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メリー・クリスマス!


f0095873_20414073.jpgいつの頃からだろう。
娘達のクリスマスプレゼントを、クリスマス前にあげるようになったのは。

小さい頃は、まず12月前にアドバンス・カレンダーを購入。
アドバンス・カレンダーとは、12月1日から25日まで、日にちごとに小さい扉があり、それを開けるとチョコレートや小さなおもちゃが出てくる、子供でなくても楽しいカレンダー。
可愛いのはすぐ売れてしまうので、見かけたときに買わないと、気がついたときにはカスしか残っていない。
朝起きると、その日の扉を開け、朝からチョコなんて、、って思いながら楽しそうにしている娘達を見ていた。
25日の扉は、特別に大きくてスペシャルに出来ていたっけ。
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頂いたクリスマス・プレゼントはクリスマス当日まで、ツリーの下でお預け。
どんな小さいものでも、絶対開けずに待っていた。

24日は次の日が待ちきれないので、早々ベッドへ。
そして25日。
朝、まだ暗いうちから私のベッドに駆けつけ、
「下に言ってプレゼント開けてもいい?」とおねだり。
いいわよ、と言い終えないうちに、二人そろって階段を駆け下りる。
数秒後には、歓喜の声が家中に響き渡る。
寝ちゃいられない。
ツリーの周りは、プレゼントの包み紙やリボンで一杯。

だったね。

なのに。 ここ数年は、冷めたもの。
本人達も、「昔はクリスマスってものすごくワクワクしたのになー。」なんて言っている。
大人になるって、つまらないものなのかな。

でも、私は未だに大好き。
特にこちらに来てからは、お正月が年々小さくなり「クリスマス命」。
デコレーション、お料理、音楽。  ひとりでノリノリ。

大人になったって、「ワクワク」はいつでも、どこにでもあるんだよ。

「サンタさんって、本当にいるの?」 誰でも一度考える。
ソレイユさんが、とてもステキな記事を紹介していた。
心が暖かくなった。

私も以前、「危ない国のティー・パーティー」で触れた本で、ライフログにも載せている。

『The Christmas Mystery 』 JOSTEIN GAARDER著

11月30日の夜、ジョシムという男の子がパパと一緒に街にアドバンス・カレンダーを探しに行く。何処も売れ切れで困っていたら、ある古臭い店に昔ながらのカレンダーを発見。「マジック・カレンダー」と書かれたのをやっと購入する。

次の朝、ジョシムがカレンダーの12月1日の扉を開けると、思いもかけず紙切れが出てくる。そこには、ストーリーが書かれていた。

小さなエリザベットが母親とクリスマス・ショッピングに街のデパートへ。
母親が買い物をしている間、クリスマス・デコレーションの前で待つ彼女。
すると、ぬいぐるみの羊が動き出し逃げ出してしまう。
それを、追いかけるエリザベス。
羊を追いかけ、通りを渡り小道を歩き始めると、冬だというのに春の花が咲いている。
そう、彼女はタイム・スリップを始めたのだ。
羊を追いながら、キリストの誕生に立ち会った人々と出会い、ベツレヘムに向かう。
そして、最後に大きな星の下、彼女はキリストの誕生に立ち会う。

途中からジョシムは、これは本当の話かと信じ始める。
パパも協力して、真相を探す。
エリザベットは確かに実在した。
誘拐説が浮上。
急に現実に引き戻されて、なんか夢から覚めたみたいでつまらなくなったけど、
最後に、エリザベットが笑いながら走り抜けていくシーンが。

信じるか信じないか。 
少しくらい違う事を信じてるからって、争うような事はしてはいけない。

幾つかの心に残る言葉。
「ソフィーの世界」を書いた著者だけに、簡単な英語で意味深い文章が書かれている。

この時期、読みたくなる一冊である。

で、あなたはサンタを信じてますか?
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by suzume-no-oyado | 2006-12-26 00:47 | 暮らし | Comments(11)

短い恋の物語

と言う事で、去年の今ごろは、母の一周忌で日本に帰っていた。
家のことは娘達に任せ、すっかり羽を伸ばさせて貰い、多少の罪悪感を覆うように、
お土産を一杯手にして、帰宅。

