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5月にミラノに来た時は、垣根いっぱいのジャスミンの臭いにむせそうだった。
7月に越して来た時は、塀の上からみえる木にアジサイのように咲くジャスミンが満開。 これから先、ジャスミンの香りを嗅ぐ度、ミラノを思い出すんだろうな。 さて、遅ばせながら、やっと語学学校が始まった。数ある学校の中から、ドゥモの近くを選ぶ。別に場所で選んだわけじゃないけれど、クリスマスまでにパリに行ったり日本に行ったりを繰り返す私に都合のいいシステムだったから。 週5日、3時間の授業。毎日学校に通うなんて、大学以来のこと。大丈夫か?自分? そんな事で、初日は緊張。私を知ってる方は、「貴方が緊張?」とからかわれそうだが、見かけより、小心者のワタクシ。夕べは、寝れませんでしたって嘘じゃありません! クラスは、総勢10名。ちょっと可愛いスウェーデン人の男の子。ファッションを勉強しているアメリカの女の子とステキなマダム。ボーイフレンドの仕事の関係でくっついてきちゃったオランダ人の女の子。ちょっとトロイもうひとりのオランダ・ボーイ。イスラエル女性ひとり。韓国人の語学の先生、美人のトルコ女性。私が出会ったトルコ女性は、そういやみんな美人だったっけ。そして、日本人のかわいいピアノの先生と私。イタリアが好きだという彼女は、とってもはじけている。 平均年齢が若いところに私が入って、頭がついていくかしら?と心配だったが、けっこうトロイのがいて、こりゃやってけるわ、とへんな安心。 イタリア語は言葉がリズミカルなせいか、授業もとっても明るい。二人の先生が日替わりで教えてくれる。今日は、美人の女性教師。間違えたって気にしな~い!ムードでリラックス。箸が落ちても可笑しいようなクラスの雰囲気。これなら、楽しくやっていけそう。 エンジン全開。ブンブン行こうっと! ▲
by suzume-no-oyado
| 2007-09-25 04:19
| 暮らし
夏休みの2ヶ月間、長女は日本で過ごした。こんなに長い日本滞在も初めてながら、ひとりで帰国も初めての事。
目的はアルバイト。高校生の頃、ベイビーシッターのアルバイトをした事はあっても、いわゆる社会に出てのアルバイトは無い。どうも、イギリスの履歴書にワークエクスペリエンス(労働経験)という欄があるらしい。何にも書けないんじゃまずいので、この夏はとりあえず働く事に。 知り合いの紹介で、とある化粧品パッケージの製作会社にお世話になった。 社長さんも帰国子女ということで、いざとなったら言葉の心配も無い。 場所は青山一丁目。鎌倉の姉の家から通うと1時間ちょっとかかる。 「大丈夫?通えるの?」と聞く私に「ぜんぜん平気」と娘。 朝の早さと通勤ラッシュを考えただけでクラッと来る私はもう年なんだろう。 初日から、翻訳業務、と聞いてビックリ。だって、喋る事は問題ないけど、読み書きはう~ん、、の彼女の日本語。最近、日本語を真剣にやり始めたとは言え、まだまだのレベル。 「口では説明できるんだけど、書くとなるとどの言葉を選んだら言いかが難しい」って。 結局、周りの方々のご協力で、なんとか形にしたらしい。 午後の業務3時間は、彼女の為に組まれたプロジェクト。 「せっかくだから、本人も楽しめて、しかも会社の為になる事をして貰いましょう」と社長さん。東京のファッション発信地11ヶ所を回って、海外生活の長い彼女の目から見た日本のファッションのマーケッティング。新宿から始まり、渋谷、原宿、青山、六本木、代官山などなど。でも、なんだか、若い子の為に組まれた観光ルートみたいで楽しそう。いや、実際、とっても楽しかったと言っていたっけ。 提出したレポートを読ませてもらったが、ロンドン・パリと比較した興味深いものだった。ただし英語版は。日本語版の同じものを読んで愕然とした。 家で普段何気なく使っている、あまり好ましくない言葉、いわゆる差別用語が満載。こんな言葉家で使っているんだって丸分かり。読んでて恥ずかしくなってきた。そう言えば、これは世間では使っちゃいけないのよ、なんて教えてなかったっけ。次にあったら、きちんと教えなくちゃいけない。彼女の為にも私たちの為にも。 このアルバイトの他に、販売もしてみたいと、単発アルバイトもこなしていた彼女。 タフである。 居酒屋に行ったり、クラブに行ったり、店をはしごして、カラオケやで朝を迎えたり、けっこう好きなことをして来たと。痛かったのは、終電で寝込んで終点まで行ってしまい、タクシーで帰って、バイト代3日間分を使ったこと。 マイペースの娘に付き合ってくれた姉の家族をはじめ、色々な方にお世話になった夏休み。ありがたいことである。 ミラノに戻ってくる前に姉が「楽しかった?」と彼女に聞いたら、「うん、やることはぜーんぶやったし、思い残す事はない」って。そりゃ、よかった。 帰ってきて、持って行ったお金の残りを見て驚いた。 滞在費にかなり持っていき、その上バイト代で14万くらい稼いだ筈なのに、出された金額は1万ちょっと。な、なんでー?! そりゃー、それだけ散財したら思い残す事はないだろー。 彼女の楽しい夏休み。私の淋しい夏休み、、、。 ▲
