味噌仕込みと魚コース

昨年、Kさんから頂いた手作りみそ。味噌作り10年選手の彼女のお味噌は、それはそれは美味しゅうございました

こんな美味しいお味噌を頂いてしまっては、そんじょそこらの物では満足いくはずもなく。しかも、ミラノで手に入る味噌なんて味噌と呼べる代物ではない。

それ以来、手作りみそに夢をはせ、熱はドンドン高まるばかり。が、最低6カ月は寝かせなくてはならないのでは、ここで作るのは、無理と言うもの。

頂いたお味噌を大事に食べていた矢先、そのKさんからお電話が。

「明日、今年のお味噌を仕込みますので、良かったら見にいらっしゃいませんか?」と。
もちろん、ふたつ返事でお願いした。いい人だ。

お豆を煮て待っててくださった。その後、豆をつぶし、塩麹と混ぜ合わせ、丸めてから瓶に投げ入れ、敷き詰めていく。ラップで覆って、瓶の口を今度は紙で覆い、ひもで縛って終了。10ヶ月後には美味しいお味噌が出来上がる。

作業はいたって単純とはいえ、思ったより力仕事。黙々とこなさなければならない。それでも、あんなに美味しいお味噌が食べれるのなら、日本に帰ったら絶対作ろう!と心に決めた。

まったく同じ材料で作っても、豆の硬さ、麹を混ぜた時の硬さ、保存温度で仕上がりはいろいろになるのだそうだ。以前、3人で一緒に作った時、出来上がりを持ち合って、味見をしたことがあると、Kさん。それぞれ、味が微妙に違っていたが、3人とも自分のが一番美味しく感じたらしい。「手前味噌って、良く言ったものですよね」って。手をかければ、味噌にだって情が出てくるって事だ。

来冬が待ち遠しい。

さて、先週からお魚のコースが始まった。総勢12名の大所帯。席の取り合いである。今回は、サーモンとフィノッキのサラダ、タイのカルトッチョ、エビとズッキーニのリゾット、サフラン風味。

当然、魚のおろし方も教えてくれるが、日本人の私にとっては、特別なことではない。主に細かい作業が苦手なイタリア人用。

今回は、タイをおろしたのだが、勇気あるシニョーラが一人トライをしただけで、後は、「私はいいですー」って。「わたし、おさかな、苦手なんです~」って嫌そうに手を振る。

魚料理は習いたいけど、魚を触るのは嫌って。呆れてものが言えない。で、結局、カルトッチョに使うタイの骨は全部私が取る羽目に。野菜は、進んで下ごしらえしていたのに、君たち、魚を舐めたらあかん!
と、ひとり憤慨しておりました。

今まで受けたレッスンは、けっこう「私が、私が」と自己主張の強い人たちが多かったが、今回の人たちは、意外と消極的。でも、他の事は、とても目が利いていて、こまごました事は、せっせとしている。

イタリア人でも、こんなタイプの人たちがいるんだ、とちょっと目からうろこである。
by suzume-no-oyado | 2010-02-12 06:31 | お料理
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