帰るとすぐに、次女が頬を赤らめて、なにやら恥ずかしそうに言った。

「マミー、初めて彼氏ができたの。」って。
へぇ~、それはおめでとう。と言って、ねほりはほり聞く。

なになに。
映画に誘われて、行ってみて、何人かいると思ったら自分ひとりだけだったわけね。
そこで、告白されたんだ。
ひとつ上で、かなりかっこいい人で、何人かファンもいる人気者。
まさか、そんな人に付き合ってって言われるとは思わなかったんだ。
ふ~ん。で?付き合う事にしたわけね。

もう、ウキウキ。キャピキャピ。  ああ、これぞ青春!
そんな楽しい思いを最後にしたのは、何年(何十年)前だろう。
や、やめた。 なんか悲しくなってくる。

そして、初めてのデート。
学校帰りにふたりで映画。 まるで絵に描いたよう。
夜9時過ぎ。 メトロの駅まで車で迎えに行く。

彼に送られてきた彼女。
なんて、可愛いカップルだろう。
おお~、ジャニーズ系じゃあないか。 母は思わずメガネを取ってご挨拶。
きちんと挨拶する彼。 うんうん、いい感じ。

別れ際、じゃあね、と言ってキスをしたふたり。
挨拶の軽いキス。でも、頬じゃない口。
そんなの見慣れてると、思っていた。 挨拶だって知っている。
でも、目の前で、しかも自分の娘となると、話は別だった。

ピキピキピキ。 すっかり固まってしまった私。
こんなに長く海外に住んでいたって、やっぱり私は日本人。
キスの国民じゃないのね。

立ち直るのに数分かかった。
それでも、私だもの。 ブンブンと頭を振ってお終い。

それが、木曜日。
次の日の金曜日、娘がなにやら浮かない顔。
どうしたの?

「どんなに皆がパーフェクト・ボーイフレンドって言ったって、なんか違う気がするの。」
どうして?
「ドキドキしないんだよね。」
でも、知り合って間もないんでしょ。もう少し様子をみてみたら?
「うん、友達にも言われた。クリスマス頃まで付き合ってみる」

そして、土曜日。

学校のクリスマス・セールから帰ってきたら、「彼と別れた」って。
ええ~!? 昨日、様子を見るって言ってたじゃない。

だってだって。

マミーだったら、耐えられる?
3日間で携帯に78メールも着たんだよ。
学校で休み時間毎に探しに来て、友達と話も出来やしない。
最後なんて隠れちゃったよ。
これじゃ、ストーカーと変わらないよっ!

思わず納得。 それじゃ、いやだよね。

彼は、彼女ができて、舞い上がっちゃったのね。
ベタベタ派の彼とあっさり派の娘。
彼女の気持ちが盛り上がる前に、ベタベタ光線を一杯に浴びて、
すっかりしおれてしまった彼女の気持ち。

恋はやっぱり駆け引き上手じゃないとだめなのかしらね。

3週間の短い恋の物語。 めでたし、めでたし?
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by suzume-no-oyado | 2006-12-19 06:20 | 子育て・娘 | Comments(4)

母の葬式

母が死んでから、もう2年が経つ。
もう2年、と思う反面、なにやら、ものすごく遥か彼方の出来事のような気もする。

急な事だった。
肝臓が悪くて、入退院を繰り返してはいたが、治療可能な状態だったので、そこまでの心配はしていなかったのに。
意識が薄れてきて、このままだと完全に何もかも分からなくなってしまうと連絡を受けたのが11月末。
お互いが分かるうちにどうしても会っておきたいと思い、12月1日に飛んでいった。

涙の再会。 

大声で呼び起こすと、何処からともなく戻ってくる。
この状態から脱することができると聞き、取敢えずは安心してみたが、体力次第なので
100%ではない。
担当医の「今すぐ、どうこうって事はありませんから」の言葉を信じて、またパリへ。
なのに、帰宅したその夜、危篤の電話。

