「ほっ」と。キャンペーン

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お教室

先週、今週と続いてお教室があった。

先週は、イタリアのクッキングスクールでご一緒になったパスタ名人のMさん。
メニューは、トマトとバジルのタルト、ローストビーフ、パブローバ。

実は、デザートを決める時に、「パブローバ」をお勧めしたら、ちょっと二の足を踏んでらっしゃるようす。理由を聞くと、以前、オーストラリア、日本で何度かトライされたけど、あまり美味しいと思った事がない、と仰る。

「えっ?! パブローバが美味しくない??」 一体どんなパブローバなんだ??

そこで思わず、「私のパブローバを食べて、美味しくないと仰った方は一人もいません!」と、なんともはや、赤面するような言葉を言ってしまった。

そんな不遜な言葉を言ってしまったにも関わらず、すっかり信じてくださったMさん。思い切ってトライする事に。

結果は、今まで食べたパブローバとは別物だと。こんな食感初めて、だと喜んでくださった。

この「こんな食感初めて」の言葉を聞きたくて、毎回わくわくする。幸い、日本人もイタリア人も、期待通り言ってくれるので、嬉しい限り。「やったね!」である。

そして、昨日。長女も含めて4名の生徒さん。今回のメニューは、海の幸のマリネ、牛肉のギネス煮込み、再びパブローバ。重なってしまうけれどMさんも参加。
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海の幸のマリネは、マリネ液にワインが入るので、とても優しい味になる。それに、細かく刻んだ野菜が色と味を添えてくれる。


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牛肉のギネス煮込みは、ほっとけば出来る超簡単レシピ。ただ、時間だけはかかるので、私は大抵、朝、掃除の前に仕込む。お昼前には夕飯完成で気が軽くなる、と言うわけ。



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パブローバは初めてのKさん、Tさん。最初は「メレンゲ」と聞いて尻込みしていた彼女たちも、私の不遜な言葉に騙されて勇気を出して食べて見る気になってくださった。しゅわ~っとした食感に、期待通りのコメント♪ 軽いし、あまり甘くないので、ついつい食べ過ぎててしまうのが怖い。

相変わらず、喋ってばかりのレッスン。帰国まで、さて何回できるだろう。
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by suzume-no-oyado | 2010-02-24 15:45 | お料理 | Comments(10)

Fai della paganella

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昨年暮れ、次女が帰ってきた時に、3泊4日で温泉旅行に行ったのが、このファイ・デッラ・パガネッラ。トレントの北にある、スキーリゾートで有名なところらしい。

そこまで行くのに、目的はスパ。家族旅行に来たのに、スキーをしない夫をほっぽらかして、娘とスキー・スノボ三昧では、ちょっと可哀想なので。

かわいい山小屋風のホテル。前には美しい稜線、後ろにはゲレンデ。気持ちが洗われる。

3人なので、ジュニア・スイートの少し広い部屋を選んだつもりだったが、思ったより狭い。でも、そう悪くは無い。

ベランダに出ると、「めぇ~」と羊か山羊ののどかな声が。見降ろすと、小さな小屋があり、そこに鶏やら山羊が暮らしている。山羊は絵にかいたような、まるでトロルをやっつけたような角の立派な山羊。

「ヤギがいるよ~」とはしゃぐ私に、
「臭いんじゃない」と現実的な夫の返事。

思わず、隠し味を探す味見のように、鼻をひくひくさせる。爽やかな空気の中に、かすかな山羊のうんちの匂い。その途端、はしゃぐ気持ちは何処へやら。

まずは目的のスパ探索。ジャクージーにプール、外にも温水プールがあり、まるで露天風呂のよう。サウナも、何種類もあり、なかなかよさそう。早速、次の日からのマッサージの予約を入れる。

このホテルは、3食付きでスパも少しの使用料で1日使い放題。以前行ったボアリオのスパは2時間限定で使用料が結構したので、使い放題のこのホテルを選んだ。どうせなら、1日、プールサイドで本を読んだりして過ごしたかったから。

が、その後、このホテルを選んだ事を後悔する羽目に。

夕飯に行くと、とにかく子供、しかも10歳以下の子供が多い事に気がつく。しかも、食後にバールでカクテルでも、と思ったのに、そこも子供で埋まっている。ソファーには子供がふんぞり返り、よちよち歩きの赤ちゃんがあっちに行ったり、こっちに来たり。ファミレスもびっくりな状態。カクテルを飲みながら、リラックスなんて確実に不可能。仕方なく、部屋に戻る。

