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おけいこ事

子供が生まれると、いつ何を始めたら良いのか、とかく悩むところ。
英才教育を志した友人は、1歳になるかならないうちにフラッシュカードなるもので、
ひらがな、漢字を教えたという。
ちなみに成果は? 
彼女の子供はすごい量を覚えたそうだ。
聞いた私は、自分の娘が凡人である事を自覚したものである。

我家において。

とにかく私は反面教師。
小さい時、お稽古事はいろいろこなしたけれど、どれをとっても物になったものは無い。
あ、こんな私でもひとつだけ。17年間も続けたのは「日本舞踊」。
聞こえはいっちょ前だが、続いた理由の一番は、練習しないでできた事。
好きだったこともあるけど、何よりもただ行くだけだったから。

姉は、お琴の師範まで、取っているというのに、私はな~んにも無し。
だから、何かを持っているっていう人に、とにかく憧れる。
娘には、何かをきちんと身につけさせたいと、強く決心。

先ず手始めに、2才頃から通信で公文の国語と算数を。
これは、親子関係がすこぶる悪くなった為、ギブアップ。

次に手を出したのは、ダンス。
これも、幼稚園が始まってから、レッスンの途中で疲れて寝てしまったので、
体力的にギブアップ。

思うようには運ばない。

4才を過ぎた頃から、そろそろ楽器をと思い始める。
母はピアノを、かなりの初級で諦めた人。
なので、楽器を弾ける人がとっても羨ましい。
日本舞踊が踊れたって、楽譜があるわけでもないので、楽器のようには楽しめない。

そこで、場所をとらないバイオリンを選ぶ。
もし性に合わないようなら、別のを選び変えようとは思っていたけど、幸い気に入った様子。次女も同じ楽器を同じ頃にはじめて、彼女もOK。
地方都市では、かなり優秀だった彼女達。
でも、パリに出てきて、きっしゅさんのお嬢さんのようなすごいのを見ちゃったら、
「私たちって普通なのね」と途端に悟った娘達。
以来、細々と趣味の域でやっていた。
とことん手を抜き始めて、なんかお義理でやっている感じ。
お金のムダ、時間のムダと思ったけど、今止めたらこれで終わっちゃうので、
親も我慢、子も我慢。
それでも、ある時長女が、「バイオリンやっててよかた~」と言ってくれた時は、
なんだかとっても嬉しかった。
次女もいつかそう言ってくれることを、母は願っている訳。

バイオリンを始めた後、長女から、練習無しで何かがしたいと言われた。
彼女が選んだのは、器械体操。 しかも、本格的なクラブ。
運動オンチだと思っていたので、母は意外。
得意なものって本能で分かるのか、半年後には選手に選ばれた娘。
ついで、生まれながらにおサルの次女は、最年少で選手に。
でも、練習中に寝てしまったので、やむなく1年遅らせて始めた。

週10時間の体操とバイオリン、学校の宿題の両立が難しくなり、体操は終わり。

そういや、バイオリンの前にスイミングも習ったっけ。
イギリス人って、子供にまずスイミングを習わせる親が多いみたいで、
4、5才で25メートル泳げる子がたくさん。
しかも、幼稚園だというのに、週1回スイミングのレッスンがある。
うちの娘ですか? クラスでベッタ。
そこで、敏腕コーチを紹介して貰う。
さすが、敏腕。
1回目で浮けるようになり、2回目で10メートル、3回目で見事25メートル。
6歳には150メートル以上泳げるようになりましたもの。

何を習うにしても、先生って一番大事。
先生次第で、嫌いなものが好きになったり、好きなことが嫌いになったり。
大人だって、そうなのだから、子供にとっては尚更でしょう。

何でも良いけど、なが~く楽しめるものに出会えればいいな、と願う母である。
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by suzume-no-oyado | 2007-02-28 08:42 | 子育て・娘 | Comments(6)

