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最初の裏切り

なんてタイトルにしたら、まるで初めての夫の浮気みたいだ。
ご心配なく。幸いにもまだ、そんな心配をした事は無い。今後も無い事を願うのみ。

長女が生まれた後、黄疸が強く出て、隔離された娘。良しときゃいいのに、「育児百科」なんて読み漁り、「最悪のケースは、血液全交換、etc」なんて書かれてちゃ、ブルーに拍車がかかるというもの。せっかくお祝いに来てくれた友人達を涙で濡らし、すっかり迷惑をかけた私であった。

幸い、そんな娘も数日で持ち直した。もうすぐ退院と言う矢先、ひとり暮らしを余儀なくされた夫がサラッと言った。

「退院してきたら、ご飯、よろしく。」

って、あーた。 話が全然違うじゃないかっ! 
海外での初めてのお産。誰も身寄りがいないから、ボクができる限り手伝うねって。家事はボクが暫くするから、心配ないよって。 うん。確かに奴は言った。 その暫くって、私が入院している間だって事かいっ!

あんな優しい事を言った、その同じ口で、こうサラッとシラッと言われちゃ、呆れて反論する気にもなれなかった。こんな裏切りがあっていいものか、、、。

お産にまつわるエトセトラ。お産と言う一大イベントを思い出すたび、抱き合わせでついてくるエピソード。

悔しいのは、間違いなく夫は忘れているだろうって事。
そして、退院したその日から、諦めて食事を作った私。
ああ、なんて健気なんだろう、と自分を慰めるのが関の山だった。
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by suzume-no-oyado | 2007-06-26 05:51 | | Comments(8)

お花のレッスン


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お花のレッスンを受けに行って来た。

今回で2回目、そして最後のレッスン。
とても楽しいレッスンだったので、もう少し早く出会えていたら、と残念でならない。

お花は昔から嫌いではなかったが、どうも好きな先生に出会えず、いつも断念。
どんなレッスンが好きかというと、少人数で、先生が使うお花のうんちくを話してくださると言うもの。お花がどんどん好きになる感じのレッスン。

14番線の最終駅、ビブリオテックから徒歩数分。
古きよきフランスのアパート。木でできた螺旋階段が、またいい感じ。
3階のドアを叩くと、中から先生が出迎えてくれる。

えっ?と思うほど若い先生。実年齢をうかがったら、もう「若い」と言うお年ではなかったが、少なくとも10才は若く見える。それとも輝いている人の独特のオーラなのかも。

今日は、「夏のばら色テーブル」がテーマ。
使った花材は、バラが2種類(ローザンヌ、ピンクローズ)、ミュール(黒イチゴ)のまだ硬い青いもの、ミント、アイビー。
細長いガラスの花器に、アンセリウムの葉を中に入れ、オアシスを隠す。
先ずは、ミントの葉を刺し、次にバラをいっぱい。ミュールをアクセントに入れ、隙間をミントの葉で埋める。最後にアイビーをガラスの器に添って這わせて出来上がり。
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この他に、テーブル・デコに使う小さなブーケを作る。水の入った小さなチューブを2枚の葉っぱで包み紐で留める。上からバラの葉とバラを1本差し込む。これをナプキンの間にはさみ、アイビーのツルで結ぶ。ああ、なんて贅沢なセッティング。

花の間に、キャンドルを並べると、かなりロマンティック。こういうのをみてしまうと、もう、あれやこれやと欲しくなってしまう。引越し前なのに、どうしよう。いやいや、引越し前だから、色々買えるのかもしれない。

最初と最後(チョコも一緒)にお茶をご馳走になる。楽しくお話をして、今日のレッスンも終了。つい欲を出して、もう一回お願いしたくなるのを我慢した。

アトリエ・ティージュ 

身ひとつでお教室に行く。エプロンから筆記用具、花材、花器全て込み。そして、花器ごとお持ち帰り。いたれりつくせりのレッスン。温かな雰囲気も先生のお人柄からくるのだろう。

ぜひミラノに遊びに来ていただいて、新しいアパートのフラワー・デコをお願いしたいものである。実現したら、嬉しいな。
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by suzume-no-oyado | 2007-06-24 06:58 | 暮らし | Comments(4)

