「ほっ」と。キャンペーン

<   2007年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧

熱病

日本にいる長女から電話が来た。

元気にしてるの?うん、元気。と一通りの挨拶をした後、近況報告。

バイト先の大阪出身の20才の女の子との会話。
5月から働き始めた彼女に、東京に来た理由を聞いたら、彼がこっちに来たから、と。
えー、彼を追いかけてきたなんて、かわいい、と娘が言ったら、反対に彼はいないの?と質問された。

彼なんて、面倒くさくていらない、と言う娘。
ふーん、そうなんだ。そういう時もあるよね。と私。
いいんじゃないの。そうね~、マミーも今は彼なんて要らないもの。

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。

んっ!? 何を言ってるんだ、私はっ!
結婚していたんだった。 夫もいたんだった。 しかも、大きな娘がふたりもっ!

暑さでトチ狂ってしまったのか。
でも、時々ある。娘と話していると、気分がハタチになる事が。でも、それは、いつも一瞬の事なのに、今回は引きずり込まれてしまった。

マミーかなり疲れてるね~! と娘に大笑いされた。

少し休もう。
[PR]
by suzume-no-oyado | 2007-07-29 00:52 | 暮らし | Comments(0)

ミラノの引越し

パリを発った次の日に、引越しの荷物の到着。息をつく暇も無い。ついでにいきなり40度以上の猛暑。身体も頭もクラクラである。

朝9時。最初にピアノの到着。さほどの音の狂いもなく、けっこう健康体。
ベランダが通りに面しているので、そこからはしご車で箱が運ばれる。3日かけて荷造りした荷物が、たった1日で運ばれた。そう、とりあえず箱はアパートの中へ。

だけど、、、。

各部屋の収納スペースの前にも箱、箱、箱。入れたくたって、扉が開かないじゃ無いっ!
なのに、次から次へと、「マダム、これは何処に入れましょう?」って聞かれてもねぇ。

元に戻す物はいい。新しい収納場所で何処に何を入れて良いやらわかりゃしない。
スタッフは、箱をできるだけたくさん開けて、もって帰りたい様子だけど、今日はもう嫌。

持ってきた娘のベッドは、スライドするとダブルになるタイプ。それなのに、ねじをガッチリ留めちゃって、完全シングルになっていた。一応、説明はしたものの、「説明書が無いから出来ない」って仰る。なので、後で自分でするからって丁寧にお断り。でも、多少なりともプライドが傷ついたのか、次に呼ばれた時は、きちんと仕上がっていた。なんだ、やればできるじゃん。

パリから来たふたりのスタッフのうち、ひとりは日本人で沖縄の方。
現地スタッフと話をしていて、「ボクって日本人には見えないでしょう」と沖縄の彼。
そうしたら、現地の彼は、「そうだね、ちょっとちいさいかな?」って。
違うって。背の話じゃなくて、顔なの顔のことを言いたかったのって彼。でも、それって、日本人同士には分かるけど、外人には、日本人だろうが中国人だろうが韓国人だろうが、みんな一緒だもの。ましてや、沖縄人の顔の違いなんて、わかるわけが無い。
でも、ポイントがずれた会話がちょっと可笑しかった。

引越しから約一週間。箱はかなり減ってきた。でも、カーブが無いので、大物の行き場に手を焼いている状態。部屋の広さは前よりあるけど、収納が少なくなった。
いっそのこと、開けてない箱をそのまま捨ててしまいたい気にもなる。

ああ、早くゆっくりとお茶が楽しめるようになりたい。
[PR]
by suzume-no-oyado | 2007-07-27 05:01 | 暮らし | Comments(8)

バイバイ・パリ

7月16日から18日まで、3日間に渡る引越しが終わった。

19日の午前9時に不動産屋さんとアパートの最終確認。各部屋ごとに細かいチェックが入る。壁につけた釘の穴を数える。聞く所によると、穴ひとつが30ユーロだとか?! う~、かなり開けてしまった気がする。知っていたら、もう少し考えて開けてたかも。
夫の会社から、英語の話せるフランス人・マリアが来てくれる。不動産の女性も英語を話はしたが、分かってもいないのに「ふり」をするフランス人がけっこういるので、信用しちゃいけない。なので、マリアが全部確認。

実は、ちょっとした「ドキドキ」があった。

家具無しで入った、このアパート。引っ越してみたら、ラウンジにドーンと大きなキャビネット。「困ります」って言ったのに、「どこかに置いといてくれたらいいから」なんていい加減。仕方がないのでカーブ(地下倉庫)にしまいこむ事にした。やたら大きかったので解体してみたが、それでも、まだ大きい。そこで、途中でヤケクソになった夫婦は、柱をバキバキへし折った。「あっはっは、やったぜ!」と、玉の汗を流す夫を見ながら、「もとにもどせるの~?」と、顔が引きつったのを覚えている。

あれから、5年。あの壊したキャビネットはどうするのだろう?