次の日、朝一でジムでひと汗かき、その後、楽しみにしていたマッサージへ。前日、予約をした時に女性しか見かけなかったので、特別にリクエストをしなかったら、事もあろうに、娘の担当が若い男性。泣きそうな顔をして、立ち去る娘。ごめんね、確認しなくて、、、。

幸い私の担当は女性。なかなか上手だった。夫は、まるで米米クラブのひげ親父のような男性。後で聞いたら、マッサージの最中ずっと、「はい、息を吸ってー、はい、吐いてー」と、寝てる暇がなく、リラックスとはほど遠いものだったらしい。

娘は、もっと悲惨で、怪しいインテリアの別室で若い男と二人きり。しかも、力を入れる度、ダースベーダーのように「はぁぁぁ~~~はぁぁぁ~~~」と気味の悪い息を吐く。「わたし、もうだめかも、、、」と観念したそうだ。なので、リラックスどころか、1時間恐怖の時間だったとの事。気の毒に、、、。

気を取り直して、午後はプールで、至福の時。が!それも束の間。3時過ぎに、ぞろぞろとオコチャマ軍団がお出まし。

子供用のプールもあるので、多少の事は目をつぶるつもりだったが、10歳近くの子供たちが子供用プールで満足行くはずもなく、大人用プールに出没。しかも、プールサイドから、奇声を上げてダイブをして遊んでいる。当然、水しぶきはベッドで寝ている私たちのほうにも、バッシャバッシャとかかってくる。

たしか、ここはウェルネス・センターのはず。静かにリラックスを期待して選んだはずなのに、この光景はまさしく私営プール。仕方なく、大人だけの領域、サウナのほうに移動すると、やはりこの喧騒から逃れてきた大人たちで埋まっている。まるで難民状態だ。

こんなはずじゃぁ、、、、。このヴァカンスの企画をになった私は、素直に謝罪。まったくもって、大失敗である。せめて、食事が美味しければ、慰めようもあったのだけど、これも、良く言えばカジュアル、はっきり言えば、「何が悲しくて、ヴァカンスでこんなものを食べなきゃいけないんだ」のレベル。

もし、娘たちが小さければ、このホテルは大正解だったのだろう。多少騒いでも、走り回っても、お互い様。しかも、子連れで食後のバールも楽しめる。そう、ホテルのせいじゃない。ましてや子供のせいでもない。完全に私の選択ミス。でも、はっきり言って、このホテルのHPにすっかり、だまされたって気がする。だって、写真はとっても素晴らしかったですから。

この落胆に追い打ちをかけるように、夫と娘の大ゲンカ。ちょっとした行き違いだった。娘の話に、見当違いな突っ込みをした夫と、それに過剰反応した娘。言いたい事を言う娘と夫。そうだった。このふたり、言いたい事をぶちまけなければ気が済まないタイプ。「親に向かってこんな口のきき方」の娘に対し、娘の傷口に塩を塗り込むような事を平気で言う夫。泥沼、、、。娘は大泣き。化粧も落とさず泣き寝入り。とんだヴァカンスだ。

恐ろしい言いあいをした彼らは、次の朝には普通に話している。長期戦にならないのは助かるが、あの泥沼を見せられた私は堪らない。それからというもの、彼らのコミュニケーション能力不足にびくびくし、いつ、またおかしな事になるんじゃないかと、すっかりトラウマになってしまった。

疲れる、、、、。

そんな、私に「休みに来ているのに、なんだか疲れた顔をしているね」って夫。

誰のせいだっちゅうのっ!!!(怒

家族旅行、したいけど、したくない。

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山の側面に沿う散歩道。そこからの景色が一番良かった今回のヴァカンス。
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by suzume-no-oyado | 2010-02-17 21:13 | 暮らし | Comments(5)

味噌仕込みと魚コース

昨年、Kさんから頂いた手作りみそ。味噌作り10年選手の彼女のお味噌は、それはそれは美味しゅうございました

こんな美味しいお味噌を頂いてしまっては、そんじょそこらの物では満足いくはずもなく。しかも、ミラノで手に入る味噌なんて味噌と呼べる代物ではない。

それ以来、手作りみそに夢をはせ、熱はドンドン高まるばかり。が、最低6カ月は寝かせなくてはならないのでは、ここで作るのは、無理と言うもの。

頂いたお味噌を大事に食べていた矢先、そのKさんからお電話が。

「明日、今年のお味噌を仕込みますので、良かったら見にいらっしゃいませんか?」と。
もちろん、ふたつ返事でお願いした。いい人だ。

お豆を煮て待っててくださった。その後、豆をつぶし、塩麹と混ぜ合わせ、丸めてから瓶に投げ入れ、敷き詰めていく。ラップで覆って、瓶の口を今度は紙で覆い、ひもで縛って終了。10ヶ月後には美味しいお味噌が出来上がる。

