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スキー最終日

火曜日の夜行でパリを発ち、水曜日の朝にスキー場に到着。水、木とまるまる滑り、金曜日の夕方の電車でパリに戻る。

最終日、この日は3時頃まで滑れて、とっても密な日々に大満足。

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この日、普段は見れないものを見せてもらった。
レスキュー犬の訓練。
リフトからすぐの一角にいくつもの雪山を作ってある。その中のどの雪山に人が埋まっているか探す実地訓練。4,5匹の犬がスタンバイ。1匹ジャーマンシェパードの子犬が先輩達を見学。
みんなが動き出したけど、自分はそこで見ているだけ。「ボクも行きた~い!」と言っているようにワンワン吠える。できないと悟ると、大人しくいじけたように座り込む。
おっとー、黒いワンコが吠え始めた。そして、必死に雪山を掘り始める。でも、暫くすると「あれ?違ったかな?」と、別の場所に移動。なんだ、ハズレか。

すると、別の白い犬が別の雪山で何かを発見。掘る、掘る、掘る。ひとしきり掘った後、初めて人の手が入る。シャベルで一気に掘られた後の仕上げをするのは、もちろんワンコ。最後のひと堀をして中に入り、くわえてきたのは人間。
「あ、ほんとに中に人が入ってたんだ。」と私とあけみさん、感心。
だよね、じゃなきゃ、訓練にならないものね。
でも、雪山を作る準備段階から雪の中に入り、犬が探し当てるまでかなりの時間。その間、「我慢の子」で雪の中でじっとしているのだから、大変な事だ。
でてきた彼を見てみたら、スキーウェアの上に防寒着をもこもこに着ていた。それだけ寒いんだね。でも、本当に遭難したら、普通のウェアだけなんだよねって、改めて恐ろしくなる。

遭難して誰かに助けて貰ったら、もちろん大感謝だけれど、それが犬だったりしたらひとしおだよねー、って私たち。すっかり、お利巧ワンコに釘ずけである。

お昼にスノボー組と合流。
食事の後、あけみさんは昨日に引き続き、スキーレッスン。来たからには、必ず何かを上達して帰りたいって。頭が下がる向上心。もともと、なんにでも凝るタイプ。スキーに関しては本当に筋金入り。

私は娘ふたりと一緒に過ごす。ひとしきり写真を撮った後、結局3人別行動。自立しているのか、自分勝手なのか紙一重な家族。
それでも、最後のひと滑りはみんなで一緒。長女もそれなりにうまくなったし、来年はもっと一緒に滑れるね。

ホテルに戻り、帰りのしたく。着替えて、レンタルスキー・スノボーを返して、パッキング。それから、帰りの電車で食べるサンドイッチの材料を買い込む。バッグには朝食時にこっそり持ってきたバターが入っているし。

あけみさんは私たちより30分以上遅くホテルに戻ってきたのに、時間までにはしっかり支度が整っている。さすが、ベテラン。

夕方5時過ぎの電車に乗り込む。帰りは普通の電車。通路を隔てて、横一列が私たち。
あけみさんは仕事を始め、私は本にのめり込む。娘ふたりはそれぞれ音楽を聞いている。
暫くして、それにもあきた次女はカメラを取り出し、遊び始めた。
「止めてよ、撮らないでよ」と長女が言っている先から、パシャリ。
疲れているせいか、普段よりむかついた長女。思わず手が出て、電車の中で大喧嘩。

「止めてって言ったでしょー!!」 バシッ!   (叩くか?こんな事くらいでっ?!)
「な~によ。18歳なのに、これくらいで怒るなんておっかしいんじゃないの~!」 
(貴方のやってることは5歳児以下だろーがっ!)

なんなの、この子達はっ! 信じられない光景に、これまた切れる母。

い・い・か・げ・ん・にっ・し・な・さ・い・っ!!

歯軋りをするようにドスを聞かせた声が電車内に響く。ったくっ!懲りない娘達めッ!
これが我が子だと思うと、ほんとに情けない。でも、育てたのは私なのよね。くすん、、、。

あけみさん、苦笑い。

夜10時過ぎ。無事、パリに到着。 心地いい脱力感。あ~楽しかった。

この後、旅行の報告を夫にしたら、ひとりなにやら淋しそう。
「来年はボクも始めよう」だって。ふふ。やったね。やらず嫌いの夫もその気にさせた。
これで、家族全員引きずりこめた。

ミッション・コンプリート!
by suzume-no-oyado | 2007-04-19 06:48 | 暮らし
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