契約書を見てみると、何処にもキャビネの事は書いていない。何度も何度も、ひとりならずふたりにチェックをして貰ったが、やっぱり無い!では、「無かった事に」と決め込んだ。

そして、当日。担当者は、私たちと同じ契約書と一緒にもうひとつ、もっと細かいチェック事項を持っていた。

マリアと顔を見合わせる。

キッチン、無事通過。ラウンジOK。リビングも大丈夫かと思いきや、最後に「キャビネットは?」と。 甘かったか、、、。 だよね。 あんな大きなものを見過ごすわけが無い。でも、それでも、「知りません」と言い通すしかなかった。だって、「証拠隠滅」って、引越し屋さんに捨ててもらっちゃったんだもの。まさか、「捨てちゃいました」なんて、今更どんな顔して言えるんだって、ね。
「知らぬ存ぜぬ」を通したものの、それじゃぁ済む筈がなく、あとでどんなクレームが来るのか、かなり恐い。

1時間以上かけて、チェック完了。鍵も全部返却して、これで、とうとうこのアパートともお別れ。がらんどうになった部屋を見ていたら、涙が出てきた。

特に、娘達の部屋。

長女の部屋を見ていたら、「ああ、ここから巣立って行ったんだな」って、もう一緒に住むことの無い彼女をいとおしむ。次に次女の部屋。楽しい事だってあった筈なのに、この部屋は泣いている彼女しか思い出させてくれなかった。

待っていてくれたガルディアン(管理人)に最後のご挨拶。
数日前には、お茶に招いてくださって、別れを惜しんでくれた。

ホテルに戻って、チェック・アウト。最後にって、あけみちゃんが見送りに来てくれた。
タクシー到着。荷物を積んで、いよいよ出発。

泣かないつもりでいたのに、笑顔で別れるつもりでいたのに。
思わず「ミラノには、あけみちゃんがいないよ~」って、抱きついて泣いていた。

あけみちゃんやきっしゅさん、ゆう子さんをはじめ、別れを惜しむ人たちがいっぱいいたパリ。京子先生に教わったピアノはミラノでも続けよう。
リヨン駅から発った電車は、7時間後には泣いてもわめいてもミラノに着く。
泣いてなんていられない。お腹に力を入れて、新しい生活をスタートさせなくちゃね。

「大変だ~!」と思うより、「楽しい事いっぱい!」と信じたほうがいいもの。

バイバイ・パリ! 
[PR]
by suzume-no-oyado | 2007-07-25 02:42 | 暮らし | Comments(10)

Chez Geraud

ミラノ引越しまで、とうとう2週間を切った。家の中は、引越しムード満点。つまり足の踏み場が無いって事。そして、ポツリポツリとお別れ会が始まった。

夕べは、ご近所組のあけみさんとゆうこさんに招かれる。
「何処にする?」と聞かれて、招かれる身なのに「行きたいとこがある!」とリクエスト。

Chez Geraud シェ・ジェロー
「今年のビストロ」に選ばれた16区にあるビストロ。
上質の食材で丁寧に作られたお料理。「贅沢な部類のビストロ」と美食ジャーナリスト・かのうゆきのさんのお勧め。

夜8時過ぎ。ポツリポツリと降りだした雨から逃れて店に入り込む。
入り口のタイルの壁もステキだったが、店内にあるタイルの絵もノスタルジックでいい感じ。まだ、お客さんは数組で店の中はがらんとしている。