作業はいたって単純とはいえ、思ったより力仕事。黙々とこなさなければならない。それでも、あんなに美味しいお味噌が食べれるのなら、日本に帰ったら絶対作ろう!と心に決めた。

まったく同じ材料で作っても、豆の硬さ、麹を混ぜた時の硬さ、保存温度で仕上がりはいろいろになるのだそうだ。以前、3人で一緒に作った時、出来上がりを持ち合って、味見をしたことがあると、Kさん。それぞれ、味が微妙に違っていたが、3人とも自分のが一番美味しく感じたらしい。「手前味噌って、良く言ったものですよね」って。手をかければ、味噌にだって情が出てくるって事だ。

来冬が待ち遠しい。

さて、先週からお魚のコースが始まった。総勢12名の大所帯。席の取り合いである。今回は、サーモンとフィノッキのサラダ、タイのカルトッチョ、エビとズッキーニのリゾット、サフラン風味。

当然、魚のおろし方も教えてくれるが、日本人の私にとっては、特別なことではない。主に細かい作業が苦手なイタリア人用。

今回は、タイをおろしたのだが、勇気あるシニョーラが一人トライをしただけで、後は、「私はいいですー」って。「わたし、おさかな、苦手なんです~」って嫌そうに手を振る。

魚料理は習いたいけど、魚を触るのは嫌って。呆れてものが言えない。で、結局、カルトッチョに使うタイの骨は全部私が取る羽目に。野菜は、進んで下ごしらえしていたのに、君たち、魚を舐めたらあかん!
と、ひとり憤慨しておりました。

今まで受けたレッスンは、けっこう「私が、私が」と自己主張の強い人たちが多かったが、今回の人たちは、意外と消極的。でも、他の事は、とても目が利いていて、こまごました事は、せっせとしている。

イタリア人でも、こんなタイプの人たちがいるんだ、とちょっと目からうろこである。
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by suzume-no-oyado | 2010-02-12 06:31 | お料理 | Comments(2)

5歳児

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週末にかけて、ピエモンテに行ってきた。去年の10月からすると、3回目の訪問。今回もまた友人ピエロの企画。

宿泊先は、Pollenzo ポレンツォ。目的のレストランはBarolo バローロ。

で、まずはホテルへ。3時過ぎに到着したが、ホテル兼レストランには、なぜか人がいない。駐車場の場所も分からないし、果たして、ここであっているのか?

まずは電話をしてみると、奥さんが今来てくれると言う。ホテルと言っても、アグリツーリズモのような小さなところ。

「奥さんが来てくれるってことは、もしかしたら、レストランとホテルは建物が別なのかなー?」と、そんな疑問も。すると、数分も待てない夫が、奥さんが来るまでその付近を見てくる、と。

「もう少し待ったら?」と言う私の言葉を聞かないうちに、車を発進させた。で、入れ違いにホテルのオーナーの奥さん登場。

すぐ裏の駐車場の入り口を開けてもらう。ぐるっと回ってきた夫を捕まえ説明。
「駐車場の扉、開けてもらったから。」
「わかった。僕も見つけたし。じゃ、車にのったら?」
「すぐ裏だから、そこで待ってる」

で、私はホテルの中を通り抜け、駐車場に行った。が!待てど暮らせど、夫は来ない。
?????? なぜに? で、彼はどこに?

あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。不運な事に、携帯をロンドンに行った娘に貸してしまったので、手元に無し。夫の番号も覚えてないし、連絡のしようもない。

忽然と消えた夫。こんなんだったら、「乗る?」って言われた時に乗っておけばよかった。後の祭りである。

30分くらいしてから、どうにか夫の電話番号を調べ、連絡。が、留守電。そうこうしているうちに、やっと彼の車が現れた。

案の定、車の外まで怒りが溢れている。で、車から出てきた夫は、何故か泥だらけ。(汗っ
一緒に乗っていたトフィーまでドロドロ。

なんで???