トホホな過去

夫がイタリアから帰ってくると、ビデオを借りる。
今は、例によって大河ドラマ「風林火山」をまとめてみている。
去年の「功名が辻」は、あれをまとめてみると、すっかり洗脳状態になった。
で、我家に大名誕生と相成り、妻はいたって迷惑をしたものだった。
でも、今回は「よき妻」物語ではないので、あれだけまとめてみても全然影響はない。
ほっ! 
自分の才能を前面に出し、チャンスを逃す事無くのし上がっていく姿は、男の夢とも言えるのではないかと、横で見ている妻は勝手に想像している。
「熟年よ、大志を抱け」ってね。
主人公の内野聖陽は、「ふたりっこ」の時からの隠れファン。
何かと嬉しいドラマである。

その後、別のビデオのバラエティー番組を見ていた。
ウイスキーのビンが何本か映し出された時、一瞬、ドキッ。
その中に、「ニッカ・ウイスキー」がなかったことに、ちょっとホッとする。
実は、あまり見たくないラベルなのだ。

あれは、私が小学3,4年の頃だったか。
バス通学をしていた私。
帰り道にある酒屋さんの前にバンが停まっていた。
ドアにはでかでかと、ニッカ・ウイスキーのラベルがペイントされていた。
あの、ロシア人らしきおじさんである。

ふたりの小学生。
何を考えたのか、10円玉でそのペイントをカリカリ落とし始めた。
誰も来ない事をいい事に、ちょっと夢中。

カリカリ カリカリ。  逆ぬりえである。

ある程度落としたところで、その日はふたりとも家に帰る。
そして、次の日。
私はたった一人だったが、昨日の楽しさが忘れられず、ひとりカリカリし始めた。
よしときゃよかった。
そう、見つかったんです。 お店の人に。
怒られた、怒られた。
せめて、ふたりだったら、いやなことも半分ずつ分かち合えたのに、、、。

いやはや、しかし。 なんちゅーガキだったんだろう。
たいして「悪い事」と思っていなかった感じがする。
それよりも、怒られたあと店の前を通る度、小さくなってそそくさと走り去っていた。

そう言えば、もうひとつ。これは高校生の時。

小田急藤沢駅前のキオスク。
店の前のコンクリートが新しく塗り替えられていた。
確か、立て札があったような無かったような、、、。
気がつかない私は、塗りたてホヤホヤの柔らかいコンクリートの表面に
むんずと足を踏み入れちゃった。
「えっ?!」まずいもの踏んじゃったかしら?と思いきや、
コンクリートの中にめり込んでいる自分の足を見て、ドヒャ~!
当然(?)逃げ帰りました。
次の日、塗り替えてある事を期待したけど、そこには、しっかと私の足型が。
まるでハリウッドの有名人の手形のよう。
一瞬、錯覚に陥った。
でも現実は、店の前の自分の足型を見るたび、ちょっと罪悪感。
数(十)年前に、駅前が一斉に立て替えられて、例のキオスクが陰も形も無くなり、
私の罪悪感も消え去った。

暗い過去は誰でももってそうだけど、人に迷惑をかけたものは、
いつまでも後味が悪いものである。
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by suzume-no-oyado | 2007-02-27 05:43 | 暮らし | Comments(0)

千葉先生のプロレッスン

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一昨日、なんと1年数ヶ月ぶりにパティシエ千葉好男先生のプロ・レッスンが
我家で行なわれた。

千葉好男先生とは、パリで日本人で最初にパティシエとして成功された方。
ティールームもマドレーヌ寺院の近くにオープンされている。
ランチタイム、ティータイムは地元の人たちでいっぱいである。

毎年春には、新宿センチュリーハイアットのティールームで、
彼の「パリのお菓子屋さん」フェア(ケーキバイキング)が開催される。
これも足掛け7年目で毎年好評のうちに終わる。

近頃、大丸京都店のデパ地下に、日本での第一号店がオープンされたばかり。
パリとは幾分違った趣向を凝らしたものを出すようなので、実家が関東の私は、早く東京近辺に第二号店がオープンされる事を願っている次第。

千葉先生との出会いは、ほんとに偶然。
小さいお料理教室でたった一回ご一緒したSさんのおかげ。
たまたまビデオをお借りし、返しに行った時に千葉先生のお店でランチ。
実は、このSさんは千葉先生の奥様と顔見知り。
で、ランチをした時に奥様と話し込み、そのうち先生まで参加。
「忙しくなる前は駐在の奥様達にお菓子を教えていた」と仰る先生に、
「じゃ、今は時間的に可能ですか?」とお伺いすると、「やってくれる方がいらっしゃったら」と仰るじゃないですか!

