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ごめんなさい

パリ在住の、若手ピアニスト、京子ちゃんが犬に噛まれた。
幸い手ではなかったけど、太ももをいきなりガブリ。
何もしてないのに、可哀想な京子ちゃん。

飼い主は、同じマンションの住人。
海外旅行中、預かった人が、犬が逃げたのを放って置いたと言う。
しかも、その犬はブルドッグ。
チワワならいざ知らず、ブルドッグですよ。
そんなのが、ウロウロしていたら恐いって。

管理人さんが、海外にいる飼い主に連絡したが、
「狂犬病の注射はしてますから、大丈夫です。」
ってこれだけ。
「噛まれた人は大丈夫ですか?」
とか、何か言う事はあるだろー!
とにかく、最後まで誠意のある言葉は一言もない。

ここは、ヨーロッパ。
自分が悪くったって、「ごめんなさい」は、絶対言わない。
たとえ、人身事故を起こしても、言ってはならないと言われている。
なぜかって?
保険に影響するからだって。
分からなくは無いけど、どう贔屓目に見たって、非がどちらかにあるのが
歴然としてる場合だってあるじゃない。
それでも、彼らは言わない。
良心ってモノは無いのって言いたくなる。

そういや昔、丁度次女がもう直ぐ生まれるって頃に、車をぶつけられたっけ。

夫が運転してて、私は助手席に乗っていた。長女は後部席。
交差点で止まっていたら、突然、ボンッと衝撃が。
夫が外に出ると、ぶつけた女性も出てきて、
「傷はないわね。」と言っただけで、行こうとした。

「何か他に言う事はないのかっ!」と、夫は切れた。

そしたら、彼女の娘がしゃしゃり出てきて、
「傷が無いんだから、問題ないじゃない!なんか文句あるの。」と。

その後、夫は、、、、ご、ご想像にお任せ致します。
恐くて、書けない。

収集がつかなくなっている状態。
仕方ない、私の出番か、、、。
おもむろに車から、大きいお腹を抑えながら出て行った。

「フーハー、フーハー。フ――ーハ―――ー。」

女性の顔色が変わった。
「だ、だ、大丈夫ですか?」

「傷が無くてよかったですけど、結構、衝撃はありましたから、、。フーハ―。」
「後ろに乗ってる赤ちゃんの首も心配だし、、、フーハ―」
「お腹が張ってきた気がするんですけど、ま、陣痛にはなら無いと思います。フーハ―」

「すみませんでした。」と、彼女は言った。

勝ったね。
言えるじゃない。ちゃんと。

が、慌てたのは、夫。
生まれるのかと思って、心臓バクバク。

そんなの、演技に決まってるじゃない。
ねぇ。
by suzume-no-oyado | 2006-05-04 07:15
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