿論疑っちゃぁいないよ、とは言ってたが、どうなんだか、、、。

その後も、まだまだ続いた。

ガルディアンの私達への疑いはとうとうピークに。

その週は、私達と彼の家の側面に接している家の人のニ家族だけが残っていた。
彼は、直ぐ上に住む私達しか考えられなかった。

「なにもベランダからだけじゃないじゃない、ものを落とせるのはッ!
 あの人たちだって窓があるんだから、ものを落とそうと思ったらできるじゃない。」と反論。

それだけじゃない、と彼。
なによっ!
今度は、こんなものが落ちていた、と言って夫の名刺を差し出した。

確かに、夫のだ。だけど、前に袋に入れてゴミ箱に棄てたもの。
犯人が拾って落としたんだろう。

こっちの不愉快もピークに達した。
その後はなだれのように喋ってた。

はぁ?!私達はあなたに対して感謝こそすれ、これっぽっちも恨んじゃいないわよ。 
それに、犯人が自分の名刺をわざわざ落とすなんて、ありえないじゃないっ。
ちょっと考えれば分かるんじゃないのッ!
今まで見せてもらった落し物、言わせてもらえば、あんな安っちいもの、今までの人生で
持ったこともないわよっ!
ふざけんじゃないわよっっ!!

気がついたら、ホロッと涙が出ていた。
わざわざ夫の名刺を落とす奴がいるって事は、一種のいやがらせ。
そういうのが、同じアパルトモンにいるのか、と思ったらつい。

さすがの彼も私を傷つけたと思ったのか、その後、何も言ってこなくなった。

数週間後の土曜日。
朝、彼にあって思わず聞いた。

「今日はウィークエンド・プレゼントは受取ったの?」

そしたら彼。
「先週、ナイフが数本庭に突き刺さってたんだよ。
 警察に通報して来て貰ったんだけど、なんにもしてくれなかったんだよ。」
と、途方にくれたように、私に愚痴った。

もう私達を疑ってる感はない。

さすがにナイフはひどいよね、と同情した。
それを境に、どう言う訳か、この悪質ないたずらはなくなった。
ナイフが犯人のフィナーレだったって事?

あれは一体なんだったんだろう。
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by suzume-no-oyado | 2006-07-23 19:00 | 暮らし | Comments(2)

人面くるま

街中を車で走っていたら、前から来る赤い車がなんかかわいい。
スタイルはいたって普通なのになんでだろう?
そう言えばスマートって車を初めて見た時みたいな感じ。

どういう感じかって?

もしかしたら、私だけかもしれないけど、あの車って「ニッ」って笑った顔して見える。
しかも、不思議の国のアリスに出てくる「チェシャキャット」みたいに歯を見せて。

すれ違いざまに、ああ~!と思った。

前のバンパーの角がペコリとへこんでいる。しかも左右同じように。
ふふ。どういう風に見えると思います?
ニッと笑って、えくぼがふたつ。
か~わ~い~!

同じキズなら、こんな風に見えるのも悪くないな。

パリに来てから、こんなほのぼのとした光景に時々出会う。

50歳くらいのキャリアの女性。
スクーター(足でキックするやつ)に乗って駅まで通う。
しかもスーツ姿で。

ローラー・ブレードをはいて、毎日通学している若い子。
これは普通。
でも、50過ぎの白髪混じりのおっさんがスイスイ走って来たのは新鮮だった。

何より驚いたのは、ローラー・ブレードを履いたおまわりさん。
それも10人近く、スイスイすべりながら交通規制をしている。
ローラー・ブレード部隊ってわけね。

なんかかっこいいんだか、冗談なんだか、ちょっと紙一重。

彼らって、もともとかなりうまい人たちなのかしら。
もし、訓練されたんなら、何もそこまでしなくったってって気もするし、、、。

最初に発案した人は,どんな顔して言ったんだろう。
直ぐに、「そりゃーいいっ!」って受け入れられたのかなぁ。
って、要らぬお世話の想像が続く。

でも、みんなに注目されて、彼らはまんざらじゃないって顔してるし。
見る側もハッピー、する側もハッピーで丸く収まってるからいいんじゃない?