アフタヌーン・ティー


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引越しの前に、コーヒー・テーブルとダイニング・テーブルを修理に出した。
修理期間を考えずに、次のお料理教室の予定を入れてしまっていた。そうしたら、ダイニング・テーブルの方が2週間以上かかるという。あらあら、困った。お教室の日に間に合わない。でも、小さい方がとりあえず間に合いそうなので、とりあえずそれで済まそう。

が。

珍しい事もあるものだ。このフランスで、予定より早くことが済むとは!
ふたつのテーブルが1週間ちょっとで戻ってきた。嬉しい期待はずれである。

ということで、今日は無事お教室開催。
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本日のメニューは、イングリッシュ・アフタヌーン・ティー。

アフタヌーン・ティーは、お皿の上で小さく切って、あとは手でつまんで食べるのが一般的なので、ナイフだけセットする。

1段目は、定番のスコーン。今日のはレーズンの入ったフルーツ・スコーン。

2段目は、ストロベリー・チーズムースケーキとチョコレート・ペア・タルト。

3段目は、3種類のサンドイッチ。スモークサーモンとクリームチーズ。ハムとホースラディッシュ。きゅうりとマーマイト。



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このマーマイトはイギリス製。ベジタブルを抽出したものにイーストを加えてある、健康食品である。イギリス人の間でも「ラブ オア ヘイト」と言われるくらい好き嫌いのはっきりした食べ物である。今日は、生徒さんに初体験して貰ったが、以外や以外。みんな好きだと。日本人は味の幅がけっこう広いのかもしれない。

お茶は、ラデュレのダージリンティー。

この3段のお皿にしっかり4人分が乗り、軽いお食事ならこれでOKなのが嬉しいと、生徒さん。だって、デザートものっているので、そのために席を立たなくてもいいから、話が弾むというものだ。女同士には、最適。

これが、最後かと思っていたが、やり残したメニューがひとつ。
千葉好男先生直伝の「フルーツ・タルト」。
なので、来月、これだけのレッスンをすることに。

別れをだんだん実感してきた今日この頃。
もう一回できるのが、この上なく嬉しい。
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by suzume-no-oyado | 2007-06-23 07:24 | お料理 | Comments(7)

分娩室でティータイム

今日は、珍しく暑くなった。
次女の用事で、1時間ほど車の中で待つ。停めた場所が影ひとつ無い。暑くて暑くて、結局エアコンかけっぱなしだった。

そこで、思い出したのは、長女の出産。あの日も、とんでもなくいい天気だったっけ。

1988年、7月。晴天。
分娩室は、グリーンハウス状態。じっとしていたって暑いのに、当の私は、陣痛と戦っていたわけで暑いなんてもんじゃない。
冷房? そんなのイギリスの病院にあるわけがない。今はどうか知りませんけど、当時は車ですら、エアコンはオプション。普通の家に至っては、今だってエアコンなんて無いのが当り前。フランスは2003年の猛暑で大勢の死者がでて以来、かなり普及してきた感じ。それでも、やっぱり、まだ一般的とは言いがたい。

ナースが窓を開けてくれてはいたが、風なんて入ってこない。
汗まみれになっていたら、ナースが夫に「ご主人、タオルで奥さんの顔を拭いてあげて。」と。そんな事をした事の無い夫は、乾いたフェイスタオルを私に渡そうとした。「違いますって」とナースに諭され、タオルをぬらして固く絞った。「妻の顔を拭く」なんてこっぱずかしくてできない夫は、おもむろにタオルを投げた。タオルは私の頭に乗っかり、その後陣痛で唸った時に、タオルは肩にズレ落ち、肝心な汗は拭かれること無く、肩が冷たくなっただけ。チッ!役に立たない奴めっ! とウナサレながらも思ったものである。

ここで、「まぁ、ご主人立ち会ったのね。」と思う方の為に、ひとこと。
結果的には、はい、立ち会いました。
でも、本人は嫌々。理由は、「血を見るのが恐いから」だって。
それを、隣のボブに言ったら、「大丈夫だよ。妊婦の周りに器械がいっぱいあって、そんなの見えやしないよ。」と一笑され、その気に。