食らいついたわけです。わたくしは。
「企画、人集め、買出し、準備と全て私がやりますから、おねがいします!」と。
その場で、話はまとまり、レッスン日も決まり、事の次第となった訳。

本格的なお菓子は習いたかったけれど、リッツやコルドンブルーに行けるほど、時間とお金に余裕があるわけじゃない。
月に一回、3品。 私には理想的なお教室。

やり始めは、人集めに四苦八苦したけれど、なんのかんのと1年ちょっと続いたお教室。
先生がお店が一段落してからなので、午後3時から6時まで。
それから、先生を交えての試食でワイワイガヤガヤ。
終わるのは7時過ぎ。 だから、参加できる方が限られてしまう。

夏前に移動の方がたくさん出てから、どうにも人が集められなくなり、やむなく1年以上のお休みとなった。

その間に自分のお料理教室を始めて、生徒さんの中に興味を持ってくださる方がいらっしゃった事もあり、今回のレッスンが実現した。

お友達のセミプロの方や、ブログ友達のさがみさんが、なんとロンドンから参加。

今日の品目は、「サン・マルク」、「サブレ・ヴィニョン」、「マカロン・カフェ」である。
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「サン・マルク」はお店によって「プラジール」など呼び名が違ってたりする。
ビスキュイ・ジョコンドと言うアーモンドパウダーと卵白たっぷりの
スポンジで仕上げたケーキ。
クレーム・ガナッシュとゼラチンとキルシュ酒が入ったクレーム・シャンティーイの2層。
トップのスポンジは、3回に分けてキャラメリゼされている。
今日は、キャラメリゼする為のこてが無いので、こての代わりに鍋の底を熱して使用。

「手がかかりますよ」と言われていたので、覚悟はしていたが思ってたほどではなかった。
「千葉モンブラン」の方が、よっぽど大変。

クリームにほんの少しゼラチンが入るだけで、フワッとした感触の中にプルッとしたものを感じられ、すこぶる満足。
これによって、ケーキがしっかりして形が整えやすい。

甘さ抑え目で、大人のケーキである。
しかも冷凍して、冷たいデザートとしても食べれる2回美味しいケーキ。
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ふたつ目は「サブレ・ヴィニョン」。(写真右端)
「ヴィニョン」は千葉先生のお店「アンジェリック」のある通り名から。
元々あの辺は、ブドウ畑だったという。

レーズン・バターサンド・クッキー。
サックサクのクッキーはそれだけで美味しい。
一手間はいったバタークリームにラムシロップに絡めたレーズンをサンド。
癖になる美味しさである。

三つ目は「マカロン・カフェ」。(写真左奥)

助手・すずめのオーブンの温度設定の過ちによりマカロンの形が少々崩れ気味。
みなさん、すみません。
でも、見かけはともかく、味はサクッ、しっとりでおいしゅうございました。

いつもながら、色々なうんちくを交えた千葉先生のトークは楽しく、穏やかなお人柄がかもし出す和気あいあいとした、とてもいいレッスンでした。

ありがとう先生。 そして、参加してくださった皆様にも感謝です。
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by suzume-no-oyado | 2007-02-24 18:13 | お料理 | Comments(8)

癒し系の男

夫は、月の殆んどをミラノで過ごしている為、普段は娘と私のふたり暮らし。
味のパートナーの長女もロンドンに行ってしまったし、自称「好き嫌い無し」の次女は、
身体にいいものは必ずと言っていい程残している、他称「うそつき」である。

そうなると、作る意欲がすっかり失せてしまい、買い物も面倒になってくる。
それで、いざ作ろうとすると、冷蔵庫はガラガラ、ろくなものも作れない。
そんな悪循環が数週間の今日この頃。

