昨日、パリ郊外のアウトレット、ラ・ヴァレに行った。
何がどうこうと、特に目的は無かったのだけど、そういう時の方が、
結構掘り出し物に出会う確立が高かったりする。
娘と夫がちょこっと買い物をしただけで終わった。
あ、そういや私も鍋を買ったんだった。
帰る間際に寄った食器のお店で、小さな可愛い陶器の人形を見つけた。
ちょっと心を動かされたけど、顔がもうひとつかわいすぎ。
「もうちょっと、憎たらしい顔してたら良かったな。」
と、私が言ったら、
「そうだね、マミーって、ユニークな顔をしている人形が好きだよね。」
って、娘。
そうなの。
私はちょっと、へんな趣味。
特に人形は、小奇麗な顔は余り好きじゃない。
ロイヤル・ドルトンとかウェッジウッドのような貴婦人系の人形には全然魅力を感じない。
ドイツのくるみ割人形なんかは大好き。
昔の家のトイレには、ほうきに乗ってる恐い顔の魔女がぶる下がってて、
どうも娘達を恐がらせていたらしい。
知らなかった。
イギリスでお気に入りだったのは、スタッフォードシャー・ポテリー。
有名なのは、スタッフォードシャー・ドッグ。
日本のこま犬みたいなもの。
見た目は、キング・チャールズ・キャバリエみたいな感じで、対になっている。
これも、やっぱり眉がある。
犬だけでなく、猫にも眉があった。
動物だけでなく、人間の表情もどことなく愛嬌があって、温かみのある顔をしている。
大抵アンティーク・ショップに置いてあって、気に入ったのを見つけると買っていた。
でも、もっと欲しい。
あの時の娘との会話には、続きがあった。
「だから、ダディーーと結婚したの?」
そうか、そうかもしれない。