なのに、、、。

だだっ広い分娩室。確かに器械はあった。でも、ベッドの頭の方だけ。その他、何にも障害物が無いから、何処に立っていようと、何もかも丸見え。
「うそつけっ!」と、夫。 長い初産。 所在無く、分娩室をウロウロ。そこに、ナースに命令されたもんだから、半ばヤケクソだったんだろう。

自然分娩で望んだ筈なのに、最終的には無痛分娩になった私。
痛みも無くなり、その時まで夫と歓談。 そこに、ナースから夫にお茶とトーストのお誘い。
「ええっ?ここで?」 まさか、分娩室で飲み食いするなんて考えもし無かったけれど、それはそれ。なんだか、そんな気になっちゃった彼。思わず、「じゃ、お願いします」と。
こんな事って、あり?と言いながら、美味しそうにトーストにかぶりついていた。

その数時間後、長女誕生。
軽くタオルで拭いただけで、「ハイ、ご主人」と手渡された時、さすがの彼もウルウルしてた。あんなに嫌がっていたのに、「立ち会ってよかった」って、ぽつり。

次女の時は、当り前のように出産に立ち会った夫。
そして、当り前のように、分娩室でお茶とトーストを楽しんでいた。
分娩室で、これだけリラックスできる父親も他に類をみないだろう。

慣れって、すごい。
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by suzume-no-oyado | 2007-06-20 06:48 | 子育て・娘 | Comments(7)

レゾンブル

2002年にパリに引っ越してきて一番意外だったのが、娘の通う学校で4つ下の同窓生に会った事。しかも小学校から一緒。私が小学5年の時に1年生で入ってきたYちゃん。ちょうど私たちがお世話係だったせいもあり、よく覚えている。というか、彼女、その頃からあまり顔が変わっていないような、、、。おっと、失礼致しました。

小学校は一学年1クラス40人だけ。だから、顔だけは知ってたりする。今は、中高、一環教育になってて、小学校はかなり前に廃校になった。Yちゃんは小学校最後の学年。6年生の時には広い校内に彼女達だけで、かなりわびしかったそう。

同じ頃にパリ生活を始めたYちゃん。同じように、腰の重たい夫を持っている。なので、私たち、行っていない所がたくさんある。
そこで、ふたりで観光しようと思い立ったのは1年くらい前。その間、私は娘の問題があったりして、私もヒッキーになってしまい、インターバルが入った。今、慌ててお出かけ計画を練っているが、ちょっと遅すぎた感あり。

そんな私たちが、今回出かけたのは、「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍有名になったサン・シュルピス教会。ローズ・ラインが見たい!と意気込んで行って来た。

サン・ジェルマン・デ・プレのマビロン駅から歩いて数分。教会は大抵と言っていい程、何処かしら修復工事が施されているが、案の定ここもそうだった。美しい外観はとりあえずポストカードで眺める事に。

クリスチャンではないけれど、長年親しんだカトリック。教会に入ると、なにやら時が戻ったよう。教会の持つ神聖な雰囲気に接すると、自分まで清らかになっていくようで不思議。せっかくだから、とキャンドルを買って、火をつける。
「聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン」 何十年ぶりに十字を切った。

入ってすぐの礼拝堂にドラクロワの壁画「ヤコブと天使の闘い」が飾られている。
歴代の聖人を祭った礼拝堂が教会の右側に並ぶ。

ふ~ん、と見ただけで、あとはローズラインを探して、キョロキョロ。
ここに来る前に、家でさっとガイドブックに目を通した私。ここで、間抜けな勘違い。
パリに135個も埋められていると言うアラゴ子午線のメダルとローズラインをごっちゃにしてしまった。だから、教会内にメダルが埋め込まれていると思い込み、Yちゃんと一緒に目を皿のようにして探した。

「ないね~」
「ここまで来て、見れないって言うのもね~」と、グズグズ諦めきれない私たち。
「ねぇ、誰かに聞いたほうが良いんじゃない?」と、明らかに私に聞いてくれというYちゃん。

でもねー。

ここに来る事をあけみさんに言ったら、「たくさんのアメリカ人が同じ事聞いてくるから、教会の人切れちゃっているらしいよ」って。う~ん。こんな事聞いちゃっているのに、私に聞けっていうの?それでも、やっぱり、何の為に来たのかと、恥を忍んで資料係のマダムに聞いてみた。