そして、次の日の夜、母は逝った。

戻った次の日に、また日本へトンボ帰り。
精神的にも体力的にも限界の私に天はごほうび。
フル・ブッキングでグレード・アップ。
エコノミークラスの席がビジネス・クラスへ。
ああ、楽チン。 
テイク・オフする頃には、ぐっすり眠ってしまい、迂闊にも夕飯を逃してしまう。
こんな状況下に於いても、機内食を忘れない私って、、、。
ゴメン、お母さん。
あ、もちろん食べましたとも。 しかも、CAを呼んで、「ください」ってね。

成田空港から直接、斎場へ。
よかった。お通夜にも間に合った。

つい先日、別れの時に握った温かな手は、悲しいほど冷たくなっていた。
もちろん、横たわっている母は、特別に冷たくされてる。
この冷たさ。 想像以上に冷たくて、もうこの世にはいないことを嫌って言うほど実感。

続々集まってくる親族達。
海外に出てしまっている私には、本当に久々の顔。
皆にご挨拶。
叔母ともいえるほど、年の離れたいとこ。
彼女のお母さん、つまり私の叔母は小さい頃一緒に住んでた事もあった。
たしか、数年前、脳卒中で倒れたっけ。
そんな記憶をたどりながら、ご挨拶。
「叔母ちゃんのお葬式には出れなくて残念でした。」と。
一瞬、空気が止まった。
すると、いとこが「まだ、生きてるんだけど、、、。」って。
えっ?! ええ~~~~!!
こりゃまた、とんだ失礼を。

お通夜の前のしんみりした雰囲気が、一挙に崩れた。
ここは寄席か?と思うほどの大爆笑。
ああ、お母さん、ごめん。 
そして、叔母ちゃんもごめん。 故人にしてしまった。

お通夜が始まる。

先ずは、母にいわゆる「死装束」を着せる。
係りの方が、身に付けるものをひとつひとつ説明してくださる。
それを、親族がペアになって着せていくのである。
初めての経験。 こういっては何だが、とても勉強になる。

幼い頃、近所のお婆さんのお通夜に出席した事があった。
青白い祭壇はきれいだと思ったが、おばあさんが身につけていた「死装束」に
びっくり、がっかりした記憶がある。
頭の上の白い三角。連想したのは「8時だよ!全員集合!」のコント・シーン。
バチが当たるって。

子供心に、「死装束」のカッコが受け入れられなかった。
その時、私は何を思ったか。
「私は絶対こんなカッコはしたくない」
しかも、死んでまで尚、三途の川まで辛い旅路があるという。
私の決意に拍車をかけた。

いやいや、そんなことは言ってられない、母のお通夜。
仏教の慣わし。避けては通れない。
それでも、頭の上の白い布は、遺族の意思でどちらでもいいと。
喪主の姉が、丁重にお断り。
人相が変わっちゃうよねって後でぽそり。

準備完了。

親族は、祭壇の近くの席に座り、参列者を待つ。
参列者の席がかなり埋まってきた頃に、事もあろうに、こんな時に、我家のゴシップを叔母様方が話し始める。しかも、大きな声で。
おいおい。 何考えてるんだ。 
すっかり井戸端会議状態の彼女達。
そこで、ピッと一言。
「叔母様方、少しお声が大きゅうございますよっ!」(阿川佐和子風に)
効いた、効いた。
一瞬にして、先生に怒られた幼児のようにシュンとなった。
ああ、情なや、、、。

いろいろな方のご協力で、無事終了。
お坊様を交えての通夜振る舞いも滞りなく進んだ。

終始、私たち兄弟(姉、兄、私)は最前列に座っていたから、気がつかなかったことがあった。親族の一番後ろに座っていた姉の息子から面白い話が。

御坊様のお経の間、ひとりの叔母が居眠りをしていたと。
しかも、お経の合間に打つ鐘の度、ビクビクっと「いけない、いけない起きなくちゃ」
と頭を上げる。 が、すぐさま、船をこぎ始める。
そして、鐘。 ゴ~ン。  ビクビクッ。 ゴ~ン。  ビクビクッ。

おいおい。

お葬式はドラマだ。
故伊丹ジュウゾウ監督も、映画になさっていたし。
そんな話を友人Kにしたら、彼女も大笑いの経験をしたそう。

自宅でのお通夜の席。
お焼香の時、慌てたおばさんが立ち上がる時に、横にあったポットを押しちゃった。
そう。ご想像の通り。
立ち上がった瞬間、ポットのお湯がジャ~~!
アツイはビチョビチョだわで、大騒ぎ。
Kさん、お葬式を忘れて、思わず吹き出しちゃったそうだ。