次は、何が見れるかなぁ。
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by suzume-no-oyado | 2006-07-23 04:41 | 暮らし | Comments(0)

狂言泥棒

ホリデー・シーズンがやって来た。
フランスの学校は大抵6月一杯ないしは7月最初で終わってしまう。
だから、日々人口が減っていく感じである。

いつも一杯な路上駐車も隙間があるせいか、道路が広く見える。

ここに来て気がついたのは、「家を留守にする」仕方がイギリスとフランスとでは違う事。

フランスは日本と一緒で、しっかりカーテンを閉めたり、シャッターを下ろしたりで、
外から見て、「あそこの家はお留守なのね」と分かる状態。

かたや,イギリス。
そんなことしたら、泥棒に「誰もいませんよ~」とご丁寧に教えてしまう。

だから、長く留守にする時でさえ、もちろんカーテンは開けっ放し。
夜、明かりが数日ないのが分かったら、これも留守のサイン。
電気は、最低一箇所は付けっぱなしにしていったり、暗くなると電気がつく
センサーつきのランプをセットしていったりする。
ポイントは、人の出入りがあるように見せること。

シャッターをガッチリ閉めていっても、入られる時には入られる。

ある日のあけみさんとの会話。

あけみさん曰く、
「だからね、例えば玄関の引出しとか、ベットルームのたんすの引出しをわざと、
 泥棒に会ったみたいにぐしゃぐしゃにひっくり返しておくわけよ。
 そうすると、泥棒に入った奴が、あ、先客があったんだって諦めて帰るんじゃない?」

「でもさ、2、3日のホリデーなら、自分でした事覚えてるだろうけど、
 1週間や2週間のどっぷりホリデーの後で、覚えてるかな~?」と私。

 「そうよね。すっかり忘れちゃって、キャー!泥棒に入られたー!って
  パニクっちゃったりしてね」と、彼女。

と言う訳で、この「狂言泥棒」は、敢え無く却下された。

あ、そう言えば一人いたいた。
慌てて警察呼んだ、お間抜けな知り合いが。

ああは、なりたくない。
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by suzume-no-oyado | 2006-07-22 17:18 | 暮らし | Comments(2)

砂の中から金

去年の夏は立て続けに色々あった。

先ず暴漢に襲われ、押し売りのようなフランス商法にまんまと騙され、
マルシェのオヤジにはバカ扱いされ、踏んだり蹴ったりであった。

疲れてた。

そんな哀れな私に、またもや事件が。
イギリスから持ってきていた洗濯機兼乾燥機が壊れた。
イギリスのメーカーだったので、修理が出来ない。
仕方なく新しいのを購入する事にした。

壊れたのが月曜日。
火曜日に購入し、配達されるのが木曜日だと言う。

「洗い」の途中で止まった洗濯機。
ビショビショ状態の洗濯物を2日も3日も放置しておく事も出来ないので、
水曜日、近くのコイン・ランドリーに持ってくことにした。

重たい、濡れた洗濯物を籠に入れてたので、できるだけ近いところに車を停めたかった。
左に曲がったすぐのところが空いていた。
でも、ちょっとバックしなくちゃいけない。
後ろから来ていない事を確認して、アクセルを踏んだ。

グシャッ!っと音がした。
な、何?何の音?
何もない筈なのに、なんでこんな音が、、、。

間が悪いとはこういうことを言うんだろう。
斜め直ぐ後ろに、小型車が来ていた。
見たはずなのに、見えなかった。

ギョッとして出て行くと、後ろの車からも、あきれ果てたマダムが。
私の後ろのバンパーは、べっこり。
彼女の前のバンパーは2ミリくらいの深さで2センチほどの引っかきキズと
ボンネットにかすり傷。
私の車に比べたら、大した事ないといったら大した事ない。
自分でつけたなら、無視できるくらいのもの。
でもね。人からやられたら、また別の話。