怒り狂った夫が言うには、

行ったホテルは、泊るはずのホテルの少し先にあり、「ホテルとレストランは別」と思い込んでいたため、疑いもなくそこへ行ったとの事。駐車場に到着し、荷物とトフィーを連れ、ホテル内へ。その時、駐車場が雪で泥だらけだったため、思いっきり泥が跳ねあがり、見るも無残な泥だらけになったのだそうだ。

待てど暮らせど、私が来ないので、レセプションに聞いてみたが、予約したホテルの名前も分からず、右往左往したが、とりあえずすぐ近くの私が待っているホテルを探し当てたらしい。

オーナーの奥さんの手前、そうそう怒りはしなかったが、部屋に入るや否や、文句が始まった。「こんなんで、出かけられるかっ!」とわめき散らすので、まずは、ピエロとの約束の時間を延ばしてもらう。

誤ったかって?いえいえ、まさか。その代り、何も言いません。だって、あまりのバカさ加減に呆れてましたから。勝手に行動して、勝手にドツボに入ったんですからね。同情の余地がありません。

もう少し待てばいいのに、ちゃかちゃか動き回り。「かも知れない」と言ったことを、すっかり「そうだ」と思い込み、なので、「すぐ裏」と言った私の言葉も、聞いちゃいない。

「待っているはずの私」がいない時に、どうして疑問に思わなかったのか。ホテル名も分からないで、どうして、「そのホテル」だと確信したのか?どうして、駐車場で私が来るまで待たなかったのか?しかも、駐車場からホテルの入り口まで、かなりあるのに。

まずは、泥だらけのトフィーを洗い、次に泥だらけの夫のジーンズの汚れを取る。黙々と作業をしているうちに、少し落ち着いてきた夫。ああ、手がかかる。

これから、ピエロ夫妻と会うのに、こんな気分でいちゃいけないと思ったのか、一人でドツボに入った御仁は、とりあえず一人で立ち直った。二人だけの旅行じゃない事に感謝。じゃなければ、その日はそれで終わってましたから。

5時過ぎに、ピエロとフランチェスカに会い、La Morra ラ・モッラと言う小さい村に連れて行ってもらい、夜は、ピエロのお気に入りの、おしゃれなレストランで食事。

次の日は、ホテルのすぐ裏の La banca del vino でワイン・テースティング。
たった二日間だったけど、なんとも充実した時間を過ごせた。次はお互いの家で、美味しいものを食べましょうとお約束。

このワイン・テースティングの前に、夫とフランチェスカと3人でトイレに行った。トイレの前で夫と「後でね」と言って別れる。トイレから出てきたら、待っていたのはフランチェスカだけ。はて、夫はどこに?

「もう、戻ったんじゃないの?私たちも行きましょ」と言うフランチェスカに、「もし、まだ中にいて、私たちが行っちゃった後、ここで待っていたら、また怒るし」と言ったら、

「大丈夫よ、5歳児じゃないんだから」と、彼女。
「あ、うちの夫、5歳児ですから」と、つい返してしまった。

でも、本当は5歳児以下かも、、、。
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by suzume-no-oyado | 2010-02-09 20:12 | | Comments(4)

キャベツとからすみのタリアテッレ 

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あれはもう2年前。ミラノに引っ越してから初めての一時帰国。姉がどうしてもイタリアンを食べたいと、リクエスト。イタリアから帰って来て、またパスタ?!と思ったが、ま、仕方がない、お付き合いをする事に。

そこで食べたのが、キャベツとからすみのパスタ。からすみと言っても、上に申し訳程度にかかっているだけ。キャベツも少ないし、なんだか全てがぼやけた味で、いらつきながら食べたのを覚えている。

ただ、キャベツとからすみは相性がいいのは分かったので、いつか作りなおしたいと思っていて、やっと今日実現。

キャベツの甘味の引き立て役にポロねぎを使用。ベースはニンニクとアンチョビ。上にかけるからすみは薄切りで。ぱらぱらとおろしたものより、からすみをしっかり味わえて満足。本当は、バターを少し落としたかったけど、昼にこってりチョコをふたつもほおばってしまったので諦めた。

やっぱり具だくさんパスタが美味しい。
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by suzume-no-oyado | 2010-02-05 06:36 | お料理 | Comments(2)

La plagne パート3

去年、肉離れを起こした時の、あの「ぐにゅ~」と伸びた感覚が、まるで昨日のように思い出された初日。肉離れ経験者の友人オクも、この「ぐにゅ~」がキーワードらしく、この言葉を言っては、二人でゾゾッとしていた。

それでも、3日目ともなると、だいぶ感覚が戻ってきたが、いまだ青コースから脱しきれない。プラーニュは、青コースも赤コースもそれほど差がないのだけれど、ビビりの私にとっては、「赤」を見ただけで、やっぱり、のどがゴクンとなってしまう。以前は、赤コースばかり滑っていたのに、この変わりよう、、、。