ここ3週間、優等生の娘。
そろそろ、次の段階に進めるかしらと、プッシュしたのが間違いの素。
完全に判断を誤った為に、夜中の2時から4時までバトル。
安定していた娘のモチベーションは下下↓↓。
ああ、自己嫌悪。 しょーもない母である。

土曜日の朝は、くっら~い親子ふたりがドロドロ状態。
それでも、夕方までには、ドロドロから抜け出してきた。
とはいえ、夕飯までは作る気がしない母。

そこで、どこかに食べに行こうと。
以前は、辛いものが好きな私と長女と良く食べに行った韓国レストラン。
次女と夫は辛いものが苦手なので、私たちほど食べたいとは思わないよう。
出不精(または"引きこもり”といいます)の次女を誘うと、珍しくOK。
即、決行である。

15区にある韓国レストラン・ミュンカはこじんまりとしたレストラン。
以前、高級韓国レストランといわれている所に行った事がある。
確かに雰囲気はお高かったけれど、味はミュンカとそう変わらない。
それより、ミュンカのキムチチヂミと三枚肉のグリルのほうが捨てがたい。
なので、やっぱり行き先はいつもここ。

今日はちょっとがっがり。
いつものお兄さんがいない。
ふわっとした話し方はいかにも韓国の男性ってイメージ。
癒し系である。

いや、別に私は韓流ファンではありません。
とはいえ、かつて「冬ソナ」には、それなりにはまったひとりではあります。
「冬ソナ」の「ヨン様」の笑顔は好きでしたが、それだけ。

長女の韓国人の友人と話をしていた時、「まさかヨン様のファンじゃないですよね。」と聞かれた事があった。彼女曰く、韓国では冬ソナとヨン様は人気ではなかったと。
ちょっと日本のヨン様ブームを馬鹿にしてる感じ。

国が変われば好みも変わるのよ、と思いながら、想像してみた。
例えは悪いかもしれないが、例えばである。
例えば、「出川一郎」が韓国で大フィーバーしたとしよう。
全国的に「ええ~っ!」は間違いない。
韓国では、そんな、感じだったのだろうか??? う~ん、、、、。

癒し系に心が揺れるのは、やはりみんな疲れているのかもしれない。
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by suzume-no-oyado | 2007-02-19 06:14 | 暮らし | Comments(9)

スイミングプール

家の前の坂を降りると、すぐ角にスイミング・プールがある。
越して来た当初は、こんな近ければ毎日だって行けちゃう、なんて思っていたら、
もう4年も経ってしまった。 宝の持ち腐れ。

いよいよもって、行こうと決心した。
先ずは、水着を買わなくちゃいけない。 
手持ちの水着はバカンスで着たものなので、ちょっとカラフル。
泳ぐ為のプールで着るには気恥ずかしい。
そこで、いかにもスポーツ用!を購入。

今日は月1のお食事会。
お昼にどっぷり食べてしまったのもあり、エネルギー燃焼を兼ねて勢いつけて行って来た。

スイミングは大好き。 昔は、行けば1kmは泳いだ。 
考えてみれば2003年のモルディブ以来かも。
丸3年も泳いでなかったなんて信じられない。

準備万端で、水に浸かる。
スーっと泳ぎ始めたら、なんかいつもと違う。
いつもだったら、本当に水を得た魚のように、「ああ、なんて気持ちがいいんだろう」って
アドレナリンがバンバンに出てるのを感じた。

なのに。  水が恐い。
息継ぎはきちんとしているのに、なにやら息苦しい感じ。
溺れたらどうしよう、なんて頭に浮かぶ。

これって、、、もしかして、トラウマ?