誤っちゃいけないって言うけど、どう考えたって私の不注意。
すぐ低姿勢で誤った。

マダムは自分の車のキズを見ながら、「大した事ないわね」と。
って、ことは見逃してくれるってこと。
そういうことも、ままあると聞いている。

「メルシー、マダム」と、ホッとしたのも束の間。
それじゃぁ、と事故申請の用紙を取り出した。

そ、そうよね。そんな甘い話はないわよね。
諦めて、マダムの後に用紙に記入。

「これから後は、保険屋さんとの遣り取りになりますから。」とマダム。

でも、私は出来るだけ保険を使いたくなかったので、値段によっては直接払いたいからと
見積もりをお願いする。

じゃ、直ぐそこにガレージがあるからと、マダムの車で行く事になった。
ワーゲンのガレージなのに、ルノーの車を持ち込んでいいのかしら、と思ったら、
よくあることらしく、ムシュー達は快く迎えてくれた。

「あんたがやったの?」と聞かれ、肩を落として頷く私。
私の不注意で、と神妙にしていたら、同情した兄さん達は、ボンネットのキズを
オイルで落としてくれた。
その上、バンパーのキズだって大した事ないじゃないか、とマダムを説得し始める。

考えるマダム。

実は、ここに来る前、車の中でちょっと愚痴った私。

「悪い事って重なるんですね。洗濯機が壊れて、買う羽目になって、
 その上事故を起こすなんて。と言っても私の不注意なんですけど、、。はぁ~。」

すると、マダム。

「いいわ。ただって訳には行かないけど、50ユーロでチャラって言うのはどうかしら?」

私の愚痴に同情してくれたかどうかは分からない。
でも、ありがたい申し出。
もし、バンパーを直すとしたら150ユーロだって足りないだろう。
50なんて恩の字である。

50ユーロ支払い、一筆書いていただき、メルシーマダムと別れを告げた。

さて、後は自分の車。
運転すると、シャリシャリ音がなる。
バンパーが凹んで、タイヤに当たっている。
途中、パンクしなけりゃいいな、と思いながら、近くの修理やさんへ。

バンパーを取り替えるつもりはなかったので、凹んだ部分を叩いて直して欲しいと
お願いしてみる。
お安いご用さ,と兄さんふたり。

「、、、と言う事で、一件落着です。」と、やっと夫に連絡を入れた。
大事に至らなくて良かったと言った彼から質問が。
「ところで、その修理代いくら?」
オットいけない。肝心な事を聞くの忘れてた。

「ムシュームシュー。おいくらですか?」
そしたらムシュー。
「こんなの、タダでいいよー。」って。

うっそでしょー!タダだなんて。
マダムも優しかったが、ここでもこんな優しくされるなんて。
なんて、ラッキーなんだろう。

いろいろあって、疲れきっていた私には涙ぐむほど嬉しかった。
その足で大きなチョコレートの箱を買い、お礼に渡した。
嬉しそうな兄さんたちの顔、ずっと忘れない。

ありがとう。

後日、フランス生活6年の友人にその話をしたら、彼女から一言。

「あら、あなた。そんな良い人たちに出会うなんて、砂の中から金を探すようよ。」

ほんと、そうかもしれない。
でも、金はあったんだ。
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by suzume-no-oyado | 2006-07-19 23:50 | 暮らし | Comments(4)

ウェストミッドランド・サファリ・パーク

またの名を、ビュードリー・サファリ・パーク。

イギリスの最初の家から、それこそ10分ほどで行けた。
サファリだけではなく、大きくは無いけど、そこそこの遊園地も隣接している。

今日のような暑い日に行くと、モンキー・パークで窓が開けられないので
ちょっと辛かった。
エアコンはとってもお高い車ならともかく、大抵はオプションだから、
当然奥様用の車にはついていないんだもの。