3日目は、朝から雪でかなり視界が悪くて、疲れたけれど、4日目は朝から快晴。この日は、お昼過ぎまでの遠出。途中、サラミやチーズのお店を持っているコーチが、ワインやサラミ、チーズを持ってきてくれて、雪の中でピクニック。いいコーチだ。

4日目には、パリからあけみちゃんが合流。2日間、すっかり体育会系になる。が、去年までのように滑れなかった。

去年の夏以降、甲状腺異常で体力が低下したせいか、以前なら1本で滑れた距離が、途中休みを入れても、息絶え絶え。あまりの、ゼ~ゼ~ハ~ハ~に自分が情けなくなった。

あけみちゃんとの1日目の午後。オクはちょっと疲れ気味だったので、ホテルに戻り、二人で山の反対側に行ってみた。

コース一つ一つにそれぞれ名前がついているのだが、その中に「神風」「腹切り」という、なんとも悪趣味な名前が。

「腹切り」を滑ろう、とあけみちゃん提案。が、名前でビビった私のために、もう一つの赤コースを選んだのだけど、これが、なんともはや、大失敗。

長いのは分かっていた。赤コースだと言うのもわかっていた。が、、、これって、本当に赤???行けども行けども、林道コース。途中、2か所ほど、滑れる斜面があったが、1時間半ほど歩いてばかり。アルペンスキーじゃなく、ここはクロスカントリーか!と腹立たしいやら、苦しいやら。スッスッと歩けるならまだしも、途中上り坂ありで、息はきれるは、汗はかくやらで、体力をつけるための強化合宿かっ!と叫びたくなる。

別に待ってもらいたかったわけじゃないけど、先を行くあけみちゃんは見えなくなるし、
「も~いやだ~!」と泣き言を言いながらの1時間半。まるで、おこちゃま状態。

それでも、終わりはあるもので、やっとふもとに到着。その後は、ロープーウェイを乗り継ぎ山頂へ。お昼を食べて、ゆっくりホテルまで戻った。行ってみないと分からないとは言え、まったくもって、時間を無駄にした。「二度といかないっ(怒」と、同感のあけみちゃんと私。

最終日は、オクとあけみちゃんの3人で1日滑る。かなり上に登った時、滑るはずの赤コースが整備のため閉鎖中。残るは、なんと黒コースのみ。冗談じゃない!と思っていると、レスキュー隊の人たちが言う事には、「雪のコンディションはいいし、黒と言っても赤に近いから、大丈夫」だと。

下手な人がそう言うなら信じられるが、エキスパートが言うんじゃ、まったくもって信じちゃいけない。なので、あけみちゃんだけ滑り降りる事になり、私とオクは、ロープーウェイで、次の地点まで逆戻り。

途中、後ろに見える斜面を見ながら、「正しい決断」を実感。案の定、「赤コースと変わりない」をうのみにしたスキーヤー達が斜面で立ち往生。ああ、行かなくて良かった。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、いよいよバカンスも終わり。
午後出発のオクにお別れを言って、私は、朝9時半にバスに乗り込む。ホテルから一緒のイタリア人とシャンベリーまで同行。

ロベルトは、イタリアの南出身の旅の専門誌のジャーナリスト。世界中を回っていると言う。背は小さめだけど、細身ながらスポーツマンらしく、引きしまった体型。40代半ばくらいで、なかなかおしゃれ。すごくハンサムってわけじゃないけど、精悍な顔立ち。帽子が良く似合っていた。

いろいろ話しているうちに、帽子から覗く長髪に、なにやら見覚えが。

ああっ!この髪は、もしや、毎晩レストランで見かけた、あの見事なV字ハゲ!まるで、コマネチ顔負けのアングルのハゲ。しかも、残った髪が真っ黒ときてるから、コントラストがこれまた見事。その見事なハゲにやけにムキッとした鍛えた後姿は、まさに目の前のこの方。

素敵な方だったけど、なんだかガッカリ。だって、帽子の後ろにv字ハゲが見えてしまうんだもの。ああ、こんな事を言ったら、ハゲの方から石を投げられてしまうかも。別に、ハゲが嫌いなわけじゃないが、やっぱりv字ハゲより、ショーン・コネリーのような美しいハゲのほうが、断然好み。

最後まで楽しませてもらった1週間のスキーホリデー。元気で帰宅した次の日、ゲロゲロで目が覚めた。風邪がお腹に来たらしい。毎日ふたりでボトル1本飲んでいたのが、こんな形でツケが来ようとは。トホホである。
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by suzume-no-oyado | 2010-02-02 06:26 | 暮らし | Comments(6)