実は、3年前にモルディブで溺れかけた事があった。
沖合いでシュノーケリングをしていた時に、チューブから水が入り込み、
パニックになり息ができなくなった。
生まれて初めて、水が恐いと思った。

それでも、ゆっくり無理をせずマイペースで泳いでいたら、少し恐さが抜けてきた。
1kmは泳ぎたいな、と思っていたけど、疲れて500mくらいでストップ。
かなりの運動不足なのかも。 
エネルギーを夕飯作りの為に取っておかなければ。

トラウマとか、フラッシュバックとか、あまり実感がなかったのだけど、
少しだけ理解が出来たような気がした。
折角買った新しい水着。
ムダにしたくないので、昔の快感が戻ってくるまで、頑張って通ってみよう。

イギリスでは、よく泳ぎに行った。
昼間のプールはちょっと年配のマダムがいっぱい。
そういうマダム達の間を泳いでいると、なにやらいい匂いがする。
まさか、水の中に香水の臭いなんて、と思うけど、やっぱり匂う。

フランス人もイギリス人も、こちらの、特にマダムは香水の使い方が尋常ではない。
ビン1本使ってるんじゃないかと思うほどの強い臭いをプンプンさせている。
狭いエレベーターの中、そういうマダムの残り香でむせそうになる事もシバシバ。
だから、水の中で匂っても不思議はないかもしれない。

でも、水の中で呼吸している訳でもないのに、何で匂ったのだろう??
エラでも、あるのかしら?
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by suzume-no-oyado | 2007-02-16 07:38 | 暮らし | Comments(6)

踊る中年男と砂かけお婆、露出狂

まるで、村上春樹の小説のような、タイトル。
村上春樹と言えば、私の姉のお気に入り作家。
夫と面白さを共有できなかった彼女は、私に共感を求め、
「読んで、読んで」と数冊貸してくれた。

最初に読んだのは「ねじまき鳥クロニカル」。
最後まで、独特の世界に取り残され、良く分からなかった。

姉曰く。彼の描く「僕」が好きなタイプなのだそう。

エッセイ系は好きなので、サラッと読めた。
「ねじまき、、」に乗り損ねた事を姉に告げると、「ハードボイルド、、」のほうがお勧めだと。
せっかく貸してくれたんだから、読まないと失礼よね、と思い読んでみた。

うん。 これは乗れた。 面白い。
村上春樹・初心者には、入りやすいかもしれない。

そうじゃなくて、、。村上春樹を書こうとしたんじゃなかった。

あれは、そう、パリに越してきて最初のクリスマス頃。
長女とふたり、オペラ通りを歩いていた時の事。
私たちの横を、スキップしながら通り越した人がいた。
スキップだけでも珍しいのに、しかも大人、いい年のおっさんである。

花のパリ。 いろんな人がいるのは、既に知ってはいたが、こりゃまた、
インパクトの高いおっさん。

おっさん。 ルンルンである。
店先に飾ってあるクリスマスツリーのリボンをすくうように撫でたッ!
その手つき、バレエダンサーのごとし。
交差点で暫し止まったおっさんは、青になった途端、交差点の真中に踊り出た。

クルリンッ! おおっ! おっさんが回った!

大爆笑である。 パリは楽しい。

本当にいろんな人がいる。
身長140cmあるかないかの小太りの近所のおばあさん。
アパートの1階、通り側に住んでいる。

ある日、トフィーと散歩をしていたら、なにやら視線を感じる。
ん? 誰もいない通りをキョロキョロした。 いたいた。
窓のカーテンをほんの少し開けて、おばばが顔だけ出して外を覗いていた。
その不気味さが、なにやら「砂かけおばば」そっくりで、妖怪を見たようで嬉しかった。
以来、そこを通るたび、不気味な顔が覗いてないか期待してしまう。

先日、パリにも露出狂がいると聞く。
そりゃーいるだろう、と思う人がいるかもしれないが、ちょっと意外。

だって、こんなに性に対して開けっぴろげなお国柄。
例えば日本みたいに、痴漢のような中途半端なことはしなさそう。
やるなら、ちゃんと最後までやっちゃうだろうって感じ。

そんなイメージを持っていたから、これまた中途半端にお出しになる方など
いないと思っていた。 

いるんだ。

日本では、いろんな露出狂を見たり、聞いたり。
何せ、丘の上の聖なる園(女子校)に通っていたワタクシ。
はい。 出ますよ、出ます。 お察しの通り。
キャピキャピの女子高生を狙って、いるんです、坂の下に。