しんみりしたお葬式も良いけれど、笑いのあるお葬式。
そんなのが、私はいいかも。 
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by suzume-no-oyado | 2006-12-16 20:56 | 暮らし | Comments(6)

タイム・トラベル

誰でも経験する事だが、音楽で記憶が呼び起こされる事がある。

片思いをしていた時によく聞いていた曲を耳にすると、あの時の気持ちがよみがえって、
胸がキュンとなる。
そんな切ない気持ちになると、気持ちは一挙にあの頃へ。

「初恋」「初キス」「初体験」「初ふられ」。
すべて、バック・グランド・ミュージックがあった。

最近の私は、音楽ではなくて「匂い」でタイム・スリップ状態。
今は、昭和30年代。 まるで「三丁目の夕日」。

近所のスーパーで買った食器洗い洗剤。
オレンジの香りを選んだら、それがなんと!
「渡辺の粉末ジュース」の匂いがするのだ!

途端、おかっぱ頭の私が、昔の家の台所で粉末ジュースを溶かして飲んでる姿が。
しかも、空っぽの袋に指を入れて、残った粉末を舐めてたりするじゃないですか。
しかも画面は白黒ときている。

この前は、これもスーパーで買った、その辺のメーカーの化粧落とし。
何気に使ってみたら、14歳の時に始めて使った資生堂の乳液と同じ匂いが。
湯船に浸かりながら、これまた、タイムスリップ。
あの頃の自分の部屋に座っている。
うす緑色に小花の絵をあしらったティーンエイジャー用の化粧品。
「ニベア」や「ウテナお子様クリーム」から脱して、ちょっと大人気分になったっけ。

ちょっと前は、お散歩コースのミニ・トンネルの中の匂い。
昔のおばさんちの台所の匂いがする。
嫌いな匂いだったんだけど、死んだ母の記憶と混じって、ちょっとウルッ。

フェイス・クリームを変えた。 ちょっと気になるシワに効くやつ。
あれ?この匂い、知ってる。 
そうだ、夫が昔つけていたアラミスの香りだ。
付きあい始めた頃のおなかの出てない細い夫の登場。
テレ屋で、あんな豪傑とは知らなかった頃。
お互いういういしかったな~。
思わず手のひらに残った匂いをむせるほど嗅いでしまった私。

匂いにまつわるエトセトラ。 楽しいタイム・トラベル。
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by suzume-no-oyado | 2006-12-14 07:01 | 暮らし | Comments(11)

ツナマヨコーン・ロールとシナモン・ロール

嫌な事があると、気を紛らわす為に何かをする事がある。
がむしゃらに食べてみたり、鍋を磨いたり、アイロンがけをしてみたり、人によって様々。

結婚当時、夫とケンカをすると、すぐアイロンがけを始めたワタクシ。
それを見て、「逃げるな~!」と怒鳴られたっけ。

ま、今はそんなことも無くなったわけだけど、最近の私は気がめいると料理に走る。

そんな訳で、今日はやけくそ。
2種類のパンを焼いた。
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前回、ソーセージ・パンを焼いたときに、頭に浮かんだこのパン。
「ツナマヨコーン・ロール」
レシピは無かったけれど、パン生地はみかさんのをそのまま。

ロールにしてから、輪切りにして発酵。
焼く前にもう一度マヨネーズとコーンとチーズをかける。

おお~! 日本のパンだ~。

と、喜んでは見た。
が。
美味しいんだけど、ふわふわなんだけど、なんかもの足りない。
どう考えてもマヨネーズの味が足りない気がする。。
記憶では、食べたときにもっとマヨネーズのねっとりさがあったような、、。

残された課題。

もうひとつは、これもみかレシピ。
うちの定番となった「シナモン・ロール」
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アイシングがベットリとしたあっまっ~いシナモン・ロールとは違ってあっさり。
焼きたてはそのままで。
冷めたら、トーストしていただく。