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| 2007-09-21 20:10
| 暮らし
カルチャーショックが続いている。
ひとつ目はインターネットの調子が悪い。調子が悪いと言うより、接続が長続きしないので、投稿最中に切れて、再接続すると書いていたものが、すっとぶ。今日はそれを3回。 もういやだ。 スカイTVをお願いして、既に6ヶ月。あんまり遅いので、連絡を入れたら、知らないうちに申込がキャンセルされていたって。信じられない。 大きく宣伝している日本食のお店に行ったら、猫の額ほどの店で、 ぶったまげて帰って来た。 近所のスーパーで、レジの女性が、値段の分からない物を発見。私に聞いたが、イタリア語ちんぷんかんぷんと分かると、私の後ろの客のおっちゃんに値段を見に行かせた。 えっ?普通、店の人が見に行くんじゃないの?それで、嫌な顔せず、私のために働いたおっちゃんは、結局用を足せず、無駄足になった。 だったら、最初から自分ですればいいじゃん。 マルシェにて。よさそうなナスを選びながら手に持っていたら、「盗むんかいっ!」って。 そんなわけないだろーー!! 3車線ある道路。真中を走る私。右側の奴も左側の奴も車線を踏んで走るので、真中の私が危ないって。パリの身勝手さと違って、これは単に運転が下手なんだろう。 我が身は我が身で守る。今更ながら、自分に言い聞かせる。 アトピーが出てきた。ストレスがたまってきたんだろう。 早く吐き出そう。 ▲
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| 2007-09-17 22:06
| 暮らし
以前、娘達に羨望の眼差しで見られた事がある。
「まぁ、どんな素晴らしい事で?」と思われる方がいるかもしれないが、 いたってくだらない事。 さくらんぼの季節、娘ふたりと一緒に食べていた。 「ねぇ知ってる?さくらんぼの茎を口の中で結べる人がいるんだよ」と娘。 えー、そんなの簡単じゃない、と言うと、じゃ、やって見せてというので、チョイッと作った。 「わ~すごーい!」と娘達おおはしゃぎ。 誉められて嬉しいような、でもそんなくだらないことでと、むなしいような、、、。 それでも、「すごーい」を連発するので、お調子者の母は、こんな事もできるよ、と口の中でシャボン玉を作って見せた。 「飛ばせるの?」と言うので、フッと飛ばした。 これまた、喜ぶ娘達。 美しく飛び立ったシャボン玉(つば玉)は、なんと娘の膝に降り立ち、はじけた。 「きゃ~~!! きったなーい!」と、大騒ぎになったのは言うまでもない。 ところで、さくらんぼの茎を数秒で結べる私に、娘達の素朴な疑問。 「マミーはキスがじょうずなの?」と。 「それとこれとは関係ないんじゃない?」と答えると、すこしがっかりしたような顔。でも、やっぱりできるようになりたいと、頑張る娘達。 やっぱり私の娘だ。 ▲
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| 2007-09-10 17:32
| 暮らし
今回のパリ滞在中、お教室の生徒さん達とランチをご一緒した。約1ヶ月ぶりの再会だったけど、再会というより、通常の月1回のお教室ののりで会っているようだった。
サンジェルマン・デ・プレのビストロ L'EPI DUPIN。 以前から気になるお店だったので、すごく嬉しかった。 日本の雑誌によく載っているので、日本人客が多いらしく、ウェイターは日本語バリバリ。 お料理全部を丁寧に説明してくれる。 「これ、すっごく美味しい。」 彼のきめ台詞。誘導されているような気もしたが、そうはっきり言われるとやっぱり心が動いてしまって、つい「じゃ、それにします。」と言っている自分がなんか、情けない。 催眠術にかかりやすいタイプだろう、絶対。 お料理はソツのないプレゼンとお味。「うっわー!」という驚きこそ無いが、サービスも上々だったし、もう一度行ってもいいかな、と思わせるビストロだった。 時間はあっという間にたってしまい、またお別れとなった。でも、同じヨーロッパ。また、すぐ合える気がして、大きなお別れというより、いつも通りそれぞれの家に帰る感じだった。 食事の時に、パリにもう何年も住んでるのにルーブルもオルセーも行っていない人がいて、と話題に。思わず、「えっ?! 私の事?」と。 お恥ずかしい話だが、5年近くもパリに住んでいたのに、私は何処にも行っていない。ホント、宝の持ち腐れである。 