最初は「きゃ~~~!」と黄色い声を張り上げていた女子高生達も、
経験を積むと変わって来ます。
だんだん腹も立ち、やられてばかりでは悔しい、何か言ってやろうと。

「うふっ、かわいい、、。」 とか 「ちいさ~い!」 とか。
言ったか言わないかは、定かではありませんが、しかし、そういう敵もさるもの。
反応が薄くなった女子高生の気をひこうと、あの手この手。
リボン付きが出現した時は、呆れました。
大笑いされた露出狂は、二度と出現しませんでした、とさ。

そんな事も、忘れていた大学時代。
夜8頃の電車で、座って放送劇の台本にする本を夢中で読んでいた私。
すると、前に立っている人がつり革にぶる下がって、やけに私のほうに身体を寄せてくる。
込んでもいないのに、や~ね~。酔っ払いかしら?と、努めて気にしないでいた。
なんだか、またこちらにもたれかかってくる感じで、ムカツイテ本から目を離し前を見た。

うっきゃ~~~~~~~~~~!!!!!!!

ものの5cmも離れていない目の前に、○○○がっ!!
一歩間違えば、くっつくところ!

あまりの衝撃に、声も出ず、本を閉じ、席をすっくと立ち、隣の車両に逃げ込んだ。
一瞬の出来事。

ああ、ぐやじぃ~! 今思い返しても、悔しい~!
何が悔しいって、やられっぱなしだったって事。
目が腐る事されといて、何も出来なかった。
せめて、きゃ~!と悲鳴でもあげれば、周りの人は気がついたかもしれないのに。

分かっている。 今だから、言える事だって。
コートをぺろっとめくって、みんなに見せてやればよかった。
読んでた本で、ぱしんっと、挟んでやればよかった。
シャーペンでも出して、突っついてやればよかった。

ああ、きりがない。
18の小娘にこんな事、出切る訳がないってね。

悔しさも、青春なのね。
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by suzume-no-oyado | 2007-02-15 02:02 | 暮らし | Comments(7)

バナナ・ムース

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先日作ったバナナチョコ・ムース・フランのバナナ・ムースがいたって気に入った娘。
そこで、ムースを主役にしたデザートにしてみた。

ケーキを焼く手間もかからないし、グラスに入れて出すだけなら、気負わず作れる。

ちょうどバナナが2本残っているし、と今回は娘も参加。

レモン汁と一緒にバナナをピューレ。
ミルクと砂糖を鍋で温め、煮溶かす。
そこに、もどした板ゼラチンを溶かし、ピューレと混ぜ合わせ、暫し冷蔵庫へ。
その間に生クリームをホイップ。
とろみがついたゼラチンピューレとクリームを混ぜて、ムースの出来上がり。

おお、簡単ではないか!

これだけでも、美味しいけれど、欲張りな私はやっぱりチョコが欲しい。
ワイングラスに先ずガナッシュを、それからバナナ・ムースを入れる。
どうせなら、レモン味のジュレも入れちゃおう。
このジュレ、何てことない、コニャック風味のシロップにレモンを利かせ、片栗粉を入れてトロッとさせたもの。やっぱり、これは外せない。
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デコレーションに、本当はチョコレートを細く絞って固めたものを、ツンっと刺したかったけど、本日はちょっと気力無し。
上は生バナナのスライスを少しにしたけど、右のように生バナナたくさんのほうが美味しかった。

このところ焼き菓子が多かったので、久々の冷たいデザートも新鮮。
しかし、バナナのデザートは、安いし美味しいしで、なんか得した気分。

あ、主婦してる。
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by suzume-no-oyado | 2007-02-13 00:15 | お料理 | Comments(6)

クグロフ

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クグロフと初めて出会ったのは、20歳頃だったろうか。
片瀬山のPINYで買って、一度でお気に入り。
ナッツたっぷりのそのクグロフは、どっしりとしているのに硬くなく、菓子パンのようで甘すぎず、形も可愛い。