朝にも昼にもおやつにも、あるだけ食べちゃうから、一回二本焼いてもあっという間。
「もう無いの~?」と聞かれると、ちょっと嬉しい。

夢中になって作ってあれこれ考えていたら、朝のむかつきは、「はて?何処へ?」

あ~、すっきりしたっ!
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by suzume-no-oyado | 2006-12-13 03:13 | お料理 | Comments(12)

アップル・クランブル


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秋から冬にかけて、大活躍のデザート、クランブル。
イギリス人は大好きである。

イギリスの料理は手間がかからない、シンプルなものが多いが、これも飛び切り簡単。

中に入るフルーツは、りんごを筆頭に、洋ナシ、ルバーブ、ブラックベリーとなんでも。
ドライ・フルーツやナッツも加えたりして、色々とアレンジOK。

上にかけるクランブルは、小麦粉、砂糖、バターをサラサラにまぜたもの。
小麦粉は全粉にしたり、砂糖を黒砂糖にしてみたりもできる。
個人的には、黒砂糖を使ったのが好み。

今日は、へたばりかけたりんごを発見。
使ってしまわなくては!
娘に、クランブルとタルトとどっちがいい?と聞くと迷わずクランブル!と即答。

この前、レ・アルのモラで買ってきたばかりの白いグラタン皿の登場。
切ったりんごを並べ、その上に冷凍してあったクランブルをパラパラ。
オーブンで30分。
きつね色に焼けたアップル・クランブルの出来上がり。

熱々クランブルに、普通はカスタード・ソースやバニラ・アイスを添えるのだけど、
今日はこのまま、あっさりと。
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クランブルがサクッカリッ。
今日は、上出来♪
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by suzume-no-oyado | 2006-12-10 21:32 | お料理 | Comments(6)

ナティビティ・プレイ

娘達が幼稚園の頃、今時分と言えば「ナティビティ・プレイ」の練習の真っ只中。
「ナティビティ・プレイ」とは、キリストの生誕劇の事である。
ストーリーは当然同じだけれど、毎年趣向を凝らしてある。

数人の女の子達が天使に連れられて、世界各地のクリスマスを見に行ったり、大きく光る星が主役だったり、色々。

子供がそういう劇に参加できるようになると、がぜん張り切り期待した私。
と言うのも、幼少の頃、劇と言ったら、主役、準主役を総なめにしていた母。
その娘なんだから、誰かしらその血筋は受けついている筈!

が、なんだかなー。 しっかり期待はずれ。

長女は2年を通して、言った台詞はたった一つ。
もうひとりの羊飼いの子はたくさんの台詞があったのに。
どうして?どうして、うちの娘には台詞がないの?
そうしたら、長女の言う事には、同じくらいあったのだけど、イヤだから減らして貰った、と。

これが、私の娘かっ!って疑ってしまった。

次女の時も、この子の方が好きそう、と思ったが、これもハズレ。
彼女はそれでも、ちょっと華やかな天使の役を貰っては来たが、喋りゃしない。

その後、学年が上がっても、劇で人前に出ることは無かった二人。
それでも、バイオリンや器械体操で学校からは頼りにされ、私もそれなりに鼻の高い思いをさせてもらった。 ありがとう娘達。

そんな「生誕劇」にまつわる話。
初めてのカルチャー・ショック。

長女の生誕劇が終わったあと、幼稚園のチェンジング・ルームに写真が貼られた。
ある朝、母子がその写真を見ながら話している。
「可愛いコスチュームじゃない。」と母。
仕事をもっている彼女は娘の劇を見てやれなかったらしい。
「あらっ、みんな無地の赤いタイツをはいてるのに、あなただけ白い模様が入ってるじゃない。」と再び母。

そこで、ひとり勝手に次の言葉を想像。
なのに、その母親が言ったのは、

「みんなと違ってステキっ!」

えっ!? 意外な言葉にびっくり。
私がなにを想像してたかって?
そりゃ、統一を好む日本国民。 ひとり違った格好をしている娘に言う言葉はひとつ。
「なんで、みんなと同じにしなかったの?」