子供がまだ小さかった頃、友人Kさんと彼女の子供と一緒に出かけた。

入り口で、動物用の餌を買い、いざしゅっぱ~つ!
ぐるぐると坂を上り、先ずはモンキー・パークへ。
ゲートは2ヶ所もあり、とっても厳重。

サルだけかと思ったら、ワラビーもチョロチョロしていてかわいい~。

車は列を組んで、ゆっくりと動いている。
あら?前方の車の様子がおかしい。

サルが数匹、車の屋根の上に乗り荷物用のバーに付いているゴムをガシガシ。
あっ!っと思ったら、手でゴムを剥がしちゃったわ。

気の毒に~、と思いながら走っていると、今度は私達の車に数匹飛び乗ってきた。
かわいい~、と思ったのも束の間。
ウィンドウォッシャ―液の出口のゴムの部分をガシガシ噛み始めた。

やだやだ。やめて~!

追い払おうと、ウォッシャ―液を出したのが間違いだった。
サル達は嬉々として喜んで、また出て来ないかとワクワク。

ガシガシ。ガシガシ。

もぉ、どうしよう。
ウォッシャ―液で窓が濡れたから、ちょっとワイパーを動かした。
と、サル達の目が輝いた。
ヤバッ!!
新しいおもちゃをあげちゃった。
ワイパーを持ち上げたり、さんだいじくった挙句、ゴムを剥がされた。

あぁ~、やられちゃったよ。

子供はキャーキャー喜んでいたが、母親ふたり、二度とこんなとこ来るもんかって
頷きあった。

気を取り直して、ダチョウにこんにちは。
精悍なトラは、私のお気に入り。
目玉のライオンは、この暑さでダレダレ。

出口近くに、キリンが数頭。
大きいねーって、はしゃぐ子供達。
忘れてた。餌をあげよう。
ルーフ・ウィンドーに顔を近づけてきたキリンに餌を上げようとした。
ゲッ!キリンの顔って近くで見ると、バカでっかー。
口を開けた。
と、キリンの口からよだれが、じゅるるるぅぅ~~~。
あ゜あ゜~!!
次の瞬間、車のシートにどろりんっ。
さすがの子供達もウキャー!
窓閉めて―と、叫んで逃げ出した。

ホッとしたところで、前方を見た。
あら、まっ!どうしましょ。

お盛んなキリンが二頭、馬乗り状態。
図体が大きいだけに、すっごい迫力!
母親ふたり、顔を見合わせる。

「キリンさん、何やってるのー?」と、無邪気な子供達。

な、なんて答えたらいいのよ。
準備の出来てない私達。

遊んでるのねーと、その場しのぎ。
さすがに、赤ちゃん作ってるのねー、うふふ、なんてサラッと言える訳ない。

親たるもの、誤魔化しの無い教育を心掛けたいものである。
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by suzume-no-oyado | 2006-07-17 22:36 | 子育て・娘 | Comments(2)

特等席

昨日は、フランス革命記念日だった。
当然祝日でお休み。
数日前から、コンコルド広場の前には式典用のセットが組まれ、道路の上には行進用
の為なのか、2色3色のペイントのマークがしてある。

例年通り、朝から式典をテレビで見る。
かなり長いのだが目的はひとつ。
お祝いのジェット機。
我家の窓から見える上空をゴーっと飛んで行ったかと思うと、
数秒後にテレビからもゴーっと音が。
なんて事ないんだけど、そのライブ感に毎年「おぉっ!」と大満足。
おこちゃまだね。

そして、夜10時半からはエッフェル塔の横で花火大会。
毎年テーマが決まってるとの事。
今年はモーツアルト。
近くで見たなら、音楽と共に花火があがるらしい。
行きたいけど、人ごみを考えたら二の足。

