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冤罪

昨日、夫がCDを探していた。
車のCDを変えたいらしい。
これと思ったCDを開けると、中身が入っていない。
そこで、私に振られる。

知らない、と答えても、犯人は私以外考えられないらしい。
私も好きで聞くものなら、その可能性が無くは無い。
でも、今回彼が選んだCDは、絶対私が聞かない奴。

それでも、絶対私が犯人だと仰る。
それもこれも私は聞かないって、となんども言ってるのに疑いは晴れない。
娘? ないない。 それこそ、ありえないって。


中身が無いのは全部以前よく聞いていたもの。

あ! ね、以前、車が変わったとき、CD取り出した?
そうだ、そうだった。 と、納得する夫。

という事は、6枚ムダにしたってことじゃない。
その件に関しては、しょうがない、でお済ましになるわけね。
ね、疑いをかけられた、私への謝罪は? え??? 無い訳ね。 ふ~ん。

そう、別に今に始まった事じゃない。
いつもの事さ、と気にも留めない私。
もし、同じことを私がやったら、「ボケ」やら「うっかりじゃ済まないだろう」とか
ボロカスだっただろう。

いつも、何をするにも一枚私がかんでて、うまく行かなかったら、全て私のせい。
だから、安易に、「こうしたら?」なんて言えたもんじゃない。
昔は言いたい事もいえなかった私だが、近頃は年の功とでも言おうか、少しは遠まわしに言わせて貰っている。

「おまえが言ったから」ってあとで言わないなら、ご意見しましょ、ってね。

結婚して20年ちょっと。
一度だけ、日頃の鬱憤を晴らさせていただいた事がある。
このたった一度の出来事があるから、多少の事は気にしないでいられる気がする。

あれは、6年位前。 イギリスでの事。

ある朝、いつものように掃除機をかけていた。
リビングを終え、ダイニングへ。
ダイニングに置いてあったサイドボードの前で、掃除機を止める。
あの時使っていたのは、ヨーロッパでは一般的な背の高いタイプの重たい掃除機。
その重たいのがひょんな事で倒れて、ガーンとサイドボードに当たってしまった。
ぎょっ! 前扉の縁飾りの一部が欠けた。
どうしよう~! イギリスで購入したお気に入りなのに~!
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ボロカス言われるのは分かりきった事。
だったら、このまましらばっくれようか、う~ん、悩むところ。結局、気がつくまで、ほっておく事にした。

その週末。
珍しく夫が掃除機をかけ始めた。
そしたら、、、。
ダイニングに入って、同じような所に掃除機を止めた途端、こりゃまた同じように掃除機が転倒。

夫が叫んだ。
「どうしよう、家具欠けちゃったよ~。」

掃除機のハンドルが、私の時と同じ所を直撃。
天の助け。

「え~、欠けちゃったの~。」と言いながら、ダイニングへ。
「その掃除機、倒れやすいんだよね。 仕方ないよ。」と慰める。

夫は当然自分がした事に謝りはしない。
その代わり、欠けて色が変わったところにニスを塗って、とりあえずの処置。

そう、犯人は夫。 今も夫。
自分の罪を夫になすりつけた私であった。

一生に一度くらい、許して貰おう。
by suzume-no-oyado | 2006-11-27 16:39 |
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