「あのですね、多分たくさんの人に同じ質問をされていると思うのですが、ダ・ヴィンチ・コードにある、ローズラインってあるんですか?それとも、あれは小説の話なのでしょうか?」

暇だったからか、マダムは嫌な顔をせず、私たちをその場所まで連れて行ってくれ、オベリスクに続く真鍮のラインを指差して説明してくれた。とはいえ、最初の一言だけ英語であとはフランス語だったので、三分の一くらいしか分からなかったのが、たまにキズ。でも、それが探していた物だってわかっただけでも、めっけもの。思い切って聞いてよかった。

その後、教会前のアンティーク市をひと回りして、お目当てのチョコレート屋さんへ。そこで、売っているシシリア産オレンジピールのチョコレートが大好き。以前、あけみさんがくれてから、惚れこんだ。だって、オレンジと言うより、柚子の味。1度食べたら止められない。

あそこら辺界隈は、楽しいお店がいっぱいで楽しい。
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さて、今日はお昼もメイン・イベントのひとつ。
セーヌ河沿いのブランリー美術館にある噂のレストラン、レゾンブルに予約を入れてあった。
5階にあるレストラン。お天気がよかったので、外のテーブルに通される。
「ひゃ~!何、この景色はっ!」と、目が点。目の前にエッフェル塔が迫ってくる。すごい景色である。
「これぞパリ!」って感じ。
「お料理が多少まずくったって、許せちゃうねー。」と、思えるほど。

せっかくだからって、ふたりともできるだけ違うものを選ぶ。
先ずは、ロゼのシャンパンでかんぱ~い!
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Yちゃんは、きゅうりの冷製スープ。スモーク・サーモンが中央に、オレンジ・ピールのアクセントがとっても爽やか。



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私は、アンチョビのマリネ、地中海風。もっと塩味が聞いてるのかと思ったら、案外お刺身のようなアンチョビであっさり味で美味しかった。赤ピーマンの甘味が口に広がる。


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メインは、Yちゃんは子牛のロースト、バニラ風味のにんじんのグラッセ。
バニラが鼻につくんじゃないかと思ったら、案外ローストとマッチしていいお味。


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私のメインは鶉の煮込みサフラン風味、セロリのマッシュ添え。上にりんごの千切りが乗っていた。うずらが骨付きで、食べるのが面倒くさかったけれど、サフランクリームもくどすぎず、バランスのいい一品。なにより、セロリのマッシュが絶品で最後の一口まで美味しくいただけた。

いつもなら、この時点で、かなりお腹がいっぱいだけど、スターターもメインもいい感じに少なめで、しっかりデザートを楽しめる体制。
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デザートはふたりでサバランのローズマリー風味、チェリーのコンポート添え。
どっしりとしたサバランを想像していたが、甘さも控えめだし、チェリーのコンポートがすごくフレッシュで期待以上。ただ、一言言わせて貰えば、サバランのきめが粗くて固め。もう少しふわっとしていたら100点満点なんだけど。残念。

本当に気持ちがよかった。太陽の光がまだ優しくて、なにやら光合成をしている植物のような気分だった。

レストラン・レゾンブル。今度は夜に行ってみたい。ダイヤモンド・ダストのイルミネーションをあんな近くで見たら、涙がでちゃうかも。
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by suzume-no-oyado | 2007-06-15 07:23 | お料理 | Comments(2)

6月のお料理教室

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今月のお料理教室のテーブルセッティングは、ブリブリに可愛くブルーとピンク。
かわいいかな?と思ったが、なんだかちょっと安っぽくなってしまったような、、、。

いつも同じマットを使っているので、少し変えたくなり、以前から欲しかった籐のマットを買いに出かけた。が、数週間前はあったのに、その日はふたつしか残ってない。
はぁ~。いつも、こう。欲しいと思ったときに買わないから、いざ買おうとしたときには無い。
私らしいと言えば私らしいのだけど。やっぱり、悔しい。