なのに、なのに。

違うってことはステキな事、そう伝える母親。
頭のフレームが少し外れる。

そうか、そうなんだよね。  爽やかな感動だった。

とは言え、あの頃ここまで違った歩み方をするとは思いもしなかった次女。
この母親のように「あら、ステキ」とは言ってあげられないが、
悩みに悩んだ日々を通り越した今、この経験がどう転ぶか興味津々である。
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by suzume-no-oyado | 2006-12-10 21:09 | 子育て・娘 | Comments(0)

クリスマス・メニュー

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今日はお料理教室。
今年最後のお教室は、勿論クリスマス・メニュー。
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先ずは、皆様のご到着をモルド・ワインとミンスパイでお出迎え。
モルド・ワインは、甘くてスパイシーな温かい赤ワイン。私の場合、コニャックを少しと絞ったれもんジュースとたっぷりのオレンジジュースでかなり軽めに作る。
イギリスでは、11月5日の「ボン・ファイヤー」のお祭りからお目見えして、クリスマス時期にどこかにお呼ばれすると、必ずやでてくる飲み物。
ここフランスでも「ヴァン・ショー」と呼ばれ、カフェでも飲めると聞いているが、外で飲むと大抵甘すぎてくどいと言う。

ミンス・パイはなんかやっぱりクリスマスのお菓子。
勿論一年中売ってはいるが、夏に食べたいとは思わないのが不思議。
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タルトレットの中にミンス・ミートが入っている。
ミンス・ミートとは、レーズンやレモンの皮、りんご等を砂糖とプランデーでつけてある、こてこてに甘い物。
市販のパイは一個食べたら、ごちそうさま。
なので、自分で作る時は、通常の半分のミンスミートで後は胡桃をいっぱい。
タルトはサブレ生地でサクッホロッとした軽いのが好み。
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さて、本日のスターター。 「白身魚のプチ・サラダ ピストーソース」
ピストーソースは、バジル、エストラゴン、エシャロット、ガーリック、オリーブオイル、シェリービネガーを混ぜたもの。
魚は、プリっとした食感が美味しい、あんこうで。
ワインで蒸し焼きした後、レンズマメとクレソンを添える。
本来ならもっとエストラゴンが利いているはずだけど、これが強いと胸焼けを起こしてしまうワタクシ。だから、ほんのひとつまみだけ。
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メインは、「ロースト・ダックのラズベリーソース」
たっぷりのトロトロマッシュポテトと一緒に。
クリスマスだから、特別だから、バターはたっぷり入れちゃう。
今日くらいカロリーは忘れちゃいましょ。
木の実好きなもので、ローストした松の実もパラパラ。

ラズベリー・ソースは、ピカールの冷凍ラズベリーをピューレにして、
ポートワインと砂糖を加える。
「日本ではラズペリーの冷凍なんてちょっと、、、。」
そういう場合は、ジャムで代用。 十分美味しいです。
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お楽しみのデザート。
既に紹介済みの「ブッシュ・ド・ノエル」2種。
予定どうり、2種類作る。

アクシデント発生!
白い方をお皿に移動する時、着地寸前に転がった!あ゜---!!
戻そうにも、転がった亀みたいになちゃって、、、どうしろって言うのよー。
下手にやったら、半分に折れてしまいそうだったので、やむにやまれず、わしづかみで元にもどす羽目に。
くすん、、、、クリームがぁぁぁ~~。
とは言え、そんなデリケートなデコレーションでもなかったので、とりあえず元の顔になる。
しかし、、。
クリームを塗った後のケーキがあんな頑固だとは知らなかった。

レッスン中も食事中もクリスマス・ミュージックを流しながら、ちょっと早いクリスマスを楽しんだ私たちでありました。

お教室を始めて、早いもので1年。
生徒さんに背中を押されながら、やって来た気がします。
まだまだ未熟な私ですが、来年もどうぞ宜しくお願い致します。
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by suzume-no-oyado | 2006-12-08 08:04 | お料理 | Comments(11)

ブッシュ・ド・ノエル2種

今月のお教室がもう明日だと言うのに、のんびりや、いやいやはっきり言って、
お尻に火がつかないと動かない私。
英語で言うと、 '' The last minute person'' といったところ。

「この親ありて、この子あり」、「かえるの子はかえる」と昔の人は言った。
「早くしなさいよ」「早めに準備しときなさいよ」とうるさく娘達に言いながら、
どこかで、「私の子だものね」と言う諦めが頭をかすめる。

