魔女のスープ

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昨日、次のお教室のスターターのクリーム・トマト・スープを作った。

イギリスでは、とてもポピュラーなトマトスープだが、大抵は缶詰で、
絶対作っている人の方が少ないだろう。

以前、夫の会社のイギリス人夫妻を招いた時の事。
ブロッコリースープにいたく感激して、
彼らが言ったのは、「これは、どこの缶詰ですか?」って。
おいおい。

スープと言えば、かなり苦い経験がある。

大学卒業前に行ったスコットランドで食べた「スコッチ・ブロス」。
どろどろの野菜スープだったが、なんとも言えず美味しかった。

それで、帰国後、早速、家で作ってみた。

しかし、である。

スープなんて、コンソメ以外は作った事が無い。
お野菜いっぱいって事だけで、基本的なノウハウなんて知らない。
で、とにかく、キャベツやらほうれん草やらにんじんやら、ワヤワヤ入れてみた。
が、もうここで既に間違ってしまった。
何を思ったのか、生野菜を最初にピューレしちゃったわけ。
それに少しの水を足して、コンソメを入れて、コトコト煮てみた。

沸騰してきたら、なにやら不気味な匂いが立ち込めてきた。
みどり臭いっていうんだろうか、ちょっと耐えられない匂い。
しかも、なべの中には、どす黒いみどり色のヘドロのようなものがドロドロ。

でも、私は、この時点に於いても、もっと煮たら、あのスープの味になるって信じてた。

鍋の中を見守る。

ふつふつと煮えてきたのはいいが、その度、鍋の底から空気が上がってきて、
表面に水泡を作っては消えていく。

ボコッ、ボコ ボコ。

あ、知ってる。こういうの見たことある。

九州の別府温泉だ。

泥の中のガスが、ぼこぼこって上がってきて、はじけるやつ。

で、鍋の中で、この水泡がはじけるたび、あのみどりくさ~い嫌な匂いが立ち込める。

これ以上煮ても、無理かも。
やっと悟りが、、。

姉が帰ってきた。
「なんなのー?!この気持ち悪い匂いは!」

なべの中を見て、彼女は言った。

「あんたは魔女かっ?!」
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by suzume-no-oyado | 2006-04-16 15:29 | お料理 | Comments(4)
Commented by kagatas-table at 2006-04-17 00:22
楽しくて、一気に読んでいなかった分読んでしまいました。
魔女のスープ。試食はなさったのでしょうか?

昨日フランスから帰ってきました。Calaisにはなかったのですが、ちょっと南下したBoulogneにはPICARDがありました。クロワッサンと空豆とホワイトアスパラと他にもいろいろ買ってみました。ミニマカロンも買ったのですが、おいしーーー。情報ありがとうございました。今度はParisに行きます!(きっぱり)
Commented by suzume-no-oyado at 2006-04-17 02:10
試食、しましたよ。味と匂いは同じでした。今思えば、あれは青汁スープなのではないかと思います。ピカール見つかってよかったです。次はパリでお待ちしてます。
Commented by ソレイユ at 2006-04-17 17:10 x
最近私もブロッコリーのスープをよく作りますが、缶詰で作ろうって思ったことないな。。
缶詰の銘柄をとっさに聞くところは流石イギリス・・(ごめんなさい>イギリスの方) イギリスはトマトスープなのですね。そう考えれば、日本のお味噌汁はとっても便利ですね。具を変えていろんな味が楽しめるし、栄養もいろんなものがとれるしね。でも外国人からしたら、ただのミソスープで終わっちゃうのかな。
Commented by suzume-no-oyado at 2006-04-17 19:25
こっちの人も、味噌スープは大好きです。が、レストランのセットで出しているのは、せいぜいワカメ、トーフ。もちろん、ア・ラ・カルトで頼めば、なめことかもあるんだけどね。だから、ほとんどの人がワカメの味噌汁の味しか知らないんじゃないかしら。なんか、淋しいな。それより、パリの日本レストランは沢山あるけど、中には日本人がいないとこもある。そこの味噌汁がくせもの。だしが魚のようなんだけど何やら分からない。いえね、決してまずくは無いんですよ。ただ、なーんとなく不思議と言うか、騙されてるって言うか、ね。許せないのは、そういうとこに限って、具がマッシュルームだったりする。こればっかりは、しいたけの代わりにはならないのに、、、。
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