ゆう子さんと私がメニューに目を通していたら、あけみさんが到着。
おしゃべりに夢中になりながら、オーダーを終えた頃には、いつのまにか店内はいっぱいになっていた。

なにやら独特の雰囲気。星付きレストランの豪華さとは違う、品の良さが感じられる。来ているお客さんで店の雰囲気が出来ているとでも言いましょうか。
お客さんは地元のブルジョワって感じ。年配のマダムは見るからに品があり、これまた年配のムシューは仕立てのいいスーツをピシッと着ている。みんな常連客なのだろう。オーナーは、それぞれのテーブルに座って談笑している。

「ね、なんか私たち雰囲気壊してない?」

いわゆる「一見さん」の私たちは雰囲気に溶け込んでいないような気にもなる。

「一週間通ったら、常連になれるかもねー」って。それってやっぱちょっと無理。

絵に描いたような、古き良き時代からのウェイターのソツのないサービス。
古き良き時代のパリにタイムスリップしたような。ああ、なんだか、いい気持ち。

そして、気になるお料理は、もちろん二重丸!

スターターは、私とあけみさんが「ポワローのビレグレットとフォアグラ」。フレンチ・ドレッシングでマリネされた甘いポワローと極薄のフォアグラ。このフォアグラの薄さとポワローとのバランスが絶妙。
ゆう子さんが頼んだ「スモーク・サーモン」は、ディルがふんだんに使われていて、まろやかさ、塩加減共に満点。

メインは、「子牛のレバーのソテー」と「鴨のオレンジソース」。
この一見、超シンプルなお料理が、とても美味しかった。
カリッと焼き上げたレバーソテー。焼き上がり具合もパーフェクト。
濃厚なのにオレンジでさっぱりの鴨。甘さも、本当に丁度いい。

デザートは、とてもクラッシックなお菓子たち。その中から、ババとパリ・ブレストのカフェクリーム、チョコレート・ケーキを選ぶ。ババは気持ち甘すぎたが、全部これぞ「パリのお菓子」を堪能。全部の味を楽しもうとみんなでわけっこしていたら、頼んでもいないのに小皿を持ってきてくれた。なんか嬉しい心遣い。私が頼んだパリ・ブレスとは、大きいのとプチのとふたつがお皿に乗っていた。食べ終わった頃に、他のお客さんが頼んだパリ・ブレストを見たら、ひとつだけしかお皿にのっていない。「あれっ?私のって、ちょっとスペシャルだったの?」って顔していたら、サーブしてくれたウェイターが「今ごろ気づいたか」って顔をして通り過ぎた。ふふ。なんだか、ちょっと嬉しくなった。

最近流行りの「懐石風フレンチ」では味わえない、一品を丁寧に味わえるお料理。一皿を最後までしっかり満喫できる。お勧めのボルドーの赤ワインも値段も手ごろで美味しかったし。

スペシャルなレストランもいいけれど、気取っていないのに品のいい雰囲気を楽しめる、このレストラン。今、私の中で一押しである。

もう一度行きたい。
今度はビストロではめったにお目にかかれない「ブレス鶏」を注文したい。

Chez Geraud
31,rue Vital 75116 PARIS
01.45.20.33.00

食後、通常ならレストランでお開きになるところ、ご近所組は帰りも一緒。
メトロで乗り換え駅を間違えるというハプニングもあり、まるで女子高生のノリの私たち。
誰が言い出したのか「ブローニュから歩いて帰ろう」って事になる。
ぷ~らぷ~ら歩いて帰るのかと思ったら、ふたりともタッタッと歩くから酔いもさめちゃった。それでも、12時過ぎ、気持ちのいい夜風を受けながら、セーヌ河を眺め、エッフェル塔のイルミネーションも楽しみ、おしゃべりもふんだんにして、帰宅。お料理と同じくらいの楽しい時間。

ああ、やっぱりパリ生活はよかったな。(くすん)
[PR]
by suzume-no-oyado | 2007-07-06 08:39 | お料理 | Comments(4)

正しい主張の困った夫

月曜日、長女がひとりで日本へ発った。今回は「初めて」なことがいっぱい。

まず、ひとりで日本に行くのが初めて。2ヶ月の長期滞在も初めて。アルバイトをするのも初めて。本人もドキドキだろうが、親はもっとドキドキ。
9月から大学2年目。3年目はインターンのコースを取って、1年間企業で働く予定。4年目は帰国できるかどうかも分からない、と言うので、この夏、どうしても日本に帰りたかった彼女。アルバイトをして、日本の生活にどっぷりと入ってみたいんだそう。
我慢の日本、主張の外国。果たしてどんな経験をしてくる事やら。興味津々である。