なので、変わり映えのしないセッティング。定番と言ったら聞こえが良いけどね。

コース・メニューとしてのお教室は今日が最後。
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先ずは、ほうれん草のパイ包み。
エシャロット、マッシュルーム、栗、アーティチョーク、ガーリックを炒め、バルサミコでアクセントをつけて、クリームで煮る。
それを、ほうれん草で巻き、パイで包んだものに、クレソンを添えて。
本当は冬のメニュー。真空パックの栗を使ったけれど、旬の時より甘味が足りないのが、たまにキズ。
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メインは、マリアージュ・フレールのコピーでバジル風味のすずきのソテー。
以前、お試しで作った時は、簡単にコンソメ・キューブを使ったソース。
今日は、鶏の骨で、最初にしょう油を焦がして色と香りをつけた本格(?)ソース。
コンソメで茹でたちんげん采の上に、皮をカリッと焼いたすずき、大き目のバジルの葉、ミニトマトをのせる。ちんげん采の美味しさを再発見できる感じ。
ポイントはやっぱり、すずきの皮の焼き加減。カリッとした食感は、やっぱり日本人にはたまらない。
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デザートは、シャーベット・トリュフ。
小さい丸いイチゴのシャーベットをブラックチョコでコーティング。
もうひとつは、パッションフルーツのシャーベットをホワイトチョコでくるんだもの。
コロコロとガラスの器に入れ、ミントの葉とクランベリーの砂糖がけを添える。

引越し準備で忙しくなってしまうので、来週アフタヌーン・ティーのメニューをして最後となる。こちらも、初めての経験でおぼつかない感じだったが、皆さんが楽しんでくださっているのが励みでここまでやれた気がする。

本当にありがとうございました。
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by suzume-no-oyado | 2007-06-12 02:13 | お料理 | Comments(4)

ルームメイト

ロンドンにいる長女が引っ越した。

イギリスの大学の学生寮は最初の一年だけしか住めない。地方の大学の場合は、希望すれば在学中住める寮もある。でも、彼女の場合は、追い出される。

大学一年が終わるまでにルームメイトを見つけて、数人でアパートを借りる。
そりゃ、とってもリッチでひとりがいいわ、と言う人はよっぽど。
スーパーリッチな学生でも、意外に贅沢はさせてもらっていないのが現状。
イギリスの家庭はなかなかお堅い。

長女は3人で住む事にしたよう。
全員同じ学部の子。ひとりはアイルランド人のセーラ。最初の印象が愛想もこいそも無くて、心配だったが、話してみるとなかなかいい感じ。もうひとりは、イギリス人のデイブ。
うちに来た時、私がすっかりファンになった超感じのいい男の子である。

彼らと住む事を決めた時、娘が「たぶんマミーが羨ましがるよ」と。
聞いて、思わず「え~いいなぁ~!」と母。
だって、このデイブ君、何を隠そうゲイなんです。

ギョッとする方もいるとは思うが、海外にいると、ゲイはそこらへんに転がっているくらい多い。イギリスで仲良かった美容師もゲイで、大好きだった。
それ以来、すっかりゲイふぁん。

デイブ君もそうだが、ゲイの人って、やさしいし、綺麗好きだし、おしゃれだし、包容力はあるし、安全だし、と、いいとこずくめ。一緒に住んだら、女同士より、なんか安心。

ゲイだって、嫌な奴はいると思うが、とりあえず、デイブ君は二重丸。
ついでにハンサムだし、由緒正しい家の子。なんと、プリンス・ウィリアムと同じイートン校の出身。彼の親は、自分の息子がゲイと分かった時は、さぞショックだっただろうと思うが、娘曰く、妹と弟はストレートだから、別に大丈夫でしょ、だって。彼女の感覚もかなり飛んでいる気がする。

その娘が。
「私、40過ぎて結婚してなくて、キャリアがあって、しっかり生活できてたら、子供だけは欲しいんだよね。そうしたら、デイブの子供にしようってセーラと話してるの。」と言う。

それを聞いて、
「ふ~ん、それもありかもね。」と言う私もかなりすっ飛んでるかもしれない。
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by suzume-no-oyado | 2007-06-08 07:12 | 子育て・娘 | Comments(6)

花の威力

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フランス生活もかれこれ5年近くになろうとしているのに、フランスの「母の日」がこの前の日曜日だったと初めて知った。かなりのウツケモノである。
正式には5月の第4日曜日だそうだ。今年は第4日曜がずれ込んで6月に突入してしまったと言うわけ。