去年は、アパルトモンの前の通りから花火を見た。
通りの真正面がエッフェル塔だから、中々のものだった。

でも、今年はちょっとスペシャル。
翻訳家のあけみさんにお呼ばれをした。
もう、ウキウキ。
だって、彼女の家のベランダからはエッフェル塔は勿論、セーヌ河まで一望できるのだ。
しかも、メゾネットだから窓も通常のダブルの高さ。

開始少し前にお邪魔した。
ベランダの窓は全開で、そのまん真中にエッフェル塔がそびえてる。
すっごい!昼間見るのとは大違い。
おぉ~絶景かな~!と、一人心の中で叫んだ。
クールな彼女の前で、まるまる素を出したら、驚かれてしまいそうだもの。

最初の一発目があがる。
きゃはは~!きれー!
思わず、手を叩いてしまう。
「叩くかな,手。」って顔をされたけど、かまわないもん。
後から、ご近所組のゆうこさんが小さいノエミちゃんとご主人のロホンと到着。

はしゃぎが二人になって、「たまや~!かぎや~!」とバカ騒ぎ。
フランスです、ここはって、顔のあけみさん。

「あ、あっちでも花火があがってるよ。」ってロホン。
大きいきれいなのが上がってるのに、ロホンてば、別の方が気になって仕方が無い。
一人、「あ、またあがった」って言ってるし、、、。
終いには、ゆうこさんに「そんなのどうでもいいじゃん。こっち見たほうが良いよ。」
って言われてる。
ふふ、なんかかわいい。

あけみさんとご主人のジャン・ルイがシャンパンを用意してくれて、気分はのりのり。
そうこうしているうちに、もうフィナーレ。
たった45分だものね。
もうちょっとやってくれたらいいのにね、って皆でぶつぶつ。

かなり華やかできれいだったけど、やっぱり日本のほうがねって。
カンヌかニースだったか忘れたが、毎年世界花火大会なるものが行なわれ、
世界一を決めてるらしい。
一度、行って見たいものだ。

フランスでは、花火は売っていないと言う。
ジャン・ルイが日本に行ったとき、手に持ってする花火に感激したそう。

イギリスでは花火は夏ではなく冬の風物詩。
11月5日のボン・ファイヤーに行なう。
花火は売ってるけど日本のように種類は沢山無い。

いい夜だった。
特等席で見れたし。
持つべきものは友達だね。
ありがとう。あけみちゃん!

来年も一緒に見れたらいいな~。
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by suzume-no-oyado | 2006-07-16 05:59 | 暮らし | Comments(2)

娘の誕生日

今日7月13日は、長女の18歳の誕生日。

今夜は一緒に食事をして、今帰ってきたところ。
彼女はそのままパリに出かけてしまった。
友達と誕生日を祝うと言う。

卒業式の時は、ヒュ~!おめでとう!って感じで、カラッと明るく感動したけど、
今日は、娘とふたりでしみじみ語ってしまったら、一人ウルウルしてしまった。

よくぞ、ここまで無事に育ってくれた。
先日発表になったIBの結果は予想以上に良くて、希望の大学が合格したばかり。
がんばったね。
9月からは、イギリスで一人暮らしが始まるね。

嬉しそうな彼女の顔を見てたら、またウルウル。

その上、最近付き合い始めた人がいて、お化粧にも気を使うようになり、
なんかキラキラしてる。

思わず、「きれいになったね。」と呟き、またウルウル。

勿論、これからが大変なのは分かっている。

だけどね。

なんかすっかり大人っぽくなった娘を前にしたら、小さかった頃が
走馬灯のように思い出されて、こりゃダメだ。

レストランでしんみりしたってしょうがない。
話題を変えて、楽しく過ごした。

日本は、「まだ18歳」って感じだけど、こちらは、「もう18歳」って言われる。
社会が、否応無しに大人にさせる。

9月に旅立つ時は、ボロボロに泣いてしまうだろう。

お母さん、しっかりしなくっちゃ!
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by suzume-no-oyado | 2006-07-14 05:53 | 子育て・娘 | Comments(8)