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パリ3

姉に言わせると、私は変な事に遭遇する可能性が高い人なんだそうだ。

今回のパリだって、リヨン駅に着いた途端、小姑のようにやかましいタクシードライバーに遭遇した。

駅からホテルまではいつもタクシー。
今回は、かなりの数のタクシーに乗車拒否をされた。理由は犬連れだから。

ミラノでは、ワンコがバッグに入っていないと拒否されるが、入っていればぜんぜんOK。
パリだって、そうだった。

なのに、なのに。

やっと手招きしてくれたタクシーが、これまたハズレ。

今回、ちょっとショックだったのは、フランス語をすっかり忘れていた事。
これまでは、パリに戻れば喋れていたのに、すっからかん、である。

口から出るのは、ぜんぶイタリア語。嬉しいやら悲しいやら。
仕方がないので、英語にした。

そしたら、運ちゃん「フランス語は話せないの? 日本人は大抵話すじゃない」って。
嘘だ、嘘だ。何処から、そんな印象を持ったんだ。

四苦八苦して、思い出しながら、仏語を話そうとしたが、イタリア語と似すぎて、最初は出てくるが、語尾の変化が分からない。なので、かなりモゴモゴ。

やっぱり通じない。

運ちゃん、少し話せると分かると、途端に無理強いしてきた。先生か、あんたは!

過去形ってどう言ったっけ? アルツ並に忘れてる頭を抱えながら絞り出す。

「以前、住んでたんです。サン・クルーですけど」
「えー!住んでいて喋れないわけ?」

ほっとけ! 大きなお世話さ!

「どれくらい住んでたの?」
言いたくないなー。          「5年ほど、、、」

「えっえ~ーーー!! 5年も住んでいて喋れないのかいっ!」
「だからー、話せましたよ、以前はね。 だけど、イタリア語習ったら忘れちゃったわけですよ」

って言ったって、まったくもって、すっかりバカ扱い。 もう、いいよーだ!

すっごく惨めになりながらホテルに到着。疲れた、、、。

災難は2日目にも遭った。

階段をのこり3段を残して、終わったと勘違い。
だって、白い大理石で見えなかったんだもの。

私、飛びました。 思いっきり。 

頭の中では、膝を着いて、カッコよく着地。 のはずだったんですが、思いっきり膝を打ち付け、とりあえず転がらなかったのが、せめてへの幸運と申しましょうか。

よくいるオバサンで、笑って誤魔化す。 
目が合った人に同情を求めるのも忘れませんでした。

今回の一番の目的は、銀行の口座を閉じる事。
電車でサン・クルーまで行って、たどり着いたら、なんと移転していた。
そういや、そんな手紙が来てたような。

同じとおりで59番から56番へ移っただけ。
えーと、隣が57番だから、その先か、、、。といっては見たが、何も無し。

えっ?! どうして???

ウロウロしてみたが、やはり見つからない。そこで、張り紙にあった場所に電話を掛けるが、英語が通じない。結局、近くの店に聞いてみる事に。

見つかった。よく考えてみたら、偶数だから反対側だったんだ。
トホホ、、、。 何年外国暮らししてるんだろう、、、。 アホチョン。

用事は無事終了し、その後、後輩と会ったり、いつものメンバーでお昼したりで、充実した一日。もちろん、買出しも忘れない。

夜は、ひとりでワイン・バーへ。 
日本人がやっているVINOS。パリを離れる直前に、初めて行って以来、パリに来ると欠かさず来る。ここの、フォアグラのパテが絶品だから。それに、お料理にあわせて、違うワインが飲めるのもいい。他のお料理も、優しい味でとっても好き。お勧めです。

秋晴れの2日目、あけみちゃんと、ながながシャンゼリゼをトフィーと一緒にお散歩。
これが、一番気持ちよかった。住んでいた頃は、こんなにゆったりとパリを散歩なんて無かったから。でも、歩きすぎて、帰りはメトロ。

途中、トフィーは写真を求められる。最初は私も、だったが、遠慮させていただく。

トフィーとずっと一緒の3日間。楽しかったね。
by suzume-no-oyado | 2008-11-07 04:01 | 暮らし
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