日曜の朝、近所のマルシェに行き、これまた初めての近所の日本人と出会った。彼女もそうだが、ご近所でも意外と会わないものである。目と鼻の先ほどのところに住んでいるあけみさんにしたって、3年くらい顔を合わせることが無かったくらい。

そのマルシェでバラを一輪いただいた。なんで?と思いながらも、もらえるものはもらってしまうと言う、悲しい性。しかも、それがお花なんていったら、ホイホイである。
たったそれだけの事で、帰り道は軽やか。 で、そのお花のお陰で「母の日」を知った。

賑やかな日々も残す所あと二日。娘のリクエストで、「すしパーティー」をする事に。
ロンドン組は朝早くから、パリのルーヴル美術館に出かけていった。だって、月1の無料の日だもの、逃す筈がない。
夕方、楽しそうに帰ってきた彼らの手には、大きな花束が。
え?私に? 
「お世話になりました」と。「そして、今日はありがとう」と。

ウフッ♪ こんな事されちゃったら、母は何でもしてあげちゃいますって。
じゃんじゃん、食べてね~。 
ケーキはバースデー・ボーイのデイブのリクエストでチョコバナナ・ムースケーキ。
「これ、ほんとに作ったの?」とすごく感激してくれた。こんなに素直に喜んでくれると、作ったかいがあるというもの。疲れなんて、ふっとんじゃいます~。

お花がくれたパワーは、未だ健在。
人から貰うお花って、なんで、こんなに嬉しいんだろう。

今日、いつものふたりの生活に戻った。
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by suzume-no-oyado | 2007-06-06 07:00 | 暮らし | Comments(15)

メガネに負けた女

只今、我家は総勢7名の満杯状態。
木曜日の夜、元気に「ただいま~!」と帰ってきた長女、そして、その他3名。

ドアを開けて待っていると、先ず長女ともうひとりの女の子。
「ハロー」と、満面の笑みで出迎えたが、すかされた。
気を取り直し、「貴方がセーラね。」と声をかけたが、これまたすかされる。

出迎えた親にあったら、「ハロー!」でニッコリ、が普通と思っていた。
が。  なんなんだ、こいつは!

「抑えて、抑えて」と、自分に言い聞かせていたら、やっと、とってつけたように挨拶が。

「するなら、最初だろー!」と、おもいつつニッコリ。
その後すぐ、残りのふたりがやってきた。男の子ともうひとり女の子。
男の子は、入ってくるなり、にっこりとハロー!
いい子だ。
次の女の子も、すぐ挨拶。 そうよ、これが普通よね、となんとか持ち直す。

これからお世話になる家の人にあったら、「即、挨拶」が当り前じゃない連中がいるのは分かってはいるけど、やっぱりムカツク。
「やっぱり人間、愛想よね~」と、つくづく思う。 うちの娘は大丈夫だろうか?と、この心配を次女に投げてみたら、「私、外では天使なの」とのたまった。
あ、そ。 家では「悪魔」と自覚があるのか。

第一印象はあまりよくは無かったが、そこは、とりあえず大人に足を踏み入れた年齢の彼ら。気を使う所は気を使っているようで、まぁ、許してあげよう。

可哀想なのは、ミラノから久々に帰ってきた夫。
彼の滞在と、ロンドン組との滞在が完全に重なった。落ち着かない彼。
ちょっと同情していたが、今朝はそれが吹っ飛んだ。

久々の迷言。

朝食の後、探し物をしていた私。洋服の直しの引換券が見つからなくて、あっちを探し、こっちを探し。寝室の机の上の、積み重なった私の本の間をチェック。
そうしたら、夫が言った。
「おい、メガネが上にあるのに、そんな事して壊したらどうすんだよ。
 おまえより、大事なんだからな! 」

ええ~?!  メガネが、妻の私より大事ですって???  

思わずメガネを見つめ、「あんたの勝ちかい」と。
情けないとか、ふざけるな、とかの感情は一切無かった。

ワタクシ、メガネと競う気は毛頭ございませんもの。
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by suzume-no-oyado | 2007-06-03 07:53 | | Comments(10)