フランスアルザス地方のパン。
元を正せば、マリーアントワネットのお気に入りで、オーストリアからのレシピだと。

結婚したての頃に初挑戦してみごと玉砕!
それ以来、諦めていた代物である。

2年前、パティシエの千葉先生のプロ・レッスンで教えていただいた。
生地がとにかく柔らかくて、びっくりした。

過去の玉砕が嘘のよう。
コツを教わった後は、上手に焼けるようになる。
さすがプロである。

一般的なクグロフは、レーズンやナッツが入っている。
まだ試した事はないが、ベーコンが入っている甘くないのもある。

今回は大小ふたつ、レーズン、干しあんず、クルミをたっぷり入れて作る。
未熟なくせに分量を変えたら、いつもの出来栄えではなくなった。
物事は見くびったらいけない。

大きい方を取り出す際に、ちょっと好い加減にしたら、派手にふたつに切れ切れ。
ああ、折角のクグロフが、、、。
小さい方のクグロフ型は、くっつかないタイプだったので、難なく外れた。
よかった~!

千葉先生によると、クグロフ型はできれば、陶器のものを使うほうが良いらしい。
火の通りが優しくて、仕上がりが違うそうだ。

アルザスのクグロフ型は、みな陶器で出来ていて、表面に可愛い絵が描いてある。
キッチンに置いておいても可愛いかも。
パリを離れる前までには、是非買っておこう。
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by suzume-no-oyado | 2007-02-11 23:45 | お料理 | Comments(4)

テーブルマナー

先日、娘の家庭教師と日本レストランで食事をした。

去年まで、ミラノで教えていた彼女、レベッカは23歳のアメリカ人。
なんとなく育ちの良さが伝わってくる感じ。
痩せ過ぎもせず、太っている訳でもなく、健康的で明るく、可愛く、素直で、限がないほど誉め言葉を並べてしまいそうな、最上級のキュートな女の子。

娘も私も彼女が大好き。

数年前に両親と日本旅行に行って以来、日本食が大好きだと言う。
そこで、「行こうか」 「じゃ、今週末」 ってな具合で、すぐ決行。
こう言うノリって、すごく好き。

そんな彼女、自分ですごく気を付けていることがあるという。

「母は何でも教えてくれました。
でも、たった一つ彼女が教えなかったのは、食べ方です。」と、仰る。

そう言われれば、食べ方がちょっと子供っぽい感じはしていた。
女の子と言うより、男の子のような豪快な食べッぷり。

ある時、4,5歳の子供のクラスと食事をした事があった彼女。
楽しく食べていたら、突然、子供達がすっごい勢いでガツガツ食べ始めた。
びっくりしていた彼女に、子供たちが「先生の真似をして食べたんだよ~。」って。
この時ほど、自分が情けなくなった事はなかったと。

確かに、食事のマナーはお里が知れる。
どんなに知識人だろうと、どんなに美しかろうと、クッチャクッチャ音を鳴らして食べたり、ガツガツ汚く食べたら、知識も美貌もへったくれもなくなってしまう。

イギリス人もナイフやフォークの使い方で、お里が知れると言っていた。
だから、食事のマナーはかなりうるさい。
スプーンを上から握ってスープを飲む奴なんて、言語道断。
しかし、この手の輩はかなりいた。

娘達が行っていた学校も、ものすごくマナーにうるさかった。
ナイフやフォークがきちんと使えるようになって、こりゃ良いわ、なんて思っていたら、当てが外れた。
ある日、家で食事をしていたら、いきなり袖口で口を拭いた我が娘。
目を疑った。
コラッ!何やってるの!と怒ったら、学校では、いつもこうだもんって。
その為にティッシュを身につけているわけもなく、ハンカチをもつ文化もなく、学校は食事のたびにナプキンを出してくれる訳もなく、だから、当然、子供達は皆、汚れた口をスモックの袖口で拭く。

なーにがマナーよねー、と呆れた。
それ以外は、さすがにきちんとしたマナーを身につけさせていただいたので、
ま、良しとしよう。
贅沢言ったら、バチが当たるってね。

そう言えば、以前日本のテレビ番組で、テーブルマナーをゲームにして、正しく食べれたら、その一皿食べさせてもらえるって言うのをやっていた。
フランス料理のマナーだったのだけれど、見ていて???と思ったことがあった。

ライスをフォークの背に載せて食べたゲスト。
途端に、ブザーが。

マナー評論家の方に言わせると、それはまちがった知識だと。

私が高校のとき習ったイギリス式のテーブルマナーは、こうだったのに。
それは、間違いだったの??