だって、夫も行きたいって言うから、せっかくだから一緒に行こうと思っていたから、こうなっちゃったわけで。この機会を逃したら、それこそ一生行けない気がしたので、パリでの用事が済んでミラノに帰るという夫を説得して、ルーブル行きを決定。 ピラミッドの入り口から中に入り、チケットを買う。夫が館内マップを取ってきて、 いざスタート! お互いマップを持っているのに、「あれは何処だ?」と私に聞きまくり、という事もなく、 思わず階段で転んだ私を、冷たい視線で振り返り、「この無情者!」と切れた私が「起こしてよっ!」と叫び、その後やっと「大丈夫?」と取ってつけたように言ったなんて事も無く、 自分だけさっさと歩いて行ってしまうことも無く、 「こんな事なら、ひとりで来たって一緒じゃん」と、思う事も無く、 とりあえず、ルーブルでの楽しいひと時を終えた。 次の滞在は、全部ひとりで回ろう。 五木寛之先生も仰っていた、「期待をしてはいけない」と。 そのくらいでちょうどいい。 ▲
by suzume-no-oyado
| 2007-09-06 17:29
| 夫
ミラノに越してきて、はや1ヶ月。なんとなく「ああ、我家」感が出てきたところ。
そんな中、夫とトフィーとでパリに行ってきた。元ヒッキーの娘は、イギリスから家族旅行に来ている友人と1年以来の再会とか言うのでミラノに居残り。 トフィーと一緒なので、今回ももちろん電車。7時間の長旅も難なくこなす。はずだった。 だいたい、怒りのハードルの低い人ほど、とんでもない事に出会う確率が高い気がしている今日この頃。単に運の悪い奴って事なんだろうけど。 よりにもよって夫同伴の電車の旅で普段なら起きないことが起きるなんてね。 ミラノ中央駅から電車に乗り込んだとき、トフィーが少し落ち着かなかった。気がつくとちょっと離れた所に大型犬が。それでも、離れていたので、彼はすぐ落ち着いた。が。数時間後、その大型犬連れが席を移動し、トフィーの視界に入ってきた。その上、すぐ後の座席にダルメーションまで乗って来た。 そうなると、もう気が気じゃないトフィー。隙あらば、彼らのところに遊びに行ってしまいそう。それを抑える事数時間。トフィーが落ち着かなくなると、もっと落ち着かなくなった我が夫。横で夫が落ち着かないと、それ以上に落ち着かなくなる私。 なんで私って、いつも他人の機嫌に振り回されなきゃならないんだろう、、、。 好きな本をふんだんに読んで、景色を堪能して、残りはぐっすり眠る筈だった電車の旅。 チッ! 完全に当てが外れた。 疲れきってパリに到着。滞在するホテルはリポリ通りにあるSt.James & Albany。1週間の長期滞在の予定だったので、私の希望でスパつきのホテルにした。 これが大失敗。 観光ポイントとしては最高の場所だったが、部屋がショボイ。うるさい。パリは早朝に清掃車が来る。防音がきちんとされていない窓は、毎朝5時ごろの清掃車の騒音をじかに伝えてくれる。夜更かしの出来ないホテルである。 外国人観光客相手だというのに、レセプションの英語力の無さ。分かった振りして違う事をし始める。ついでに、やる事がすごくトロイ。一応ここは、日本のガイドブックによると高級ホテルに属するらしい。ありえないっつーのっ! それでも、それ以外はかなり上質。プールやハマム、フィットネスセンターの設備は二重丸だし、バーやレストランのスタッフもいい。ランドリーに関しては、これぞ高級ホテルって感じの仕上がりだった。 でも。 到着してから帰るまで、落ち着かなかった夫とトフィー。 夫はそれでも、途中から諦めてくれたものの、トフィーは常に興奮状態。窓から見える景色が気になるのか、まるでヤクをやってハイになっているみたい。(よくは知りませんが)ヒーヒーハーハー言い通し。心臓に悪いんじゃないかと心配するほど。 2回ばかり(朝晩)部屋に彼を置いていったら、その間中吠えていたらしい。次の日にはコンプレインが来てしまった。 トフィーが我家に来てから7年余り。どちらかと言うと吠えない犬で、そんな問題とは縁が遠かった。こんなの初めて。 その後、ピアノの京子先生のアドバイスで獣医に行き、彼女のヘルプで安定剤入りの首輪とクスリをゲット。こんな首輪効くのかなー?と半信半疑で使い始めたが、思ったより効果あり。そうなると、一体何が入っているのかとちょっと心配になってくる。 エレベーターで一緒になったイギリス人のカップルに「よいご旅行でしたか?」と聞かれ、思わず「うちの犬が部屋が嫌いでね」と答えたら、「彼はよい趣味をしてらっしゃる」と。 聞くと、「私たちも部屋が嫌いです」って。 そうか、部屋が気に入らないのはトフィーだけじゃなかったんだ。 ▲
by suzume-no-oyado
| 2007-09-04 21:48
| 暮らし
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