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扉温泉

我が家のGWは、前半半分だけ。

そこで、行ってきたのが、長野県松山市にある扉温泉・明神館
横浜から、八王子に出て、特急あずさで2時間ほど揺られ、松本駅からは送迎バスで3~40分。渓流沿いにあり、川フェチの私にはたまらない。

実は、この明神館は2度目の滞在。
2月に雪見温泉と洒落こんで、行ったのが最初。
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雪景色も素晴らしかったけど、新緑の時の美しさを見たくて、今回の企画。

でも、でも。

長野の山は、春が遅かった、、、。(涙

松本城の周りの桜は、もう散っていたのに、山をあがっていくと、まるで時をさかのぼっているように、桜の花は閉じて行く。

桜がまだ、ということは、他の木々の葉っぱもまだ。
とうぜん、新緑は、まだまだ先の事だったわけ。

ちょっと気持ちがしぼみながらの到着となったが、部屋に通され、部屋から見下ろす川の流れを見た途端、気持ちが膨らんだ。

まずは、お風呂!と思ったが、マッサージが空いているとの事で、アロマルームへ。

夫は、デトックス効果のあるキャンドルオイルで全身マッサージ。
私は、めったにしない、フェイシャル・マッサージ。

実は、前回訪れた時、体長がすぐれず、アロマルームのスタッフの方から至れり尽くせりの気遣いをしていただいた。

それで、そのお礼にと、横浜土産を持参したら、またお礼をしてくださった。
なんか、エンドレスの気配(笑

至福のアロマ・タイムの後は、お気に入りの立ち湯へ。
半露天風呂で、立ちながらお湯につかり、景色を楽しめる。
肩が冷えると、またポチャン。いつまでも川の流れを見ていられる。

のれんをくぐって、バスタオルを取り、脱衣所に入ったら、どういうわけか、目の前に男の人が立っている。

コンタクトを取っていたので、かなり視界がぼやけていた。なので、いやいや、男の人の様な女の人かも、と自分を疑ってみたが、かごの隙間から見えているのは、どうみてもステテコ。

こちらも「えっ!?」だが、あちらも「えっ!?」
で、発した声で、殿方と確信。

「あのー女湯だと思うんですけど、、、」と遠慮がちに言ってみたが、「そんなバカな」光線を発するので、即、表に出て確認した。

「やっぱり女湯だ」

相手にまちがいを伝えたら、ステテコおっさんは、着替えも途中で慌てて出て行かれた。

思わず、「こんな事ってあるんだ~」とつい笑いが出てしまったが、ちょっと気の毒になってしまった。

だって、美しい景色とともに、至福の時間を過ごし、リラックスしまくった後に、これである。解放したストレスが、逆戻りしたに違いない。

でも、お互い不幸中の幸い。湯殿のなかで、素っ裸で鉢合わせじゃ、たまらなかったですから。それに、若い娘だったら、悲鳴とともに、とんでもない事になっていただろう。

そんな楽しい時を過ごし、お楽しみの夕飯へ。

あ、その前に、アペリティーボ。

こちらでは、日中は、コーヒーやジュース、お茶が飲み放題。午後は、ビスケットもついてくる。そして、夕飯前2時間は、スパークリング・ワインやお酒等が飲める、ちょっと嬉しいサービスがある。

初日は、懐石。やけくそに数だけ出てくる旅館の懐石ではなく、とっても上品。
献立のバランスもよく、文句なし。

食後は、またお風呂。そして、倒れるようにベッドへ。ここのベッドはお気に入り。最近、和洋室をよく選ぶが、このベッドは一番かも。

次の日は、お昼まで散策。でも、途中で雲行きが怪しくなり、宿に舞い戻る。

2日目の夕飯は、フレンチ。

前回は美味しかったけど、今一つ印象になかったが、今回は、良かった。
特に、シェフのスペシャリテ。「新玉ねぎ」のポタージュ。
一口目で、思わず微笑んでしまうほど。もう一度食べたいお味。

途中、ちょっと残念な一皿があった。

素材も料理法も、とても美味しそうだったのに、食べる直前に泡をかけた。
ベルガモット風味だったけど、いかんせん下の素材の味が分からない程たっぷり。

食べども、食べども、ベルガモットの味しかしない。
「そらまめどこだ~、アサリはどこだ~」って感じ。
泡は難しい。というか、バランスって大事だって、実感した。

クリーミーな重たい泡は、特にバランスを考えないといけない。素材の上に、シャボンの様に乗る淡い泡なら、かすかにかんきつ系の味を添えられるのにと、夫婦そろって、「ああ、もったいない、、、」とひとしきり残念がった。

これがきっかけで、残りの時間、頭の中はお料理の事ばかり。
おかげで、以前から作りたかったレシピの構想が、ほぼ完成。

帰ったら、つくろうっと♪

そういえば、デザートの代わりに、今回はチーズを頼んだ。
カマンブルーという、カマンベールのブルーチーズ。ネーミングが、とってもジャパニーズで思わずニンマリ。もうひとつは、清水牧場のウォッシュタイプ。
これが、なんとも美味しかった。日本のチーズも美味しいんだって、目からうろこ。

一品終わると、「どうでしたか?」と聞かれるので、ついつい本音を言わせていただき、生意気なお客だったろうと思う。すみません。

でも、文句を言うって事は、期待があるって事で、不思議と次のメニューを食べたくなっている。

2度続けてきたから、しばらくは来ないな、と思っていたけど、メニューが変わる頃、また訪れる気がしている。

常宿になりそうな、扉温泉、明神館。
マイナス・イオンをたっぷり浴びれる、すずめのお勧め宿である。


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立ち湯からの景色(実際は、もっと水量があり豪快な流れ)
by suzume-no-oyado | 2011-05-04 00:01 | 旅行
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