おっと危ない。忘れちゃいけない。
そう、私は反面教師。
自分の過ちを娘達にして欲しくないからこそ、こうして日々怒り続けているのだった。

そうだった。お教室の話だったんだ。

今年最後のお教室。 勿論クリスマス・メニュー。
イギリスにいたときは、何年住もうとイギリス伝統の「クリスマス・プディング」は好きになれなかった。食べて一口、作ってくれた人の手前ふた口、そんな感じ。
重たくって、どうにもこうにも。

だから、自分で作った事もない。
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だから、ケーキはフレンチで「ブッシュ・ド・ノエル」
日曜日に練習がてら作ってみたら、何かが違う。
まずくはないけど、美味しくない。
全てがバラバラ。
こんなのお教室で出せないし、出したくない。

そこで、作った2種のブッシュ。
今回もとい型を使用。

中のクリームは、クレーム・ムースリングといって、カスタードとバタークリームを混ぜたもの。
最初はイチゴを中身にしようと思ってたけど、なかったのでラズベリーで。
周りのガナッシュは、少し濃い目のものに。
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そして、もうひとつ。
クレーム・ムースリングとラズベリーとガナッシュ。
周りは、ホイップ・クリームで。

使ったお酒はどちらもキルシュ酒。

ふんわりとした食感で、思ったような仕上がり。
あ、アドレナリンが出てきた気がする。

さて、お教室でどちらを作ろうか、悩むところ。
ふたつ目は行程がひとつプラスになるから、やっぱりガナッシュのほうかしら。

お助け隊に来ていただく。
先ずは、きっしゅさん、みとこさん。
そして、遅くまで仕事でお疲れのあけみさんも捕まえた。
あけみさん、ジャンルイ。

この4人のうち3人が白い方を選んだ。

白いのを作るんだったら、チョコの方も出来ちゃう。

え~い!ふたついっぺんに作っちゃおー!
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by suzume-no-oyado | 2006-12-06 17:21 | お料理 | Comments(19)

合言葉

「昭和一桁」の中身を持つ夫。
そういう夫だから、新婚時代もイヤにあっさりしていた私たち。

とは言え、それなりに和気あいあい、くだらなくて今はできない事も新婚時代は
じゃれる子犬のようにやっていたような。

思い出すのは「合言葉ごっこ」。

会社から帰ってくると鳴らすインターホン。
家の中で、受話器を取る私。
「ただいま」と、彼。
「山」と、私。 「河」と、彼。
そこで、ドアが開けられる。

ま、犬も食わないアホなお遊び。
日によって合言葉も変え、間違えるとなかなかドアは開かない。
と、どうなるか。
大抵、「いいかげんにしろよ~」と、雲行きが怪しくなるので、
引き際を見定めなきゃならない。

ある日の事。

夫の帰宅時間に(別に決まってはいなかったが)インターホンがプーとなった。
受話器を取ると、「蕎麦屋です」と。
なに、馬鹿やってるんだ。 そんな声色使ったって、私は騙されないって。

「蕎麦なんて頼んでません。」とまともに返してやった。
すると、「え~、確かにこちらですけど」と、奴も引かない。
ばっかじゃないの、と思いながら、また答える。
「なにが、蕎麦屋よね~。」
「いえ、蕎麦屋なんです。」
しつこいな~。まだ、言うか。
いろいろからかった挙句、なんか今ひとつつかみ所がないので、ちょっと嫌な予感が、、。

少々お待ちください、と言って、玄関に走った。
小さな穴から(あれ、なんて名前なのでしょう?)ドアの外を覗いて見た。
ゲ、ゲッ!!
外に立っていたのは、「ハゲ・チビ・デブ」の絵に描いたような蕎麦屋のオヤジ。

慌てた私は、ドアを開けて話せば良いのに、またまたインターホンに舞い戻り、
受話器を取った。
「すみません!すっかり夫と間違えてしまって。とにかく、うちじゃありません。」
と、お断り。
さんだからかわれた蕎麦屋はすごすごお帰りになった。

あ~焦った。

インターホンはカメラ付きに限る。
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by suzume-no-oyado | 2006-12-05 06:38 | 暮らし | Comments(7)