さて、その彼女を送りにパリの空港まで夫と共に行ってきた。
2時間前に到着したにも拘わらず、エコノミーのチェックインは長蛇の列。
待つこと1時間。。疲れた。待たされただけの疲れではない。夫のイライラを見ていての疲れ。どうしてこうなるんだろうっていつも思う。だって、夫のように「怒り」のハードルが低い人に限って、嫌な場面に遭遇する機会が多い気がする。

長蛇の列の中。私と娘が前に立ち、夫がその後に並んだ。そして、彼の後に、赤ちゃん連れのお母さんと彼女の母親。大型スーツケースを積んだトロリーを押している。
そのトロリーがなんどか夫の足に当たった。あれって、ちょっとぶつかっただけでもけっこう痛いものである。そこで、夫が「気をつけてください」と彼らに言った。普通なら「あ、すみません」で、終わるはずが、その親子は「あら、あたりました?」と、まるでこちらの言いがかりのような態度。聞いていた私も「はぁ~?」と思ったくらい。当の夫は? はい。もちろん、こめかみピクピクでございます。「当たってるんだから、言ってるんだろーが!」と、小声で切れた。そしたら、敵もさるもの。彼を睨みつけながら、親子でぼそぼそ。「いるのよねー。すぐ文句言う人って。言えばいいと思ってるんだから。」って。あちゃー!とんでもない人種に遭遇してしまったよう。彼らの言葉を借りるなら、「いるのよねー。自分のした事を認めない奴って。」
次の夫の反応が手に取るように分かる私は、彼が切れる前にドウドウとなだめすかし。こんなところで大声出されたら、たまらない。どちらが正しいとか正しくないとかの問題じゃない。とりあえず、不本意にも我慢した夫を、彼らの前から遠ざけた。

やっとチェックイン。手続の最中に、後のとんでも親子が横のカウンターにやってきた。カウンターとカウンターの間にチェックインする荷物をのせるベルトが並んでいる。赤ちゃん連れの彼らは、ベビーカーやらの大荷物。しかも、人への配慮が少ない方々。夫は娘のスーツケースを載せる為、彼らの近くに立っている。一瞬、嫌な予感。振り返った時には、ベビーカーが夫を直撃する寸前。ゲゲッ!瞬時に夫を移動させ、難無きを得る。

うちの夫。今も昔も変わらない。困ったものだ。
何がって?
今回の事で言えば、彼は、あの「とんでも親子」が荷物を載せる際に、自分に当てるかもしれないって分かっていたって事。自分は彼らの領域にはみ出して立っているわけじゃないから、当ててみるなら当ててみろって態度。こちらは正しいんだからって、自分の正当性を固持。私にしてみれば、避けられる災難を、どうして避けないんだ、と。

10年くらい前、イギリスでも同じような事があった。
細い田舎道を運転していた彼。反対車線に車が停まっていて狭くなった場所。そこに、対向車が、こちらが来ているにも拘わらず、ずうずうしく、こちらの車線に入り込んで突っ込んできた。
そこで、普通の人なら、頭に来ながらも、事故るのは嫌だから待つだろう。
それが、夫。はい。ご想像どおり。そのまま、突っ込みました。待つべきは、対向車だと。自分の正当性を主張いたしました。で、どうなったかと。そうです。もちろんです。接触事故です。相手は自分の突っ込みを棚に上げ、彼に怒りましたが、もちろん彼が勝ちました。

事故ったくせに、やけに爽やかな顔をして帰宅した夫が私に一部始終報告。
「相手のドライバーはまともだったんだけど、一緒にいたプロレスラーみたいな奥さんが最低でね、、、。」と。
聞いた私は、多少なりとも相手のドライバーに同情しつつ、なにやら嫌な予感。事故った場所、車種、奥さんの特徴、、、、。そこで、相手の名前を聞いて、すっとんだ。

やっぱり。

娘の学校の親だった。な、なんて事をしてくれたんだ。あんな小さな学校で、わたしゃ、しょっちゅう顔をつき合わせてなきゃいけないのに、、、。

くすん。時間クスリしかないか、、、。
[PR]
by suzume-no-oyado | 2007-07-04 14:49 | | Comments(2)