いえいえ、本当です。
イギリス人は、本当にフォークの背に載せて何でも食べるんです。
ライスはもちろん。 千切りキャロットも落とさず、上手に食べます。
グリンピーズなんて、半分マッシュ状態で背に載せたり、フォークに串刺しのようにして、本当に器用に食べます。
彼らのマナーでは、フォークの内側を使うのは、お里が知れる、と。

とは言え、そんなしちめんどくさい事、私は致しません。
臨機応変に両方を使います。
コロコロ、ポロポロするものをフォークの背になんて載せてられませんって。

大英帝国。
いつまで、古き良き(?)物を守って行けるでしょうか?
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by suzume-no-oyado | 2007-02-09 03:25 | 暮らし | Comments(6)

チョコ・バナナ・ムースケーキ

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身体の調子もようやくもとに戻りつつある。
そうなると、がぜん食欲とやる気がでてきた。 身体は正直である。
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そこで、以前紹介したフラン型を使って、なにか出来ないかと、、。
フラン型は、普通のパイ型タイプと真中が盛り上がっているタイプとがある。
後者は、焼きあがった後、ひっくり返すと真中がへこんでるので、そこにフルーツを飾ったりする。よくするのは、その上にゼリーをかけたもの。

なにかもう少しおしゃれなものをと選んだのが、この「チョコ・バナナ・ムースケーキ」。
斎藤美穂先生のを簡単バージョンにアレンジ。

アーモンドパウダーが入った、しっかり目のスポンジ生地にはチョコチップがチラホラ。
ブランデーベースのシロップを全体に塗る。
くぼみには、ガナッシュを薄めに敷き、その上にバナナムース。
ナパージュは、ブランデーシロップにレモンを利かせたものを。
仕上げに溶かしたチョコをコルネに入れて、性懲りもなくまた描く。
今回は、誰だってできる単純模様。
周りに薄切りパナナを飾り、再びナパージュを塗って出来上がり。

バナナムースが、思ったより軽くて美味しい。
ナパージュは市販のものがなかったので、爽やかにとレモン味にしてみたのが、
大正解。 こういう時って、すごく嬉しい。

さて、ケーキを焼こうと思ったところに、きっしゅさんから夕飯のお誘い。
ちょうど味見をして貰えるし、私は夕飯の心配をしなくて良いしで、グッド・タイミング!
娘とふたり、どっぷりご馳走になる。

実は、昨日餅つきをして、一日中餅ばかりでろくな物を食べてなかった親子ふたり。
昨日の栄養不足をすっかり補えた、美味しい品々。

初めてのケーキは食べるまでドキドキ。
でも、辛口娘が先ず最初に「おいし~!」と言ってくれたので、大成功と言える(かな?)
ついで、私ときっしゅさんも、バナナムースに感激。
美味しいお茶をご馳走になり、お暇した。

ケーキはふたり分を残し、持ち帰る。
もうふたり、私のお助け隊にお届け。

近所のあけみさんとジョン・ルイ。
本音をはっきり言ってくれるお二人なので、とても参考になる。

「食べて、食べて」と、しつこく催促。
ふたりとも美味しいと言ってくれて、思わずホッ。
特に、ジョン・ルイが「う~ん」と言いながら、黙々と美味しそうに食べてくれたので、
このケーキは、合格と言えよう。

忘れないうちにレシピを書き留めておこう。
トップスケーキの二の舞はしたくないもの。
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by suzume-no-oyado | 2007-02-06 08:22 | お料理 | Comments(9)